『CS中部予選優勝レポート』アグロ型:白夜叉『ユニオンアリーナ』
◆ご挨拶
どうもはじめまして。
大阪でユニオンアリーナをプレイしている、
『えんす』と申します。
これまでの戦績としては
東京CS 5-3 予選落ち
東京3on ベスト8
大阪3on ベスト16
以上のように、個人の実力としては並程度と自覚しています。
ただこの度、10/29(日)に開催されました
CS中部予選に参加させていただき、
幸運にも≪優勝≫という身に余る栄誉を得ることができました。
いつも対戦していただいている難波・天王寺界隈のプレイヤーさん
意見交流していただいているフォロワーさん
CS前夜に調整していただいた東京勢さん
皆様のおかげでこの結果を得ることができたと思っています。
本当にありがとうございました。
つきましては、優勝者の責務として
また、自分自身の健忘禄としてnoteを残させていただきます。
11月開催の大阪CSに参加される方、
環境考察を進めている方、
そのほか純粋にユニオンアリーナを楽しんでいる皆様の助けに
なれましたら幸いです。
◆使用デッキ選択
□考え方
今回の優勝について、幸運以外で私自身に勝因があったとすると
使用デッキの選択=環境読みがピッタリとハマったからと考えています。
ブリーチ発売以降、大会環境は
・宿儺
・紫ギアス
・白夜叉
・紫ブリーチ
以上の4デッキがいわゆるTier1として認知されていたと思います。
いずれのデッキも
除去による盤面取り能力
ドローによる再現性の高さなど、
ユニオンアリーナにおける強デッキの特徴を色濃く持ちます。
もちろん、ランスロット・緑転スラ・青ロボコ・クラピカなど
可能性を感じさせるデッキタイプはいくつも存在します。
ただしTier1デッキと比較するとリソース回復の乏しさ・再現性の低さ
などの弱点が目立ちます。
全4回戦のショップバトルで凛(赤ブルーロック)が強くても、
全10回戦を超える大型大会で
勝ち切るイメージはわかないというのが現実と思います。
とどのつまり、強いデッキ≒使用率が高いデッキははっきりしているため、
その対策をすれば勝てると考えたところからデッキ選択は始まりました。
□具体的な対策
・宿儺
・紫ギアス
・白夜叉
・紫ブリーチ
これら(便宜上以降は4強と記載します)に共通してメタを張れるデッキ、
それが今回使用したアグロ型:白夜叉です。
まず4強には共通して
①動き出しに準備がいる
②3500が少ない
という弱点があります
①については
指を集める、場外を肥やす、エナジーをためるなど、
強い効果を適用するまでにはそれなりのターンがかかります。
白夜叉はこの中では動き出しが速いですが、
レイド白夜叉で蘇生できる対象に1エナ白夜叉や2辰馬、2高杉
などが増えてくる4ターン目以降にならないと最大のポテンシャルは発揮できません。
また、4強の強みの一つにレイドトリガーの強さがあげられます。
宿儺であれば虎杖・インパクト宿儺
紫ギアスであれば3000焼き紅蓮・ガウェイン
白夜叉であればレイド白夜叉からの5000
紫ブリーチであればルキア以外のすべて
これらはトリガーすると試合を決定づけるほどの影響力を持ちます。
レイドトリガーの対策を考えた時に僕は
相手のエナジーが整う前(=レイドされる前)にどれだけライフを削れるか
が重要と思いました。
②については
松下村塾の【4000以上のキャラにブロックされない】効果が
刺さるということで、
メジャーな構築の宿儺・紫ギアス・白夜叉には3500の採用は0
紫ブリーチこそルキアや恋次のレイド元が3500ですが、
そもそも恋次は採用されないことも多く、
ルキアについてもあまり強力な効果を持ち合わせていないため
枠の関係上枚数を減らされる印象があります。
つまり、松下村塾を利用したアグロ構築であれば
相手の準備が整う前にライフを大きく削り、
盤面が整ったとしても松下村塾で毎ターン打点を通して
勝ち切れると考えました。
□使用しなかったデッキ
4強のデッキはすべて所持していたため、
宿儺・紫ギアス・紫ブリーチは最終候補でした。
ただ前項で記載した環境読みについて、
自分でも思いつく程度のことは
大多数のプレイヤーが気づくだろうと考えました。
つまり、アグロ型の白夜叉が多いと予想したということです。
その時点で、松下村塾に対策が取りにくい宿儺は候補から外れました。
(実は4/1/3500伏黒でメタれますが、だれも入れてません)
紫ギアスは愛着があり、ギリギリまで悩んでいましたが、
前日に対戦したときに、変な引きばかりしてしまい
うまくデッキ動かず負けたこと、構築がまとまらなかったこと、
また、宿儺同様に松下村塾の対策カードが少なく、使用は諦めました。
紫ブリーチは3/1/3500ルキア、3/1/3500恋次、
レイド恋次やレイド白哉などで松下村塾をメタれるため
環境読みするうえでは強力なデッキです。
ただ、世間評価はかなり高いですが、
個人的には信じ切れていない部分がありました。
詳しく記載すると長くなるので簡単に書くと
・レイドトリガーできないと今一つ
・イージーウィンできる能動的な勝ち方が存在しない
と考えています。
3on大阪では紫ブリーチで出場しましたがその時も、
これは白夜叉で出ていたほうが勝ちやすかったな、と感じました。
◆デッキレシピ
白夜叉というデッキタイプについては、
すでに多くの方がnote書いていただいています。
そのため今回は評価の分かれるカードの採用理由のみ
抜粋して解説します。
本CSでの最多得点王。
序盤からライフを取りにいく本デッキにおいて、
単純にスタッツが優秀なことはもちろん、
レイド桂を採用する兼ね合いからも最大枚数の採用となります。
特に強力な動きとして、松下村塾とのコンボがあります。
松下村塾の効果をこの桂に適用することにより、
2500~3500までのキャラでしかブロック不可能になります。
塾を置くと相手は序盤にエナに置いた0~1エナのキャラクターをフロントラインに出してチャンプブロックを狙ってくることがありますが、
この桂はそれを許しません。
後述の2/1/3000桂でパワーラインを操作することでさらに強力になり、
相手の盤面次第でリーサル要員にもなります。
こっそりオーバースペックのキャラ。
3000打点のアタッカーとして、レイド元としてはもちろん、
この1000ダウン効果がアグロ戦術と相性抜群です。
例えば後攻を取ったとき、こちらのアグロを警戒して先攻2ターン目で出てきた3000(2500)打点に対し、この桂の効果を適用することで
1ターン目に出した0エナジー(1エナジー)のカードで
打点を通せるようになります。
また、パワーラインを操作できるため、
前述の桂と合わせて使う場面も多くあります。
3000のキャラを2000に下げ、松下村塾を0/1/2000桂に適用。
ブロックできる相手キャラがいなくなりライフが通って勝ちという試合が
CS12回戦中2度もありました。
強みと弱みが詰まった難しいカード。
除去持ちのデッキが分布に多い中で、正直使いにくい場面は目立ちます。
ただし、レイドが白夜叉単体になってしまうと後半のダメージレースで負けてしまう局面が多くなることから採用しています。
CS唯一の負け試合が白夜叉→辰馬→桂の順で1ターンに3枚スペシャル使われて4ライフ一気に無くなりました。そんな負のイメージもありますが、
この桂のおかげで勝てた試合のほうが圧倒的に多かったため、
採用してよかったと思っています。
忘れがちな要素として3エナジーであるところも見過ごせません。
このアグロ白夜叉はどこまでキャラクターをフロントラインに供給できるか
という“前出し”の意識が重要となりますが、エナジーが軽い分、
前出しの余裕を作りやすい点が自身の能力と噛み合っています。
また、レイドせずとも3エナ4000というスタッツは破格のため、
レイドさせず(素出し)使う場面もありました。
白夜叉をレイドする前のターンに素出しでエナジーに用意しておき、
次のターンに4000アタッカーとして運用するなど、
桂を使った試合の半分はこの素出しでした。
とはいえデメリットもレイドしない場合も発動するため、
攻撃する順番はもちろん、可能な限り白夜叉(辰馬)を2体以上同時に出して運用していくことを意識しました。
桂との兼ね合いで採用されていますが、それだけではなく
3500打点が今の環境に刺さっていますし松下村塾のメタにもなります。
事実、CSにおいて宿儺対面や白夜叉対面でしっかり仕事をしており、
入れてよかったカードと思います。
もともとは4枚採用でしたが、1枚使えれば十分ということから
2辰馬と煙管に枠を譲っています。
◆プレイング
これについても他のnoteで記載されていると思いますが、
あえて1点お話しさせていただくと、
『どのように点を通すか』が重要だと考えます。
例えば白夜叉をレイドした時と
エナジーラインのカードを前出しした時、結局通る打点が同じであれば
白夜叉のレイドを温存したほうが
次のターンに繋がりやすくなる場面があります。
難しいのが、その逆の場面もあるという点で、
だからこそ相手のデッキや見えてるカードの枚数から
どちらの戦略を取るか判断することが重要になってきます。
具体的に言えば、スペシャルや除去持ちレイドが見えていないときは
小型で点を通すことで相手の除去を腐らせることを意識しました。
特にリーサルにかかわる終盤は取る戦略次第で勝敗に直結するため、
手札枚数や場外に落ちてるカードの情報から
最善を選んでいく必要があります。
自分自身まだこの最適解を選択する精度が足りておらず、
12試合中3試合は制限時間30分ぎりぎりの決着となってしまいました。
より思考時間を短くできるよう、練習していきたいです。
◆対戦結果
□予選スイスドロー
●1回戦 白夜叉 〇
先攻理想展開を押し付けて勝ち。
●2回戦 白夜叉 ×
1ターンにスペシャル3枚手打ちされて突然死
●3回戦 白夜叉 〇
1ターン目からエクストラドローしてしまったものの、
2ターン目から動けてファイナルで盛り返し勝利
●4回戦 宿儺 〇
全体的にこちらが押していたもののトリガーでテンポ取り返されていき、
スペシャルが引けなかったことからインパクト宿儺を処理できず。
お相手も終盤まで指無かったものの最終2枚貯まり、
宿儺3体からライフ2枚で攻撃受けることに。
場に用意していた神威とカラートリガーで耐え逆転。運勝ち。
●5回戦 宿儺 〇
相手の前出しが緩く、序盤からダメージが多く入り
トリガーも味方して終始テンポ取って勝ち
●6回戦 白夜叉 〇
うまく手札噛み合わなかったもののファイナルで誤魔化し中盤まで五分
スペシャルがトリガーしたタイミングで一気にライフ取れて勝ち
●7回戦 宿儺 〇
相手初手エクストラドロー。次のターンから動かれトリガーで
終盤巻き返されてきたものの白夜叉から一気にテンポを取って逃げ切り。
□決勝トーナメント
●8回戦 紫ブリーチ 〇
ユニオンアリーナの教科書に載せたいほどの激戦。
しっかり序盤から盤面を作られなかなかダメージを通せず長期戦に。
相手もレイド一護を1枚しか見えず、なかなか決め手に欠ける盤面。
こちらラスト1枚ずつのスペシャルか白夜叉が引ければという場面で
なかなか引けず最終、山札残り5枚までもつれ込む。
山札1周しライフに白夜叉とスペシャルを確認し思い切って攻め。
こちらもレイド一護を踏んだもののスペシャルで耐えて逆リーサル。
●9回戦 宿儺 〇
お相手一生ファイナルを引けず。
こちらは2枚使用している差が露骨に出て押し切り。
●10回戦 白夜叉 〇
こちらのスペシャル2枚が盾にあり、序盤から塾も引けて運勝ち。
●11回戦 リンウェル 〇
ユニオンアリーナの教科書に載せたいほどの迷試合。
こちらの盾2枚スペシャル、相手の盾にスペシャル4枚。
これがユニオンアリーナ?!と笑い転げながらの戦い。
こちらのほうがスペシャルの踏むタイミングが良かったこと、
相手がロウを引けずじり貧になってしまったこと、
ファイナルでテンポ損を取り返せたことから勝利。
●12回戦(決勝) 宿儺 〇
初手こそ微妙だったものの、後から引いたカード全部強く、
白夜叉とファイナルの押し付けで勝利。
□所感
白夜叉6戦
宿儺4戦
ブリーチ1戦
リンウェル1戦
やっぱり皆さん環境読んでるな……というのが印象でしたが、
全体の結果を見るともっといろんなデッキがいたようなので、
私が偏った対面をした可能性があります。
白夜叉については意外にも高杉型が多く、煙管を2~3枚採用して
しっかりリソース管理と盤面を作る構築が好まれていたようです。
3エナ辰馬の採用は見る限り0。塾を入れていない構築の方もいました。
そのため今回のアグロ構築が刺さった形です。
宿儺は決勝の方含めてほとんどの方が七海型でした。
パンダや真希などのトリガーを持たないカードも多く採用されており、
これは想定とはだいぶ異なっていました。
パンダや真希で打点止められてしまう場面が少なくありませんでしたが、
逆にトリガーが薄く、一気にライフを削れたことも事実です。
◆終わりに
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回の中部CS以降は先日発売された
ハンターハンターvol.2
鉄拳
鬼滅 スペシャルセット
呪術 スペシャルセット
上記4商品のカードが使用可能になるため
環境が激変するものと思われます。
つまり今回の中部CSはこれまでのユニオンアリーナの
総決算とも呼べる節目であり、
だからこそメタが読みやすく、自分が勝利できたと思います。
11月の大阪CSのトップメタは宿儺と思われますが、
鉄拳・鬼滅・呪術のカードも強力で、
正直どのデッキが結果を残すのか予想が困難です。
ある意味で情報戦、そして混沌とした環境で勝ち切る
“自力”が求められる大会になるのではないでしょうか。
大阪CSに参加される方の考察の助けになれるよう、
これからもSNS等で情報発信していきます。
考察や相談など私でお力になれそうなことがあればぜひお声かけください。
以上となります。
ここからはいつも通りお布施です。
優勝祝いいただけたら嬉しいです。
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