見出し画像

女王陛下とロイヤルパープル

昨年のクリスマス、恒例のイギリス女王エリザベス2世のメッセージが放送されました。
この時お召しになっていたのがロイヤルパープルのドレスでした。
ロイヤルパープルはロイヤルブルーと並ぶ英国王室のオフィシャルカラーです。
さらに女王がこの色を身につけていたのは気持ちを安定させる効果を期待してのことかもしれません。

その時すでにイギリスでは新型インフルエンザの変異種が感染拡大していたので国全体が、ヨーロッパが大きな不安に陥っていた頃です。

哲学者でもあり、心理学者でもあるリッシャーは紫を「情緒不安をもたらす体の機能不全」を表す状態と述べています。

紫の心理効果として
疲労感 ストレス 不安 孤独とネガティブな面がありますが、同時に
癒し 再生 成熟というポジティブな効果もあります。

代表的な色でいうとラベンダー。
アロマテラピーでは代表的な癒しの香りですがこの花の色は薄紫です。
「カラーパープル」という1980年代の映画の中でも象徴的な場面で使われていました。

前に進もうとする気持ちを表す「赤」と
冷静な気持ちを表す「青」を混ぜた「紫」はバランスを取ろうとする色。そしてこの色に「再生」の願いを込めて、女王はこの放送に臨まれたのでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?