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大学編入を決めた日


高校時代、看護系の大学に行きたかった。手に職をじゃなくて、本気で小学生の頃から看護師になりたかった。
でも、頭悪かったし、専門学校も倍率高いし、専門受かるので精一杯だった。
看護学生1年目の頃から考えていた。大学編入を。
きっかけは2011年3月11日、まだあまり思い出したくはない記憶がある、その日。
その日から1年後、いろいろあって現地の東北の僻地医療について学ぶワークショップに参加した。地域を支えた保健師の話を聞いた。
災害看護にも興味をもつようになり。
専門学校では取れない保健師の資格をとりたくなった。だって地元も田舎だから、僻地医療と変わらないから。
両親に頼み込んで、大学編入の受験勉強を始めた。クラスで1桁代の成績をキープする、大学卒業後は地元で働く、が条件だった。
実習と並行して受験勉強してた、あの時は本当に辛かった。
実習で寮生活してたときに合格の通知がきた。受験した2大学から。自分が選ぶ立場になるのは生まれて初めてだった。高校受験も失敗して、大学受験もダメで、専門学校に滑り込んで。
国試も無事に受かり、チーム医療をうたっている大学に入学した。大学生になったんだから、専門看護の授業は全部とった。チーム医療の授業も。もちろん研究も卒論も初めて書いた。
技術ではなく看護学と保健学を学んだ。保健師の資格も取得した。
あれから長い時間が経ち、中堅看護師として公立病院で働いている。もちろん保健師の資格は持っている。保健師には養護教諭と衛生管理者の資格もついてくる。
コロナ禍になり、保健師に転職するタイミングが見失ったのと、看護師にやりがいを感じている自分がいるから保健師にはならないと思う。
だけど大学に編入したことにより専門看護師の道も開けた。
かなりの遠回りをしたけど、中堅になったからこそ考えなきゃいけないキャリアプランもある。
将来の選択肢を増やした、あの頃の自分の行動力を褒めたい。

#あの選択をしたから

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