10代での全身全霊が詰まった“ブラッディ・マンディ”
※画像お借りしました。
私は近年の大人春馬が好きなので、10代の作品にあんまり興味なかったのです。『恋空』は感動しちゃいましたけど。
なのでブラッディ・マンディも積極的に観ようと思わなかったのです。
しかし、いつの間にかAmazonPrimeに出ているじゃないですか!
Season1は面白くて、1日2本を観てしまいました…。
そして思ったより、いろんなことが発見できました。
Season2も見終わったので、感想を書くことで気持ちを整理してみたいなと思います。
ちなみに、私が作品に対して書く文章は、「レビュー」というものにはならないと思います。単なる読書感想文みたいな感じ(笑)
作品を観て、春馬から感じたことや自分の気づきなどをしたためる覚書みたいなものですが、もし誰かがそれで春馬の作品に興味を持って知って頂けたらうれしいです。まぁまぁ長いので、ゆるくお時間のあるときにおつきあい頂ければ幸いです。
Season1~初めての連ドラ主演。がむしゃらさが美しい。
gooが2020年4月5日に発表した『三浦春馬が最強にかっこよかった作品ランキング』で、ブラッディ・マンディは第1位。
この作品が世間ではそう思われていることに、正直オバサンはちょっと複雑。もっとよい作品あるのに…。
悪いことじゃないんだけど、一般的な認識がこういうことなんですね。
そう思われているのが分かるぐらい、18歳の春馬がすごく頑張っているのがひしひしと伝わります。どのシーンもアツく、がむしゃらなのです。
天才ハッカーであること以外は、本当に普通の高校生。
ヘアスタイルとかは原作に似せたのでしょうか。
少しずつ周囲を見られるようになっていき、大切な人を守りたいという気持ちが成長していく様も感じとれました。
そして、この作品でも『命の大切さ』が伝えられているんですよね。なんだか切ないですね。
また、共演者さんもよいドラマ。皆さんとのチームワークもきっとよかったのかもしれませんね。Season1はそんな気がします。
次から次へと思った以上にストーリーが展開して、とにかく面白かったです。ネットやシステムのことは分からないのと、原作を読んでない私は楽しめました(^^)
YouTubeでSeason1のオールアップを見たのですが、彼は共演者がオールアップしても泣き、自分がオールアップしてポロポロと涙をこぼして、話すことがなかなかできない姿がありました。
連続ドラマの初主演で、まだ18歳の華奢な肩にはさぞかし重く、プレッシャーだったことでしょう。それが終わって達成感と安堵で胸がいっぱいになったのかもしれません。
本当に頑張ったよね。そのエネルギーが伝わる作品でした。
Season1が好評だったので、Season2も作ったのだと思いますが、正直う~んという作品になってしまったかなと感じました。
春馬はよかったですけれども…。
Season2~苦しみの中からも今へと繋がる春馬らしさ。
Season2は1年半後。19歳の最も辛い時期の作品です。
また、佐藤健さんとのW主演。原作とは違うオリジナルで、春馬が出てなかったら最後まで見なかったかも…というストーリーでした。
精神的にも肉体的にも辛かったというのが、春馬の姿を見ていても分かります。演技はきちんとしていますが、睡眠時間がないのかストレスか、ひどく肌荒れをしていてドーランがのってない時があったり…。
しかも当時、ドラマの視聴率も残念なことになってて、春馬の演技は数字では測りきれないものだけど、世間の評価には影響するし、責任感の強い彼にはきっと辛かったんじゃないかなと思いました。
そんな苦しい状態でも、努力を怠らなかったのでしょうね。
このSeason2での春馬の演技、先の未来に繋がっている部分がいくつか見受けられるのです。
演技に関して詳しいことは分からないのですが、言葉の運び方や声色、感情から生まれる表情の作り方など、天外者でも見せた演技にも通じる部分がありました。
また、最終話の中での大きな憤りを見せる演技は19歳とは思えないほど圧巻でした。私はビリビリきました。「わたしを離さないで」の憤りの演技とは違ったものですが、迫力もありましたよ。
頑張るだけでなく、苦しみの中でいろいろ考えて、覚悟をして演技をしていたのかもしれないなと感じさせるSeason2。
そこにはまだ10代とは思えない俳優の姿を見ることができました。
これまで、こんな10代の俳優さんを見たことない。
リアタイで気づくことができずに本当にゴメンねという気持ちです。
浮彫りになる“正統派”と“個性派”
このドラマを観てて、気づいたことがあります。
それは、若手俳優のブランディングやプロデュースに関わること。
私はブラッディ・マンディは“初見”のつもりで観てました。
でも第2話の成宮くん見たら、記憶の彼方からよみがえってきたのです。
~あー、これ見たことあるシーンだ~ と。
成宮くん演じる『J』の危うさとカリスマ感のある雰囲気と衣裳を憶えていたのです。残念ながら、春馬を含めて他のことは1ミリも憶えてないのに…。
もしかしたら、1回観ただけかもしれませんが、強い個性というかクセといいうか、彼ならではのキャラクターは他の作品でも見受けられたりして、印象に残ったりしているんですよね。
それからSeason2の佐藤健さん。
この頃には、彼らしさが出来上がっているなぁ~と感じました。キレイな顔でクールながらも男っぽい雰囲気といいますか。
同じ時期に大河ドラマで岡田以蔵も演じられていて、素晴らしかったのを憶えています。ファンではない私から見ると、健さんって何を演じても良くも悪くもこのブランディングがされている。YouTubeの素に近い状態でもね。
こういうその人ならではの“個性”が強いと、一般の方にも憶えてもらいやすく、作品がフィットすると(もちろん本人の努力があってのものですが)大当たりしたりするものです。
それに反して、春馬のこの作品で伝わってくるキャラは“正統派”。作品に溶け込みキャラの印象はそんなに強く残らなかったりするんです。
よーく春馬を見ていると、どれだけ素晴らしいのかが分かるのですが、さらっと作品を見てしまったり、イケメンなとこに注目しちゃうと、見えないとこだらけ。
この作品以降にもしかしたら、自分の方向性や俳優としてのイメージなどをいろいろと考えたんだろうなと思ってしまいます。
俳優として生きると覚悟した頃なので、勝手な私の憶測ですが・・・。
何度も書いてしまいますが(^-^;
もっと早く、見つけてあげることができなくて、本当にゴメンなさい!と思ってしまった作品になりました。
でも、もっと大きな後悔というか懺悔が数年後に訪れるのですけどね(涙)
原作者・共演者から寄せられた彼への言葉
いい役者です。
おじさんが太鼓判押します。
現場でもいい役者だっつうのはわかったが、
「ブラッディマンデイ」第一話のオンエア見て、
おじさんはこいつについていこうと決めました。
私にとって、お兄ちゃんでした。とっても優しくて、気さくで…いろんな作品で大きな背中をたくさん見せてくれました。信じたくないけど、今この文章を書いていて、涙が止まりません…また共演したかったです……
どうぞ穏やかにゆっくり休んでください。ご冥福をお祈りいたします。
2020年7月26日 成宮寛貴さんがLINELIVEで、ブラッディ・マンディで共演した頃のことを涙ながらに語ったそうです。
真の勇気とは、
全世界に向けて成し得ることを
目撃者無しに、やってのける事
by ラ・ロシュフーコー
この言葉はSeason2の最後に出てくる格言です。
もしかしたら、春馬も大切にしていたんじゃないかなと感じました。
いつも全身全霊で仕事に取り組む姿を見せてくれる彼ですが、
このブラッディ・マンディは特に、10代の若い春馬へ『頑張ってたね!』と心から伝えたい。
まだご覧でない方は、ぜひ若春馬の頑張りを観て頂けたらと思います。
サポートはすべて、三浦春馬さんを応援するための活動に大切に使わせて頂きます。