18 検索の沼

不妊治療で何かあるとついついスマホを手にとって、検索魔になってしまう。

いかに自分と同じような不安を抱えている人が、無事に妊娠したのか、出産したのか、、を検索しては、不安になったり、安心したりする。

たどり着く先は、「そこに答えはない」ということなのだけど。

でも、検索を辞められない。辞める必要もないのかもしれない。それで安心できるなら、簡単なことだし、手軽。でも、どんなに検索してもしても安心しきることがないのが、検索の沼。

特に、流産した時は、検索して検索して検索した。最初からつわりがなくて、怖くなった。痛かった胸もお腹ももう、なんだかだんだん痛くなくなった気がしている。１週間後の診察まで待てない！いやもう毎日エコーして！なんて思ったり。

検索して、本当に妊娠も出産も十人十色なのだなと感じる。

最近は、検索沼からだんだん抜け出せるようになってきた。
もう、妊娠は奇跡だし、できることをやっているのだから、大丈夫。
携帯で検索してモヤモヤする時間があったら、散歩して日光浴びたり、掃除をして部屋を綺麗にしたり、noteを書いてみたり、本を読んだりしようじゃないか。

せっかく仕事を休職しているのだから、時間のほとんどを自分のために使えるなんて、なんて贅沢なんだー。

という気持ちを持てるようになってきた。

まぁそれでも、クリニックに行くたびに不安に感じたことを検索したりもしているけれど。（してるんかい）
不妊治療をしている人の文章は共感できるし、クリニックの先生が教えてくれない知らないことを知れることも多い。もちろん、人それぞれ身体の状態が違うので、完全に当てはまるってことはないけれど、学べるのはありがたい。

初めて不妊専門のクリニックへ行った時、こんなにたくさんの人が子どもがほしくて頑張っているんだと思って励まされたのと同じように、たくさんのひとが世の中へ不妊治療を発信してくれていて、なんだか励まされているように感じる。

子どもがほしいと願う人の、願いが叶いますように。