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日本の年間死亡者数と超過死亡数

追記:2022/06/27
追記:2022/06/30
追記:2022/07/23
追記:2022/08/3
追記:2022/10/26
修正・追記:2022/11/5

はじめに

2021年の超過死亡は異常に高く、東日本大震災があった2011年すら上回っているとの指摘があります。過去に遡ってどのくらい異常だったのかを厚労省人口動態統計(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1a.html)を基に確認してみました。超過死亡の考え方はいろいろあるようですが、ここでは前年との差および5年間の移動平均との差として考えたいと思います。

日本の年間および月間死亡者数の推移

図1 日本の年間死亡者数の推移

図1では1947年以降の年間死亡者数を赤線、5年間の移動平均を青線で示しています。ただし、2019年以降の移動平均には2000〜2019年の線形回帰式から求めた2022年以降の予測値を用いています。1980年頃以降死亡者数は上昇に転じ、2000年から上昇率が上がっているように見えます。移動平均からの差という点では、他の年と比べて2021年も2011年も異常さが際立っているようには必ずしも見えません。次に月間死亡者数の推移を見てみます。

図2 月間死亡者数の推移
図3 各月死亡者数の前年同時期との差

図2には2001年以降の月間死亡者数を赤線で、それを1年ずらしたものを灰色線で示しています。すなわち、前年同時期の死亡者数との比較をしています。冬に前年との差が大きい年が多数見られますが、感冒関連死の増減が影響していると思われます。冬以外の時期で前年とプラスの差が明らかに大きいのは2010年、2011年、2021年です。また、2005年の3月と2022年の2-3月もプラスの差が明らかに大きくなっています。図3では各月死亡者数の前年同時期との差をグラフにしています。すなわち図2の赤線と灰色線の差です。2000年以降では年間平均1906人/月ずつ死亡者数が増えていますので、その分下駄を履いています。

図4 月別死亡者数推移

各月毎の死亡者数の推移をグラフにしたのが図4です。冬を青系、夏を赤系の色で示しています。夏は変動が少ないですが、冬は感冒関連死の影響でばらつきが大きくなっています。2011年春〜秋の上への凸と、それを上回る2022年2-3月の上への凸は全体のトレンドからみて明らかに大きいです。

超過死亡数

図5 月間死亡者数の同時期5年間移動平均との差(=超過死亡数)、インフルエンザ直接死、肺炎死および関連イベント

図5では2000年以降の各月の死亡者数とその5年間移動平均との差、すなわち超過死亡数を赤線で示しています。その他、インフルエンザを直接死因とする死亡者数(緑線)、肺炎死亡者数(灰色線)も併せて示しています。2019年以降の移動平均には図1と同様に2000〜2019年の線形回帰式から求めた2022年以降の予測値を用いています。厚労省人口動態統計ではインフルエンザは2007年以降、肺炎は2004年以降しかデータが無く、それ以前のグラフはありません。

冬に超過死亡が大きいのは感冒関連死が多くなることに起因していると思われます。2005年では3月に突出した超過死亡が見られますが、この年は特に西日本が寒春に見舞われており、それが肺炎死の増加につながったものと思われます。

恐怖の殺人ウィルスSARS-CoV-2による感染症Covid-19が流行った最初の年である2020年は超過死亡がマイナスだったことは知られていますが、新型インフルエンザが流行った(?)2009年も超過死亡はマイナスでした。

2021年は異常か?

2011年はプラス側に振れている面積が他の年より明らかに大きく、超過死亡は30,036人になります。一方、2021年は1-3月が大きくマイナスに振れているため、年間の超過死亡は4,400人になりますが、2021年度でみると42,022人と計算されます。特に2022年2-3月の超過死亡の突出ぶりは過去20年間で最大です。2011年度で見た場合の超過死亡は30,631人になるので、2021年度は東日本大震災の年度を上回る超過死亡があったと言えます。すなわち、東日本大震災以上に国民に広く影響を及ぼし、死者を増大させる何か異常なことが2021年度には起きていたと言えます。それはCovid-19死者数(=死亡時にPCR検査が陽性だった人の数)では説明できません。2021年4月から11月にかけて、国民の8割がある注射を2回打ちました。12月から現在(6月26日)までに国民の6割がその注射を3回打ちました。過去最大の超過死亡増大は何故かその時期と重なります。

追記(2022/06/27)

「新型コロナ騒動の情報サイト」さんの2022年6月5日のご投稿(https://note.com/info_shinkoro/n/nd15b1948c7bf)では2021年度の超過死亡として65,454人という数字を提示されていらっしゃいます。閏年も考慮した2012〜2020年度死亡者数の線形回帰式を基に2021年度の予測値を算出して実際の死亡者数との差を取っています。私の方は、5年間の移動平均(直線ではない)との差を取っているので、低めに計算されているのだと思います。

追記(2022/06/30)、修正(2022/11/5)

図5の2019年以降の各月超過死亡は2000〜2019年の各月の線形回帰式からの予測値を移動平均に使っていましたが、2012〜2020年の回帰式を使った方が適当ではないかと思い直しました。

図6 年度ごとの総死亡者数の推移

図6をみると、2011年度と2021年度は2000年度以降のトレンドから明らかに外れており、特に2021年度は異常に高いですが、回帰線をどう引くかによって2021年度の超過死亡の推定値が変わってきます。


図7 年度ごとの総死亡者数、回帰直線および移動平均曲線


図7では2012〜2020年度および2000〜2020年度の総死亡者数を選択した場合の各回帰直線(それぞれオレンジ線と青点線)、2019年以降の計算に同回帰直線からの予測値を使った各移動平均曲線(それぞれ赤点線と緑点線)を重ねています。それら回帰直線と移動平均曲線に基づく予測値から2021年度の超過死亡を算出すると、46,624〜83,630人になります。これは年度ごとの死亡者数に基づいて算出した数字です。次に各月の超過死亡の積算から各年、各年度の超過死亡数を算出し直します(図5の改訂)。

図8 (図5の改訂)月間死亡者数の同時期5年間移動平均との差(=超過死亡数)、インフルエンザ直接死、肺炎死および関連イベント

図8は図5を改訂したもので、2019年以降の移動平均に2012〜2020年の各月回帰直線からの2021年以降の推定値を適用しています。このグラフから算出される2021年の超過死亡は46,553人、2021年度の超過死亡は82,230人となりました。
 ※2020年以降の移動平均を修正(2022/11/5)

追記(2022/07/23)、修正(2022/11/5)

5月の人口動態統計速報が昨晩出ましたので、図8を更新しました(図9)。2021年5月との差は+3917人ですが、5年間移動平均(ただし、2019年以降の移動平均には2012〜2020年の線形回帰式から求めた2021年以降の予測値使用)との差は+9,881人になり、5月の超過死亡としては過去20年間で最大です。
 ※2020年以降の移動平均を修正(2022/11/5)

図9(図8の更新) 月間死亡者数の同時期5年間移動平均との差(=超過死亡数)、インフルエンザ直接死、肺炎死および関連イベント

追記(2022/08/30)、修正(2022/11/5)

6月の人口動態統計速報が本日出ました。今月の発表は異例の遅さです。実は発表できないようなヤバい数字だったので辻褄合わせに時間がかかっていたのでは、などと穿った見方をしたくなりますが、出ている数字しか依拠するものがないので、とりあえず信じましょう。図9を更新しました(図10)。2021年6月との差は+4182人ですが(ただし、速報値同士の差)、5年間移動平均(ただし、2019年以降の移動平均には2012〜2020年の線形回帰式から求めた2021年以降の予測値使用)との差は+8,536人になり、6月の超過死亡としては5月に続き過去20年間で最大です。
 ※2020年以降の移動平均を修正(2022/11/5)

図10(図9の更新) 月間死亡者数の同時期5年間移動平均との差(=超過死亡数)、インフルエンザ直接死、肺炎死および関連イベント

もう一つ、ちょっと気になるのが出生数です(図11)。図2と同様に赤線が2001年以降の月別出生数で、灰色線はそれを1年ずらしたもの、すなわち、前年同時期と比較しています。年々出生数は減ってきているわけですが、2022年は3〜6月連続で前年同時期と比べ減少数が大きくなっています。ただし、2005年にも同じくらい前年との差がありましたので、未だ特別異常とは言えませんが、来月以降の推移には要注意と思います。妊娠可能年齢の人たちを含む新コロ注射接種者が5割を超えたのが2021年9月半ばで、それから40週後が6月下旬です。影響が出始めていてもおかしくありません。デマ太郎がそれはデマだとデマを流しましたが、ファイザーによるマウスを用いた薬物動態試験では卵巣に脂質ナノ粒子が濃集する結果になっていたことは周知のところです。人体でどうなるかは今まさに世界中で実験を行なっているところで、その結果が出始めているだろうと思います。

図11 月間出生数の推移

追記(2022/10/26)、修正(2022/11/5)

8月の厚労省人口動態統計速報が10/25に発表されました。8月の死亡者数が前年同月より18,000人弱も多く、統計が取られて以来初めての異常事態です。図10を更新し、表示期間を2019年1月からにしました(図12)。併せて、新コロ注射接種数のグラフ(https://info.vrs.digital.go.jp/dashboard/)も重ねました。8月の超過死亡を5年間移動平均(ただし、2019年以降の移動平均には2012〜2020年の線形回帰式から求めた2021年以降の予測値使用)との差として求めると+21,576人になります。また、一般人の新コロ注射接種が始まった2021年4月以降2022年8月までの累積超過死亡は+138,323人となり、おそらく10月時点では既に15万人を超えているものと予想されます。異常な超過死亡の主要因は他にはないでしょう。超過死亡の山は新コロ注射接種数の山と明らかに同期しています。

図12 2019年1月以降の月間死亡者数の同時期5年間移動平均との差(=超過死亡数)、インフルエンザ直接死、肺炎死、および新型コロナワクチン接種数日次推移


各月毎の死亡者数の推移グラフも更新しました(図13)。青系は冬、赤系は夏です。2022年は1月を除けば軒並み過去のトレンドから外れ、異常な増加を示しているいることがこのグラフでもはっきりと分かります。

図13(図4の更新) 月別死亡者数推移
図14(図10の更新) 月間死亡者数の同時期5年間移動平均との差(=超過死亡数)、インフルエンザ直接死、肺炎死および関連イベント

※2020年以降の移動平均を修正(2022/11/5)


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