独立記念日とマレーシア・デイ
こんにちは、ETA事務局です。
明後日、9月16日はMalaysia Dayです。
ついこの前独立記念日があって、次はMalaysia Day、いったいマレーシア・デイって何?と思っている方も多いと思います。なので今日はこの二つの祝日について。
独立記念日は、1957年8月31日、マラヤ連邦がイギリスから独立した記念日です。当時はマレー半島の11州だけでしたが、1963年9月16日にシンガポール(1965年にマレーシアから独立)、サバ州、サラワク州が加わってマレーシア連邦が結成されました。今の国旗が使われるようになったのも1963年から。マレーシア国旗はJalur Gemilang(栄光の縞模様)といって13州と連邦直轄領をあわせた14本の線が描かれているのですが、マラヤ連邦独立時は11州を描いた11本しかありませんでした。また星の角の数も11から14に増えました。よく見ないと気づきませんが、歴史を知ると国旗に込められた意味が伝わってきて面白いですね。
そして、今のマレーシアとなった日を祝う、このマレーシア・デイ、実は第6代首相のナジブ・ラザクの時に決まり、祝日となったのは2010年からです。
7月になると、その年の独立記念日・マレーシア・デイに向けたテーマとロゴが発表されます。今年は昨年と同じテーマでMalaysia Prihatin。Prihatinとはマレー語で関心を持つ、気にかける、という意味です。コロナ渦で大変な今、周りの人を気遣い、国民が団結して、コロナと闘おう、政府も国民の生活を最優先に考える、という意味が込められています。
8月が近づくと街のあらゆるところで国旗が掲げられ、セールやプロモーションが始まり、独立記念日前に映画館や劇場を訪れると上映前に観客が起立して国歌斉唱し、国全体がお祝いムードになります。
例年であれば、独立記念日前夜にはKLCCでカウントダウンの花火があがり、当日朝には独立広場(近年はプトラジャヤ)でパレードが見られます。マレーシア・デイはサバ州とサラワク州が交代で盛大なセレモニーを開催し、大勢の人が訪れます。今年のホストはサバ州で、サバ・インターナショナル・コンベンション・センター(SICC)で行われますが、コロナの影響でSOPに従いシンプルな式典となるようです。
マレー半島がマラヤ連邦として独立した独立記念日と、東マレーシアも含めて『マレーシア』となったマレーシア・デイ、どちらも大切な祝日です。今年はテレビを通してしか見られませんが、来年、例年通りの式典や催し物が戻ってきたら積極的に行ってみたいと思います。
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