見出し画像

今更見ました『この素晴らしい世界に祝福を!』

 4月からの新番組『戦闘員、派遣します!』が非常に面白い。さすが暁なつめ先生の作品だな!程よく下品な中に優しさも混ざるみたいなストーリーは絶品だ!と思っていた。著者の他作品で言えば『旗揚!けものみち』(原作担当・原題は『けものみち』)もとても面白いなと思っていたところで、はっと気が付いた。

 暁なつめ先生の代表作である『この素晴らしい世界に祝福を!』を読んでいないし見ていないのだ。幸い私には頼れる相棒アマゾンプライム君と、中東系の店員に流されるまま機種変更ついでに契約してしまったネットフリックスさんがいる。見る準備は万全だったのでテレワークで家にいる今の時期こそ一気見してしまおうと思ったのだ。非常に面白く、本当に一気見してしまうとは思わなかった。

 有名作品であるので細かい説明はあまりしたくないが、この作品は「なろう系」と揶揄される「あるある」を一つずつ裏切っていって、踏襲するべき点は踏襲したうえで物語を面白くしている部分に最大の特徴があると思う。例えば、主人公の引きこもりがある日外に出て命を助けて死んでしまい、異世界へ行く……しかしその「人助け」はそもそも余計なおせっかいなので助ける必要もないし、本当は死ぬような怪我もしていないけど思い込みで主人公が死ぬというある種露悪的な導入だったり、
・「なろう系異世界転生」にありがちなチート能力を選ばせてもらえるが、早くしろと急かす案内人的女神に切れてチート能力として女神をもらって転生する。
・一緒に来た女神も実は高貴なキャラを作っているだけでバカなのでひどい目に遭う
・ラノベ的文脈を踏襲し男キャラではなくかわいい女の子とのパーティを形成するが、どのキャラも性格に難あるためラブコメに発展しない。
等々、推挙に暇はない。

 特に主人公はクズだのカスだの呼ばれるほど卑怯であり正攻法ではなく、邪道な戦い方を行う。そのため成功しても大体爆発したり破壊しすぎたりして功績以上の罪を被る。こち亀みたいなストーリーラインが魅力的だ。そういえばこういう「成功→調子に乗る→失敗し大変な目に合う」のこち亀的流れに何か名称はないんですかね?原作は完結してるっぽいのだけどアニメはまだ全部シナリオを消化していないと思うので3期を期待して待ちたいと思います。劇場版もまだ見ていないのでこれから楽しみたいと思います。

いつも文章が長すぎるのでこのくらいにしておこう。次はなんのアニメを見ようかな?ネットフリックスオリジナル系の作品でもいいし、異世界転生ラノベをもう少し掘ってみてもいいと思う。


サポートいただけますと、その分は私からウルトラマン基金へ寄付いたします。