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18歳のプロファイル

今日で18歳、成人になった娘。
心から、おめでとう。

生まれたときは、
18年後に、
インスタのリールとストーリーの違いを
教えてくれるような、
たのもしい娘に育つことなんて、
想像もしてなかった。

高3になった今年。
進路の悩みはあるけれど、
思慮深くて心優しいあなたが決める選択に、
何の心配もしていません。


昨日は、家族4人で、
これまでの誕生日や、旅先などで
撮った動画を見て、笑い合ったあと、

そっとひとりで、
あなたが0歳のときのアルバムを見た。

3カ月で100枚もあった。

かわいいあなたを抱いている、
18年前の私の父が、当然だけど
今とは違ってだいぶ若いこと驚いた。

母も同じく、若い。

計算すると、55歳。
今の私からすると、
自分も当時の母と同じ立場になって、
あなたの子供を抱く日が来るときの方が、
出産したときよりもリアルに感じる。



あなたがおなかに来たことがわかったとき。
(トイレで妊娠検査にくっきりと「+」が出たとき…)

まず思ったのは、
「仕事、どうなるんだろう」
だった。

当時、私は27歳。
そろそろ子供を産んでもいいかも、
とは思っていたけど、
まわりに育休を取って復帰した
身近な女性の先輩はいなかった。

自分で会社の人事サイトで
育休制度や時短制度があること、
手続きなどを調べた。

少しずつ大きくなるお腹の写真も、
毎月撮ったよ。



生まれたとき。

とってもかわいかったけど、
授乳、夜泣き、寝ない、乳児湿疹、
大変なとき9割、かわいいとき1割。

決して私と夫だけで育てられたわけではありません。

東京から大阪まで
1か月も泊まりでお世話に来てくれた
母にも感謝です。



復職後の1年は、一番大変だったかもしれない。

雨の日の夜、
保育園から自宅までの帰り道。

PCが入ったカバンを片手に、
片側には娘の1日分の着替えやおむつが入った
大きなカバンを肩にかけて
傘をさして、
抱っこ紐の中にいる娘と歩きながら、
重たい、しんどい…と思いながらも、

「私は子育ても仕事もあきらめない。
経済的にも精神的にも自立した女性になる。」

どんなにしんどくても、
仕事を辞めるという選択肢が
頭をよぎったことは、一度もありませんでした。


家に帰ったら、
授乳して、夕飯を作って、
保育園で使った布おむつを洗濯して、
昨日洗い終えた着替えと布おむつを
翌日のカバンにつめて、お風呂に入って寝る。

そんな毎日。



あなたが保育園を卒園する頃、
弟が生まれました。

それはそれは、かわいい弟でしたが、
7年間、ずっとママっこで、
二人だけの世界で過ごしていた私たち。

弟の誕生を待ち望んでいたのは、
私よりもあなたの方だったけど、

私とのふたりの時間が、
急に小さな弟に奪われたこと、
前より冷たくされるようになったことに、
寂しさや切なさを感じていたことは
わかっていた。

でも、どうにもできなかった。

あのときは、ごめんね。


中学受験。

フルタイムでフル出勤だった私は、
宿題できているか、
わからないところや
つまづいているところはないか、

勉強面でのサポートを、
ほとんどできなかったことが
少し心残りだけど、

自分で行きたいと思って
受験を決めた学校に、
無事入学できて、良かったね。


中高生活。

あっという間に中学を卒業したと思ったら、
もう高校の卒業が見えてきた。

6年間、私があなたにできたことは
何かあったんだろうか、と思ったとき、
何もできていないような気がした。

でも、中学の卒業旅行にと、
中3の春休みにふたりで一泊二日、
ディズニーランドに行ったのは楽しかったね。

あとは、たまに友人関係で悩んだときの
話し相手(聞き役)はできたかな。



18歳のプロファイルとは、
成人になる18歳の時点で
こうなっていてほしいな、という
目標、ゴールのようなもの。

・自分で考える力と判断力が育ち始めている
・周囲に流されず自分の意志で行動できる
・自分の経験をふり返り、考え、表現することができる
・他者の立場に立ってその人の心を理解しようとしている
・自分自身の人生の意味を探求し始めている

などなど、
親と関わる時間はそう多くない中高時代、
その18歳になったときの姿を想像しながら、
ときには厳しく、ときには優しく、
放置しすぎず、過干渉にならずに
関わってくださった先生方に感謝です。


人生に正解はないのと同じように、

「子育てに、正解はない」

解答用紙は、今のあなた。
制限時間は、もうあとわずか。
答え合わせは、これからのあなたの人生。


久々にバースデイカードを買って、
メッセージと、いい所を書く欄を作って
家族3人からの言葉を綴り、贈りました。

今、私の中に湧き上がる感謝の気持ち。

「18年前、私を選んで来てくれて、ありがとう。
  18年間のすべての思い出を、ありがとう。」

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