飲尿健康法

 最近、50歳くらいのおじさんと大学時代の話になってんけど、そのおじさんがずっと昔からお酒苦手やったって言うてた。大学ではずっと麻雀とか遊びやってたよ、サークルはテニスサークルでねって話しとったから、お酒苦手なんやってこの時点で意外やってんけど。そのひとが、大学生の飲み会ノリをどうにか回避しようと思って取った策が「こいつ(同級生)のおしっこ飲むんで勘弁してください」って逃げ口実やったらしい。ほかには、「これ(お酒)被るんで勘弁してください」ってこと。

 どっちも実行したことあるらしいけど、これすごいよな。「そんなにお酒飲むの嫌?」って思った。単純に。ぼくもお酒苦手やけど、それでもどっちかって言うたら飲むほうをとるわ。どっちかだけしかとれへん状況想像したら、すでにパワハラやけど。アルコールハラスメント。

 おじさん、その頃飲尿健康法とかもやってたから、だいたいの味のイメージついてたし、まずかったけどねって笑いながら言うてて、めちゃくちゃ爆笑したわ。武勇伝っぽい仕上がりじゃないねんけどさ、そのひとの話しぶりからすると。でもこういう「激しさ」みたいなのは、ぼくが大学生のとき(2010年代前半)とかなりちゃうんかなと思う。人間は、何かをするときにもエネルギーが湧いてくるけど、何かをしたくないときにそれをしないために費やすエネルギーも、同じくらい湧いてくる生き物なんかもしれん。いまこじつけ的に思いついただけやけど。

 この前、若者から「そのひとがやってること自体がおもしろいときと、楽しそうにそれをやってる姿がおもしろいときと2つありますよね」って、遠慮がちに言われた。この2つの違いをこんなに端的に表現してくれるのは、とても心強い。

 同時に、ぼくの昔からの憧れを言語化してくれたような気がして感心した。昔から何があっても笑っちゃうひとになりたくて、なりたくてというよりかは、笑える感性を死なせたくなくて。そういうひとが1コミュニティに一人でもおったら、雰囲気変わると思うねんな。置物みたいやけど、このひとがおれば雰囲気が柔らかくなるひと。そういうひとになりたいと思っていたのを、若者から言われた言葉であぶり出された気がした。

 おもろいひとになりたいわけじゃなくて、おもろそうに笑ってるひとになりたいねんな。

 あと、職場でよく「箸が転がっても笑うからね」って言われるねんけど、ちょっと気になってこの言葉の用法調べてみたら、基本的には10代後半の思春期の女性に対して使う言葉らしい。まったく知らへんかった。成り立ちどうなんって疑ってまうけど。そういうひとは女性に多い、と思われていた、考えられてたことは確かなんか。ほんまにそうやとしたら、今後もずっと思春期女子でおりたいわ。

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