名前とか言葉の響き

 仕事中、同僚が声をかけてきた。仕事で関わってるひとのアドレスに〜ブタン(隠してるわけじゃなくて前半覚えてない)、みたいな読みの羅列があったらしい。これって何のことなんだろうねっていう話やってんけど、確かに気にならへんくはない。さっそく調べてみたけど、ピンポイントでヒットする言葉はなかったので推理タイム。なんかアジア圏の言葉っぽいですよね、料理っぽいです、所属してる劇団の名前? とか。
 ただ、この同僚ちょっと前にも別のアドレスに引っかかっていて、そっちのほうが気になってまして。訊いてみました、「アドレス好きなんですか?」って。そしたらめっちゃ真顔で「いや全然」って答えられた。出たよ、自覚ないパターンのやつ。絶対好きやと思うねんけど、自覚のないこのコメント。「およそ〜ブタンっぽくないひとなのに」とも言うてて、いまんとこそれが何を指してるんかわからん、造語レベルやのに「ぽくない」って何。まずその内実を訊かへんとわからんやん。
 その場にいたまた別の同僚が、〜とブタンっていう子どものあだ名なのかもしれないって言うてくれて、まさにそうやなと思った。渡部としてはそれがいちばん有力やと思う。もしそのひとと今後長い付き合いになっていくのであれば、仲良くなったタイミングで直接訊いてみましょうよ、っていう落としどころ。

 ヤヤさんっていう人物と、発達障害とかの検査についてはノノクリニックが登場。先に帰ったスタッフが日報に書いとってんけど、この方打ち間違い多いからな。ヤヤとノノ。こんな名前、ほんまにあんのかな? ノノクリニック調べてみたら、デンタルクリニックが出てきて、そのこと終礼で言うたら、一人のスタッフが「メンタルですよね?」って言うてた。ヤヤさんとノノさんっていうだけで眉唾な名前なのと、デンタルクリニックからの「メンタルですよね」っていうツッコミは秀逸やった。こういう変な流れのことがしばらく続くと、個人的にはめっちゃツボ。

 もう一つ、会話の中で同僚のひとがツボに入ったらしく、ちょっとだけやけど、めっちゃ笑ってたからそのひとに「○○さん、ツボに入ったときわかりやすいですよね。羨ましいです」って言うたら、別のスタッフから「渡部さんわかりづらいと思ってるんですか?びっくりなんですけど」って言われた。客観的にそんなふうに考えたこといままであれへんかったし、外から見てひとがよく笑う姿見てんの、めっちゃ気持ちよくなるねんなとあらためて思ったわ。

 この2年くらい、言葉の響きとか珍しい名前とかに惹かれる性質があると気づき、それをまわりに言うようにしてこられてる。珍しい名前とかすげーよ。こういうのもあるのねって、まさに多様性を感じるタイミングやし、今後長い人生でどれだけのひとに会えるんかわからんけどさ、ああ、あんな名前のひととはこのときこの場所で出会ってんなって思うだけでもなんかほっとするし、密かに「ああ、○○さんおれの人生で○人目やな」って思ったりしてる。そして、珍しい名前をなんとなく自分のネタにすることがルーティンになった。

 この趣味については、奇しくもというのかなんなのか、同じように珍しい苗字が好きな男の子から教えてもらった趣味。というか、そのひとのほうが珍しい苗字フェチやねんけど、そのひとのおかげで自分のそういう部分についても、これでいいねんな、言うて大丈夫やねんなって胸張って思えてる。自分の好きなものが、世界中のどこかで愛されてると思うとそれだけでいい、あなたは何も変人じゃない、って言うてもいいんだよっていう解釈が最近読んだ本に書いてあったわ。自分で自分を認めてあげる、大丈夫って思ってあげるって大切。

 これで1500字。これでも多いくらい。1000字くらいやったらあっという間やから、まとめやすそうやな。書く分量、ペースを考えていきます。

 ヤヤとノノがおもろすぎて、帰りの電車でもめっちゃニヤニヤしても〜た〜。

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