ほぼ素人の私が、舞台監督になった話。3

あけましておめでとうございます。ワタナベです。

なるべく同じ時間帯に更新しておきたいな…と思って書き溜めるようにしているのですが、自分の文章力の無さに苦しんでます。ぬおー!!!!と頭を掻き毟りながら推敲してます。作家さんもライターさんも本当に凄いですよね…構成も語彙も、難しいよ…!!

さて。初めての舞台監督(見習い)デビュー。

それが、7月9〜22日に下北沢OFF・OFFシアターで上演された、劇団献身 第11回公演「死にたい夜の外伝」でした。

劇団献身の主宰は、脚本・演出の奥村徹也さん。奥村さんはゴジゲンという団体のメンバーでもあります。
詳しくはホームページがあるので覗いてみてください。

劇団献身ホームページ
http://gekidankenshin.wixsite.com/kenshin3

まず最初は、打ち合わせに参加。

はじめましてでとても緊張していたのですが、奥村さんが気さくな方で少しホッとしたり。はじめまして、と言った直後に、

奥村さん「おいくつですか?」
ワタナベ「あ、30歳です」
奥「あ、僕の方が年下なんで、気楽にガンガンきてください!」
ワ「え、そうなんですか…いやいや、よろしくお願いしますー」
奥「よろしくお願いします笑」

そんなやりとりが。おかげで緊張が解けました。

そして、演出部の方や制作の方と自己紹介して、打ち合わせがスタート。

その日のメインの話は、舞台美術。演出の奥村さん、舞台美術の里森恵さん、舞台監督の喜久田さんとワタナベで、里森さんの書き起こした舞台の仕込み図面を見ながらの打ち合わせが始まりました。

図面を覗き込み、早速話が進んでいきます。
仕込み図面は、舞台面と客席を上空から見た平面図に、舞台美術はどんなものがどういう位置にあって、どこが動線なのかなどが、わかりやすくイラストとして描かれています。そこに高さや幅の数値が入っていたりなかったり…ここら辺は規模とか美術さんによって様々です。
(どう説明したらいいの…教えて詳しい人!)

上手の幅が…下手の動線が…ここのレベルが…仕込みのパネルの…仕掛けの作り方が…見切れが…台本上ここは…そんな話が飛び交います。

なるほど…なるほど???

まっっったく、わからねえ…!!!!

いやね、なんとなくは分かるんです。ここ通りにくいよね…とか、この演出だとこんなもの必要だよね…とか、ここ見えちゃうよね…とか。

でも、それに対して具体的に使う物や、やり方の知識が全く無い。話を聞いていても、イメージが出来ないんです。考えてるうちに話がぽんぽん進んでいく…これはやばい…!!!!

特技の一つの、とりあえず大丈夫そうな顔を作りつつ、みんなと同じように図面を覗き込み、必死に理解しようと話を聞いていました。

その時ぼんやり思ったのは、そういや俺、舞台のこと何にも知らないんだなぁということ。

ワタナベは、実は役者としてお芝居というものに関わりはじめたのですが、その頃は上手下手と、幕がどーたらくらいの知識しかありませんでした。
舞台に立たせてもらったのは2回ほどだったし、別に知らなくても何とかなってるしな…くらいの感覚でした。
舞台に立った時には全てが出来上がっていて、そこに至るまでの積み重ねをまったく知らなかったんですね。
いやダメだよ何言ってんだお前…少しは勉強しとけよ…と今なら思うんですけどね。

さて。専門用語も飛び交う打ち合わせが終わり、演出上必要なもの、修正する箇所、仕込み方を考える部分などが共有されました。ワタナベは2割も理解出来ていたか怪しいです。

帰り道、喜久田さんに分からなかったことを質問しながら、ほんのり不安を吐露するワタナベ。

ワ「大丈夫ですかね…俺全然分からなかったんですけど…」
喜「大丈夫大丈夫、仕込みは一緒にやりますから!」

ホッとするワタナベ。この頼もしさ。喜久田さんは普段からふわっとした雰囲気の方なので、安心するんですよね…。
そしてさっきの不安は何処へやら、(きくさんもいるし大丈夫だー!)と気楽な精神状態に。

アホなんですね、基本的に。そうして、家に帰ってぐっすり寝たのでした…。

しかしワタナベは、この後に起こることを、ただ知らずにいただけなのだ…。

不穏な感じでまた続く。

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