ほぼ素人の私が、舞台監督になった話。7
こんばんは、ワタナベです。
1週間とか言ってたんですけどね…無理でしたね!
ひとまず、初めての現場の話を書ききってしまいたいと思います。今週からスケジュールみっちりだったのをわすれてましたね…。
さて。
ついに来ました、本番。
前日の夜からどきどきして寝れない…ということもなく、ぐっすりandすっきりで劇場に入りました。もうあとは、なるようになるさ!と思ってたんですね。
だいたい公演期間中は何をしているかというと、朝に劇場入りして、舞台セットの裏動線にある明かりなどをチェックし、舞台上の掃除や修復をしています。その後、霧吹きで幕を湿らせたり、ちょこちょこと作業をしながら準備をしていきます。
スタッフやキャストの皆さんが集合し、前日のステージのダメ出しなどをして、シーンを返して修正したり。
気づけば開場まであと15分。小道具や衣装を所定の位置に準備して。さーこれであとは開場するだけ。
そこで、制作の安達さんに声をかけられました。
安達さん「トランシーバーと暗転のチェックってまだですか?」
そうか、そんなんあるのか…!と。
本番中は、トランシーバーを使って、受付やブースにいる音響さん照明さんとやりとりをすることが多いです。意外と、電池切れとか電波届かないとかのトラブルが起きやすかったり。
暗転のチェックも本番前に必ずやって、どこか明かりを切り忘れてたり漏れてないかを確認する必要があるんですね。
ワ「……忘れてました、今やりましょう!」
皆さんいますからね…知らなかったとは言えず。
そんなこんなで少しばかり焦ったりもしましたが、準備は万端。あとはドアを開けて、お客様を迎え入れるだけ。
これは今でもなんですが、開場する時が一番どきどきします。何故か。
開演のキュー出しも舞台監督の仕事であることが多いのですが、それよりも開場する時と開場中にお客様が入ってくる時間の緊張感がすごい。そわそわします。顔には出しませんけど。
開場します、よろしくお願いしますー!と声がかかり、ドアが開き、お客様が入ってきました。
ちなみに開場中、舞台監督って何やってんの?と言われると、ワタナベの場合、仕込みや特別何か準備がなければ、受付の方に行って様子を見たり、たまにお手伝いしたり、裏でキャストから何かしら頼まれたことをやったりしてます。
ご予約のお客様の到着の様子を聞きながら、開演のタイミングを相談したり。
そんなこんなでついに、開演。
実は本番中のことについていろいろ書こうと思ったのですが、意外と書くことがないなぁと。小道具を準備したり渡したり、あとは裏にいて台本片手に、舞台上の様子をモニターで見てたり聞いてたり。特に何かトラブルが起きたりしない限りは、そんなことをやっています。
本番始まって舞台監督が慌ただしくしてたら、それは何か起こっている証拠です。語弊があるかもしれませんが、暇なくらいが良いのです。
そうして、そこから10日間。休演日を一度挟みながら、最後まで無事に公演を終えることができました。
小さな機材トラブルや、舞台上の小道具の置き忘れなどはありましたが、事故もなく終えられて、本当にホッとしたことを覚えています。
千秋楽が終わって、お客様が全員お帰りになられて、完パケですーと声がかかった時は、やり遂げた感が半端なかったです。やってやったぜ…!と。(まだ仕事残ってるんだけど)
そこから、舞台美術を解体したり、照明や音響機材を降ろして、劇場の物を元の配置に付け直したりする、バラシの時間。だいたい1〜2時間で、劇場の中は全てが元通り。
物を運び出し、掃除をして、劇場スタッフさんに挨拶して、トラックで機材を返しに行って、舞台監督のお仕事は終了…というのがよくある流れです。
打ち上げも参加させてもらって、実は舞台監督初めてなんですって話をした時に、「ベテランかプロの人にしか見えなかった!」と驚いてもらえたのは、嬉しかったです。今回ここで必要とされていたことは出来たかな、してやったり…と。
(怒られそう案件ですね)
ワタナベの初現場は、こうして終わりました。始まってしまえば、準備に比べるとなんともあっさりだよなぁと思います。
書くことも特になくて、あっさりしてます。この時も、楽しかったなぁー、また何かあればお手伝いしたいな、くらいのことは考えていました。
この2日後から小屋入りになるなんて、まったく思ってませんでした。舞台監督として。
続きはまた。
そういえば。
この時の作品「死にたい夜の外伝」ですが、現在、奥村さんが小説を連載されています。
https://www.instagram.com/le_gekkan/
ローソンのインスタアカウントで読めるそうなので、良かったら読んでみてください!
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