ほぼ素人の私が、舞台監督になった話。2
最初は、今年の5月中旬頃。
自宅でのんびりしているところに、電話が掛かってきました。画面を見ると、とてもお世話になっている舞台監督の喜久田さんから。
この頃ワタナベは、サリバンレコードというところに所属していて、キコ/qui-co.という団体の企画・制作補佐、演出助手などをやっていました。
ちょうど5月頭に舞台本番が終わり、そのアフターパーティなども無事に終わって、クラウドファンディングのアルバム制作の準備をしていました。
そちらについては、モーションギャラリーというところで公開しているので、ご興味あれば。
キコ/qui-co.の舞台で喜久田さんにはお世話になっていたので、「はて、何か先日までの公演のことかな?」と思いつつ電話に出るワタナベ。
ワタナベ「もしもし」
喜久田さん「あ、お疲れ様です、今大丈夫ですかね?」
ワ「はいー」
喜「いきなりなんですけど、舞台監督やりません?」
ワ「……???」
だいたいこんな会話。(だいぶ端折ってます)
ワ「え…いやでも俺、舞台の仕込みとか何にも分からないですけど…」
喜「サポートするし、たぶんワタナベくんなら大丈夫だから!」
そんな感じでした。まじで。
まあとりあえず…と話を聞いているうちに、何やら人がいなくて大変みたいだし、せっかくだからお受けしてみようかな?という気持ちに。基本的には補佐というかお手伝いらしいし…いっちょやってみっか、と。
ワ「なるほど…俺で良ければ是非」
喜「助かります! じゃあ詳しい話を…」
今考えると、何も知らないからこその飛び込み方です。もしも知識があったら、「いやいやいやいやいや無理ですよ…!」と断っていた気がします。
なんでもやってみるもんですね(?)
そうして。
とてもとても軽い感じで、初めてのお仕事は決まりました。
詳しい話は後日の打ち合わせで…となり、電話を切った後、最初に思い浮かんでいたのは、
「わー、よく分かんないけど……なーんか、楽しそー!」
でした。
無邪気。小学生か。
そんな小学生男子のワタナベ(30)は、何も知らずに現場に入ります。
そこで脳みそ爆裂しながら右往左往することになるのでした。
続く。
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