5/1 美容師の友達

(書き始めてからしばらく放置してた日記)

美容師をやっている中学の同級生から5年ぶりに「髪を切らせてほしい」と連絡が届いた、というのも今自分はウルフカットという襟足を伸ばした髪型をしているんだけど、今の自分の髪型をインスタのストーリーで把握していたことが連絡の決め手になったらしい、こういうSNSの繋がりって残しておくものなんだなぁ

彼は中学時代に三年連続学級委員を務めたり授業中に積極的に笑いを取りに行くなど「クラスの中心人物」で自分とは真反対のタイプだったんだけど、中学二年生の時に、これはもう結構はっきりと覚えてるんだけど体育の時間に彼からPCのFPSゲームをやらないかと誘われたことが距離が縮まったきっかけというなんとも不思議な関係だった、そこからは派閥を広げて彼含む仲良し8人前後のグループで話すことが多かったんだけど、記憶が間違っていなければ二人きりになる、というタイミングがほぼゲーム中のみでこうして対面となると経験がないのでなんだか緊張してしまった

当日はソワソワを隠し切れないまま美容院に向かった、ソワソワしていたからか、「繁華街の中のビルの二階」にある、という住所上での情報を完全に見落としていたせいで見つけることができず、「絶対ここだよなぁ…」とか思いながら同じところをひたすら往復し続ける不審者になっていた

ケバブ屋とクレープ屋に挟まれたビルを見上げると教えられた店名が窓に書かれており、一旦深呼吸してから階段を上り始めた

二階に着くと丁度別のお客さんの施術が終わって会計中の彼が目に入った、扉越しに「久しぶり」と「中で待ってていいよ」のアイコンタクトを交わしたところで店に入る

事前にホットペッパーの「スタイリスト一覧」に載ってた写真を見た時は青髪で長めのウルフカットにストリートファッションに身を包んだ彼が出て来て最後に会った時と印象が変わったなぁ、と思っていたが当日出てきたのは短髪に黒ベースの金メッシュの人でわりと昔のままで少し安心した、中学時代から変わりまくっている自分が言えた立場ではないのだが

「久しぶり、5年振りくらい?」という久しぶりに会った時のテンプレートをなぞりつつカラーの要望の話に移る、青入れたいんだよね、と言うと任せとけと返ってきて頼もしかった、美容師の任せとけは信用していい

カット中はお互いの近況を話した後、案の定中学時代の話になった、といってもお互いの共通項として深く根付いているのはやはり当時一緒にやっていたゲームなので傍から見たらただの懐古厨のオタクが昔のゲームの話で盛り上がっているだけという悲しい状況になっていた

自分たちがやっていたのは「スペシャルフォース2(SF2)」というFPSで、お互いに同じクランに所属してメンバー達とクラン戦をするのが日課になっていた

既にサービスは終了しているので当時のクランメンバーの行く末は分からず終い、2011年-2012年頃ということもあってあまりTwitter自体も一般的に普及していないというか、アカウントは各々持ってるけど今と違ってほぼリア垢として使っている人がほとんどだし、連絡自体はゲーム内で取れるしSkype(かTeamSpeak)で通話はできるのでわざわざTwitterを使うことがない、という考え方が当たり前だったので本当に「あの人は今」の状態になっている

似たような話をすると、ストリーマーの関優太が配信内で唐突に20年前やっていたネトゲを久々にプレイしたら当時一緒にやっていた友達と再会した、という動画がかなり好きで、ちょっとした憧れでもあった

ただ自分の場合はすでにサービスが終了しているのでそもそも同じ土俵にすら立てていないわけだが、当時遊んでいたメンバーのハンドルネーム自体は覚えているので他のゲームでふとした時に会えたりしないかなぁ、とうっすら思いながら過ごしている、未だにPCでFPSゲーをプレイする理由の一つかもしれない

話が逸れすぎて収集付かなくなってしまった!物語シリーズ頼む!


ありがとう

カットが終わってカラーの体勢に入る、かなり汚いプリンになっていたので襟足以外はグレーっぽい黒で暗くしてもらうことにした

カラーというのは色を定着させるための待機時間としてまぁまぁな長さで放置されるのだが、この時間が大喜利の回答を考えるのにかなり丁度いいのでいつも投稿期間に合わせて美容院に行ったりしている、今回は丁度W杯の予選二回戦の投稿期間且つ会議日当日だったのでいいの出すぞ~と意気込んでひたすらメモ帳とにらめっこしてた

そういえば待機時間中はちょくちょく定着具合を見に友達が裏から戻ってくるんだけど、何を必死にメモしてるのか聞かれなくてよかったと思う、「あの、インターネットで大喜利をしてて、その大喜利の大会の回答を今考えてて・・・」なんて話をしてもなんだこいつとなることは確実なのでかなり危ない橋を渡っていたことになる、ネット大喜利って、異常な世界やな…


良い感じにしてもらいました、青の部分は一度シルバーを入れてから青を入れたから色落ちの過程で金色にならないのがこだわりだと語っていて職人やな~と思った

会計はまさかの大サービスに大サービスが重なって4000円くらいになっていて採算が取れるのか心配になってしまった、この会計一つで店が閉店しても責任は取れないがどうやら大丈夫らしい、そもそも元の値段が安いなとは思ってたがさらに安くなってしまった、普段なら1万4000円は払っているのでお得とかいうレベルを超えている、身に染みるなぁとうるうるしながら別れの挨拶を告げた

久々に会えてよかった、そんな一日だった

W杯も順調!引き続き頑張るぞ!

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