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Wahoo RGT を遊ぶ

今年の4月にRGT CyclingがWahooに買収され、Wahoo RGTとなりました。
おかげで、日本でもすこーし注目されてきたようです。
しかし、たいていの記事がzwiftと同質のアプリとした内容であり、RGT 独自の良さについて書かれていません。

ですので、Wahoo RGTの遊び方について少し書いてみることにしました。
特に、試用期間の14日、zwiftと同じような遊び方をしてもRGTの面白さはわかりません。

Zwiftと似ているけど違う

Wahoo RGT(慣れない...)は、Zwiftと同じ、3D空間に準備されたコースを、スマートローラーを使用して自転車にのるというアプリです。

しかし、その設計方針は大きく違います。

私のイメージとしては、ZwiftはオープンワールドゲームでRGTはオンラインレースゲームです。

Zwiftでは、レースもイベントもすべて同じ世界で行われます。
現実世界と同様、ワークアウトで走っているとイベントの集団に出会ったりするわけです。

RGTでは、それぞれのコースが別のワールドです。
同じコースであってもイベントが違えばワールドも別です。

Wahoo RGT で出来ること

Wahoo RGT は大きく、Join, Event, Workout の3つのモードがあります。
よく紹介記事で記述される、RealRoadやMagicRoadはコースの種類であってプレイモードではありません。

Joinは、コース毎に常設されているワールドに入り、既に走っている人に混ざって自由に走行するモードです。
イメージ的には常設されている専用サーキットに走りに行くイメージです。

Eventは、レースやライド等のイベントを作成したり参加することができます。
Wahoo RGT のメイン機能だと私は思っています。
後で記述しますが、1人で走る場合にも積極的にEventを作成したほうが良いと思います。

workoutは、トレーニング用のモードです。
まだ触っていないので、詳しい話ができないのでこの機能はパスです。
今回、Wahoo Systemが同一ライセンスで使えるようになったので、連携できるようになってからが本番かもしれません。

Wahoo RGTのメイン機能はイベントにある

Wahoo RGT の面白さは、Joinではわかりません。
Eventを立ち上げましょう。

当然、既にあるイベントに参加してもよいのです。が、自分のような貧脚だとレースになりませんし、メインが北米なので都合の合うイベントもなかなかありません。
プレイヤーが少ないという問題もあります。

そこで、自分で1人イベントを立ち上げ、Bot相手にレースをしましょう。

さみしいと思うかもしれませんが、マリオカートだってグランツーリスモだって、最初はCPU相手にプレイするじゃないですか。
RGT のReal Botは良くできていますよ。

でも、ライドイベントは止めておきましょう。
Botと仲良く走っても寂しいだけです。

そうそう、イベント開始時間は余裕を持っておきましょう。
コースに入れるようになるまで、サーバ側の準備に4分程かかりますので、4分+αの時間をもうけましょう。
そうしないと、イベントに誰も入れないという悲しいことが発生します。

Magic Roadsでよく走る道を走ろう

これはRGTの醍醐味の一つです。
GPXファイルを元にプレイヤー専用コースを作成することができ、作成したコースでイベントを開くことができます。
世界の有名コースも良いのですが、身近なコースはやっぱり楽しいです。

Magic Roadsは有料です。
14日間の試用を開始する前にGPXファイルを準備してぜひ試してみましょう。

ただし、景色を期待してはダメです。
コースプロフィールが同じ特設コースが平原に作られていると理解しましょう。
だから、のんびりライドを楽しむには向いていません。
レースかトレーニング用です。

GPXファイルからコースが作成出来るツールは色々ありますが、MagicRoadの優れているのは、レース等のイベントが可能なコースをGPXファイルのみで作成出来ることです。

例えばROUVYもコースを自分で作成出来ますが、映像撮影が必要なため敷居が高いです。

景色の種類が実質1つなのが残念ですが、手軽にコースが作成出来、RealRoadと同等のイベントが実施できるのは強みです。

総括

Wahoo RGTはZwiftに比べてレースに重点を置いているように見えるのですが、開発側はまだ軸足を決められていないように思えます。

Zwiftは「オープンワールドでみんなで一緒にトレーニングしたら楽しい」というビジョンがシステム全体から感じられます。
だから、レースに関連する機能は後回しで、自由に出入りできる世界も三つまでとし、ユーザが分散しないようにしています。
※ 最近迷走している気がしますが…

RGTは先行しているZwiftの影響をうけているのか、Joinという常設コース(ワールド)をみんなで走る機能が先頭にあり、レース機能はEventに隠れています。
しかし、Join機能を盛り上げるアップデートはあまりありません。

BlogやFacebookを見ると、自転車の挙動やオートブレーキ、リアルボット、レースでの勝敗の一貫性などレースをかなり意識して開発しているのがわかります。

Wahoo RGPは、バーチャルレースを前面に持ってきたほうが良いように思います。
システムとして参考にするのはZwiftではなく、対戦型オンラインゲームです。


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