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発達障害の女の子支援の現場から

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発達障害の女の子の支援者である藤原美保さんの著書『発達障害の女の子のお母さんが、早めに知っておきたい「47のルール」』から、お伝えします。藤原さんは、小学校1年生から高校3年生を…
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#放課後等デイサービス

(相談)親のいうことを聞きません

保護者からよく相談を受ける内容です。この場合はふたつの理由が考えられます。 1、 親が信…

○○療法に振り回されない、使い方!

1日何回したらいいですか?たとえば、「発達OT」と呼ばれるセラピストが行う身体図式の発達…

「そのままでいい」存在。「改善していくべき」行動。

「そのままでいいんだよ」――なんて慈愛に満ちた言葉でしょう。でも私はこの言葉を聞くと、「…

親が先に学ぶべき!ネットのルール~わが子を守るには…

わが子を守るためには、親が先に学ぶ!わが子に新しいものを与える場合には、その前にある程度…

他人は無責任?「おとなしいだけで特に問題はありません」

核家族化が進み、多くの母親が子育ての知識や子どもの発達過程をよく知らないまま子育てをして…

親は「受け入れて」。社会は「受け入れてくれない」?

診断時によくいわれるのが、「受け入れてください」という言葉です。この「受け入れる」という…

(相談)プライドが高くて注意するとパニックになります

私が事業所で小学1年生や2年生の子によく使う手です。ものを振りまわして「危険だな」と思ったら、あえてぶつかりに行きます。ぶつかりに行くときは、その子の視覚範囲の斜め前から行きます。後ろからだと、ぶつかるところが見えないし、正面からだとよけられてしまう可能性があるからです(一例として参考にしてください)。 そして、 「痛~い!(泣く)ぶつかった」と、振りまわしている子にいいます。すると、一瞬怯んで「やばっ!」という顔をします。そうしたらしめたものです(「やばっ!」という意識の

発達障害の子どもへの上手なほめ方とは―「おだてる」との違い

「褒めて伸ばす」-とても流行っていますね。「叱らない子育て」のような本もたくさん出ていて…

(相談)何度注意してもやめてくれません

学校や園の先生、保護者から相談を受けるときによく感じるのは、問題解決のために”子どもを変…

「ちょっとゆっくりなお子さんです」の本当の意味

IQ60~70あたりの「軽度」のお子さんに対してよくいわれるのが、「ちょっとゆっくりなお子さん…

発達障害の女の子にバレエ・ダンス・姿勢教育を!?

藤原美保さんの立ち上げた 放課後等デイサービス「Luce」(ルーチェ)とは?ルーチェでは、現…

発達障害の診断は幼いうちが得!

「様子を見ましょう」や「大丈夫」の真意比較的軽度とされる子の多くは、医療機関や療育センタ…

「発達障害」ではない?―女の子は気づかれない場合が多い。

発達障害、男女の違い私は、名古屋市内で発達障害を持つ小学校1年生から高校3年生を対象とした…

個性と障害の狭間で…

「これは個性なの? それとも障害なの?」 子どもの発達障害の場合、ひと目見てそれとわかるわけではないことが多く、個性なのか障害なのか、一体どこで線を引いたらよいのか……という保護者が少なくありません。 支援者も学校の先生も周囲の人たちも同じで、非常に判断を下しづらいお子さんがたくさんいることは事実です。 障害と個性を比較することは難しいのです。ひとつの理由として、「環境によって左右される側面がある」ことが挙げられます。 たとえば、片腕のない人は今の社会では「身体障害者