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風呂焚きが役立った話

今の若い人はほとんど知らないでしょうけど
昔は、ほとんどの家で五右衛門風呂でした。
あの丸い形をした鋳物の風呂釜だったんですね。

ウチのお風呂は、実はこの下から薪を焚く釜と
太陽光で温めたシステムと
さらに灯油でお風呂を沸かす方式の
いわゆる ”ハイブリッド” のお風呂なのです。
この3つの方式が使えるので何かあった時に助かるのです。

さて、お盆の真っただ中に
東京から若者5人組がやってきました。
なにやらBBQをしたいので
近くにそういう場所がないのかと尋ねてきたのです。

実はあるのです。そういう場所が。
ウチから歩いて数分のところに砂浜があり、
ここは人も来ず、泳げて、景色もいいときてます。

さっそく当日、現場をご一緒に案内し、
BBQセットを持参し、火をおこそうと準備万端。
着火剤も取り揃えていざマッチで火をつけてみると

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つかない。一生懸命やってるのにつかないのです。

10分たっても15分たっても途中で火が消えてしまうのです。
わたしは若者5人の様子を見ていたのですが
にっちもさっちもいかないので、とうとうしびれを切らして
私の出番です。

最初は新聞紙、それから小さい木切れ、そして中くらい
そのあと火が大きくなってから太い木、
そういう順番がある
ということを教えました。

そして、火というものは下から上に向けて上っていくので
それを考えて置くこと、
隙間がないと酸素が行き渡らないので
きちんと揃えないで交互におくこと(井桁を組むように)など
ポイントになる
ことを伝えたのです。

そうするとすぐに火の勢いがましてきました。
あとはもう大丈夫です。炭を入れれば勝手につきますね。

こうしてようやく若者たちは
肉とお酒にありつくことができました。

小さいころから風呂焚き当番だったことが
ようやく役立ったんですよ。
よかったね~~~~

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