見出し画像

車中の食バトル

体験型修学旅行というのは
生徒たちの個性があらわになるものです。

色んな地方の子たちが
初めて民泊を体験するのですが、
慣れてないので最初は緊張して
自己紹介もカチコチでなかなかリラックスできません。

が、ウエルカムドリンクを飲んで一息つき
それぞれの部活とか性格とか
自己紹介シートに書いてあることを話していくと
次第に打ち解けてきます。

ところで、うちの場合、食育ではないですが
食事を作る体験として広島風お好み焼きをしています。

まあ、これも日ごろお母さんたちが
苦労して食事をつくってくれていることの一つとして
体験してもらうわけです。

なにせ全くといっていいほど
調理をしたことがない子たちですから
いろいろと時間がかかります。

いちばん苦労するのは
キャベツの千切りですが、
これが千切りになってない・・・・

千切りではなく、「ざく切り」なわけです(^^;
「大体5ミリくらいの幅で切れば食感がよくなる」
と教えても、1~2センチとなります。

まあ、それもご愛嬌で
なんとかお好み焼を食べて終了です。

しかし、ある中学の場合、昼食の直後に
離村式(地元受け入れ家庭とのお別れ式)が予定されており
お好み焼の昼食終了がギリギリとなったのです。

「そろそろ離村式に間に合わなくなるから」と
わたしはせかしたのですが
この子たちはのんびり。

もう間に合わないので、調理をやめようとすると
「食べたい」と言ってきた。
「どうするの?」と返すと
「紙ボウルと割りばしで車の中で食べる」とのたまう( ゚Д゚)

「わかった、わかった」と
せかして車の準備と「紙ボウルと割りばし」を用意し
15分くらいして離村式の会場まで到着。

その間、せっせとお好み焼をほおばり
腹を満たした生徒諸君、
美味しかったですか (;´Д`)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?