「最高位戦って麻雀を打つのが遅い」なんて思ったりするものなの?
このnoteの公開日は2024年11月3日。
今日から第49期最高位決定戦が始まりました。最終日が2025年1月1日という、思い切った日程にも注目すべきでしょう。
まだ初日ということもあり、私は「ながら視聴」でダラっとしながら見ていました。昨日の疲れが残っていたからです。とはいえ、「それアガれるのかい!」とか「スッタン張った!ヤバイヤバイヤバイヤバイ」などと、何度も感情を持っていかれました。やっぱり麻雀は面白いですね。
しかし、こんなことも思っていたのです。「どうせ『最高位戦の試合は長い』とか文句垂れるヤツがいるんだろうな」と。
第49期最高位決定戦初日の配信は、全部で8時間40分くらいでした。半荘1回がだいたい2時間で、それに休憩時間やインタビューなどを入れてそれくらい。これを、長いと見るか、それともそうではないと見るか。
実は、noteでそのことを取り上げたものもありますね。いくつかnoteを読みましたけど、その中には最高位戦と連盟の打牌速度が違うことを検証したnoteもありました。そのnoteによると、同じA1リーグを比較した結果、ツモってから切るまでの時間に差異が見られたそうです。
ここからは私見ですけど、上家が切ってから牌を取って手元に置くまでの時間にも違いがあるように思います。それと、長考の数。最高位戦の試合のほうが、長考する数が多いのではないでしょうか。やっぱり、最高位戦って試合進行に時間が掛かるよう感じます。
ただし、私は長い試合に文句があるわけではないんですね。打牌が速いのとゆっくりなのでは、どちらにもメリットがあるからです。
打牌が速いと、「試合進行が早くなる」「他家を待たせない」「一定のリズムで試合が進む」などのメリットはあると思われます。しかし、プロ連盟の配信を見ていると、たまに「早過ぎて追えない」という意見も見られるんですよね。おそらく、そのような意見をお持ちの方は麻雀ビギナーでしょうから、そういった人を見捨てるのかという問題も出てきます。「ついていけないなら見るな」では、市場の拡大に繋げられないでしょ。
打牌をゆっくりにした場合は、「熟考できて選手が後悔することが少なくなる」「牌こぼしなどのうっかりミスを減らせる」「初心者には見やすい」などといったメリットが得られるでしょう。しかし、試合のテンポ感は削がれます。そういうのも初見〇しではあるんですよね。難しい。
またも私見を述べますが、私はどちらにもそれなりの理由はあると思っています。だから、それは「プロ団体の個性」として捉えたらいいんじゃないでしょうか。「試合進行を早くして視聴者を待たせない」のも1つの考え方だし、「全てに納得がいく打牌をするために時間を掛けてもいい」と思うのも考え方の1つ。どっちもあっていいと思うけどなあ。
それと、私はフリー雀荘のマナーをプロの試合にも持ち込んでいる人もいるのかなと感じました。確かに、見ず知らずの人を過剰に待たせたらいけませんからね。でも、プロの試合とフリーは違いますもん。同じ価値観で語られても。
あとは、ただ文句を付けてストレス解消したいだけの輩もいるのかなと。正当な批判ならちょっとは聞く価値はあるけど、文句だけ言われても「じゃあ見なきゃいいじゃん」って話だもん。そういうのが麻雀の普及や発展に邪魔なんですよね。言いたい気持ちはわからなくはないけど、だったらやり方を変えようよ。
というわけでここは私からの提案ですけど、最高位戦の試合が長いと感じる方は、選手の心理を推察してみてはいかがでしょうか。「どうしてそんな表情をしているのか?」とか「なぜここで長考するのか?」とか。「ここは〇〇切り1手だろうが」と考えているだけでは、単に何切るの答え合わせをずっとしているだけなのですよ。だったらプロの試合を観戦するのではなく、早送りしながら勉強として見ればいい。
面白いと感じていれば、何時間でも見ていられるものなのですよ。異性とずっとイチャイチャしていられるのと同じ。「〇〇は長過ぎるからどうにかしろ」は、単に見る側に興味がないだけかもしれません。「こういうルールを導入してはいかがでしょうか」などと提案してみてはいいのでは。