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Mixの辞書

皆さん始めまして。卯月奏と申します。
初めてMix gameを学ぶ際に、ゲームのルールや超基本戦略がまとまったnoteがないことに困っていました。

そこでHold'emはできるけどMix gameはルールを覚えたくらいで勉強中という人のために簡単なMixの辞書を書きたいと思います。

評判があればstudなども追記します。
solverがないものなのであくまで意見ですが、こういう意見から違うだろうというものがあればコメントお待ちしています。
初心者向けに一部レベルを落として書いてるのでその辺は汲んでいただけると助かります。

・2-7TD


・Lv1

・切り方
1stで8low
2ndで9low
3rdでJlow
を目指す
ように切る。

例えば2359Jで参加したなら9とJを切って2changeで戦うことになる。
2changeの結果9をもう一度引き
2359Q
となったら9は残してQを切ると考えるのが分かり易い。

なお、(2ndでコールしてから)3rdでの2changeはあり得ないとされているので、
3rdで2changeしたいなら2nd後のbetに降りるべき

・オートベット(Draw共通)
ドンクとかの概念は特になく、
オートベット
の概念がある

基本的に
changeラウンドの次のbetラウンドでは、
changeラウンドで交換枚数が少ない方が必ずbetを行う。
そのため、交換枚数の多いoopは当然チェック
する

・Jlow
非常に重要な知識として
1度だけ1changeをする
vs
Jlowをpatする

の勝率が五分五分であることが有名。

このことから例えば
3rdで4567Jをもっていた場合
Jは切らずにpatしてしまって良い

一方で
2457QなどであればQは必ず切り、ドローをする。
Qlowから降格することがあるが1枚changeするとJlowと平均して同じ価値になると考えられる。

・fold判断(Draw共通)
Draw全般で言えることだがどういうハンドを降りればよいのかは少し難しいと思う。
FLは非常にサイズが安いので多くのハンドで負けていそうだから降りるとすると簡単にExploitされてしまう。

そこで簡単な判断基準として
PDはおりない
1st後betにはレンジ下限を一部降りる
2nd後betにはドローイングデッドの危険性のあるものと2changeするものを降りる

とすると判りやすくおおむね正しい

・Lv2

・良型愚形
2-7はフラッシュ(ほぼない)とストレートがダメなのでGS(ガットショット)やOE(オープンエンド)が嫌われる。

同じ8lowドローでも
5678

2358
はかなりの差がある。

5678
は4,9がアウツとして死んでいて
2,3はそもそもデッキに少ないことが多いし
Tは引いたところでT8lowにしかならない。

なので、2ndドロー時に

T7654
のようなハンドを持っていた場合Tを切らずに弱いながらもpatに回すことがある。

プリドローでは
良型を参加するようにする。
ポストでは
patとドローで悩んだときドローが良型か愚形かを気にしてプレーを行う

・pat崩し(Draw共通)
2ndドローは1change vs 1changeで
あなたはoopでJlowを完成させたとする。
oopからチェックをしIPからbetが来た際、
Jlowというマージナルな役でraiseを返すことがある。

これはraise patでIPにプレッシャーをかけてIPのTlowやJlowなどを交換させEQを向上させる手法になっている。

・patブラフ(Draw共通)
2-7で難しいのはやはりブラフになる。
change後に迎えたRiver?については、その後changeがないので、突発的に絶対に負けてるハンドのいくつかをbetに回せば良い。
(change中に8以下を多く見た5ペア以上やストレートなど)

一方で2ndや1st,プリドローについてはのちにchangeが控えていることなどから基本的にブラフは
patブラフ

ということになる。

どこかで特定のハンドをドローすることを諦め、patをし、ブラフをする。

(patブラフハンドの選定やpat後ドローシフトについては今回は割愛するが、世間で言われているほどブロッカーで全てを決めるわけではないしポストで2がブロッカーとして強いかとかは議論の余地があると思う。)

・Lv3

・コールパット(Draw共通)
次changeラウンドでpatをすることが確定している場合、その前のbetラウンドでcallをすると
callをしたのにpatをしたぞ?
ということになってしまう。
実際、通常このラインからはTlowJlowが頻繁に出てくると感じる

そこで、次ストリートでpatをするならその前は必ずraiseをしておく。

というのが非常に簡単

では実際call patがそんなに悪いのか
と言われるとそんなことはない

細かい議論はここではしないが概ね

OOPであればcall patはなくて良いレベル
IPであればそれなりの頻度であり

という感じかなと。

(個人的にOOPは均衡上頻度0でもおかしくないと思っている。少なくとも、pure call patハンドは無いだろうという考え。
IP call patについてはpureがあってもおかしくはないかもしれない。)

・Riverの戦略(Draw共通)
1change vs 1change

1change vs pat

で迎えた3rd後はbet sizeを固定した01ゲームや
[0,1]×[1/2,1]ゲーム([1/2,1]の方は確率密度を考える)
で作成すると良い

ここでは述べない

・Badugi


・Lv1

・基本指針
badugiはもちろんbadugiを目指すゲームではあるが、badugiを引けない場合はtriで勝負することになる。
よって、
triを担保にbadugiを引きに行くゲーム
と考えると良い。
(badugiを引けば勝てる!と考えるのは良くない)

・プリドローの参加ハンド
badugiが難しいのは他のゲームと比較して
「X以上のカードは捨てましょう。」
というような指針がないからというのがありそう。

以下のことをふんわり覚えておくといいかと思う

総じて
T以上はBadugiが完成していない場合ゴミハンド
と考えるのがいいと思う
9はtriについても判断が難しい

以下で少し詳しく

・2change
かなり硬めに参加する必要がある
A〜4から2枚あれば参加しても良いがEPは無理に参加する必要がない
目安として
A2XYのとき、XとYがA2と同じスートの場合は参加する。などと考えても良い。

・1change
ポジション次第で強いハンドにしていく必要がある。
大事なのは悪くともLLMの形で参加すること
(A28とか236とかA47とか)
理由はLv2で話す

pat
patハンドは非常に強いのだが、EPでKbadやQbadを無闇にopenすることは推奨しない
EP open後3betに対して、KやQを切って1枚ドローへシフトできる形のK,Qをopenするなどと考えても良い。

・切り方
badの切り方は基本単純だが、1stドロー以降で引いたbadugiを変えてドローすることはやめた方が良い

より難しいドロー判断については後述

・オートベット
ドローゲームではオートベットがある。
2-7を参照

・Lv2

・プリドロー(Draw共通)
プリドローでは、CCやリンプをする必要はないと思える。
Badugiではホイールの2changeのみをCCに回す戦略については均衡上それなりの頻度であるかもしれない

わからないうちは3betで参加orFoldとすれば良い。

・80:20
Badugiはよく80:20の勝負が訪れる。
代表例は3rdでの
pat vs 1change

なお、
pat vs 1change ×3回
は約50%勝負

bad完成はそれがQbad程度であっても十分1changeからバリューが取れる。

自身がbadを変えてリドローする場合は相手のpatに負けているという判断だとしても、
リドローのために捨てたランク1枚のアウツが死んでいる状態で80:20の勝負に参加することになり、Oddsが合わないのでFoldが推奨されると思う。badを変えるくらいならbadでないhandでコールをしてbadを引きにいく

・River戦略
上記の理由からpat vs 1changeで1change側は打ち出す動機は乏しいと思える

1change vs 1changeでは5tri付近はvalueが打てる
3triでvalueを打たないのはかなりロスが大きいというイメージ

・pat分布
プリドローの全てのbadをpatする場合
4badはA234しかないが
KbadはK+(Q〜2より3枚)で165通りのランク組み合わせがある。
Qbadは120通り

よってプリドローbadの平均はQ付近になるというように交換枚数(プリドローは擬似的に4枚とみなす)が多い場合のpatほど弱いbadがヘビーに残ったレンジを構築する

・スムースとbadの改善
A67とA38のようなtriでどちらが強いかという議論がよく上がる

これは明確にA38のようなLLM型が良い
(7triと8triで役は負けているのに!)

triはドロー中にtri自体が改善することがある
A38は8と同じスートの2,4,5,6,7でbadを改善でき、擬似的に2,4,5という3Outsが増えているとも考えられる。

一方A67がRiverでvalueを打てるようなtriに改善するためには1stと2nd両方で6,7それぞれを改善する必要がある。

このよう1ドローでbadの改善が見込めるようなtriをスムースなtirと呼ぶ

・Lv3

・patブラフ
badは全競技の中でもbluffがかなり難しい競技ではないかと思う。
2-7と異なり、ドローによる役の降格がなく、bluffを作るのには自レンジの下限でtriにSDVがないもの(かつスムースでないほど)をその都度bluffに変換していくと思う

プリドローからのpatについては4枚フラッシュを使うなど議論の余地があるが、無限betのpat bluffはそれでよくても、1st-2nd bluffで諦め、3rdでbluff handに残るEQを拾いにいくべきハンドは非スムースなレンジ下限外側のtriを用いるように思える。

・A-5


・Lv1

・基本方針
A5は27に比べて不人気(検討する機会が少ないだけか)なので27をベースにrankを一つ落とせばまずはいいと考える。

27の場合
Predrawでは9を切っていたので
A5の場合
8を切るべきカードとして扱うのがよい

27の場合
Jlowは1枚ドローとEQが同程度
A5の場合
Tlowは1枚ドローとEQが同程度

・Lv2

・27との違い
A5は27に比べ愚形という概念がない
のでより多くの1changeハンドを利益的に参加することが可能。

たとえば2-7では3456はCO程度から3457はHJ程度で参加できるハンドだがA5の2345はどのポジションからも1枚ナッツドローとして参加可能。

このことからまずレンジ全体の1changeハンドは2-7と同じ程度の役を目指す場合、より多くのコンボ数を参加できることになる。

2changeハンドにしても27の345とA5の234では価値が違う。

このことを加味して極端にレンジが広がりすぎないようにプレーする必要があり。

27より少し強いハンドが要求されるという知識は持っておく。

・FLO8


・Lv1

・9やT
FLO8はルールとして8以下しかlowができないとなってしまっているため
9やTというカードが異常なまでに冷遇されている

例えば9Tを含むようなハンドはそのハンドがhigh Nutsを構築するとき、678、すなわち3枚lowがボードに落ちていることになる。
highNutsを持ったとしてもpotの半分取れれば良しという形。

基本的に9やTはカルマを背負わされている、持ってるだけでマイナス
というくらいの感覚でいるべき。

・Nuts low
FLO8におけるA2は煌びやかなハンド

以下のボードを考える
356
35T
46T

其々のボードにおいてA2は
Nuts low
Nuts low draw
Nuts low draw
となっている。

3~8のうち
2枚が落ちればNuts low draw
3枚が落ちればNuts low
とり

ホールデムで言えばtwo toneになればフラドロがつく
というようなハンド。

このゲームではlowを追う際にNuts lowであることが非常に大切。
lowを追うゲーム
ではなく
Nuts lowを追うゲーム

であることを強く意識する。

・CC
FLO8はCCをする必要は特にない
ように思う。
3CCはよいが2betにはraise/foldの抵抗で十分
当然BBはCallしてよい。

・フローロール
split gameではhighかlowでNutsを持っているときフリーロールを持つことができる。

例えばhigh Nutsをもちlowはないハンドを持っていれば
highでバリューを打つとlowのbluffとして機能している。

このことからlow possibleのボードではpureなbluffを打つ必要が基本的にない

どちらもそれなりに強いハンドを目指すのではなく
一方でNutsを持てるようなハンドをプレーすべき

注意すべきは
highのみを目指すようなハンドをPFで率先しないようにということ

low handのEQRが異常に高くhighはEQが近いためかなり絞る必要がある。

・Lv2

・wheel
5以下をwheelというが、A2ではなくともこの2枚は6,7,8を含むハンドと明確に違いがある。

例えばA3はボードに2が落ちればNuts drawとなりlow drawとしてAを捲る
23の場合はAが落ちればよい

一方A7はいかなるボードが落ちようとNuts lowを構築できない

この点を意識するとランクとして

A2>>>A3>23>>A4という感じ

A2は別格だがA3もよいハンドであることは間違いない。

・KKXX,QQXX
KKやQQはかなり慎重にプレーすべき
多くの参加ハンドはAを含むことはもちろん、
セットEQで基本戦うくらいの感覚でよい
PFでfoldすることもかなり多くBBもすべてを守るべきではないと思う。

・Lv3

・counter feit
カウンターフィットという概念について説明する。

ボードが348Kとする。
この時のNuts lowはA2

しかし
RiverでAが落ちた場合25がlow Nuts
Riverで2が落ちた場合A5がlow Nuts
となり、現行のNutsが捲られる。

このようにlow完成のボードからさらにlowが落ちるとlow Nutsが更新されることがあり、このような状況をcounter feitという

戦略構築の際にcounter feitが狙えるか、counter feitのスケアカードがあるかによってレンジを見ることでより高度な戦略構築が可能となる。

・Quarter

low Nutsはhighに比べQuarterを食らうことが多い。
基本的にNutsはAggressionを持ち続けるべきだがQuarterの危険の高いlowのみハンドはタフなraise合戦において立ち止まる判断が必要

・23

23ハンドについて23XXのXXがブロードウェイ2枚であると非常に良い
23はlow Nutsとして輝くためにAがボードに落ちることが要求されており、
Aがボードに落ちているときにT以上2枚を保持していると
highかlowで一方Nuts draw 一方Nuts BD以上が約束される
またスクープハンドの機会も増える。

・纏め

マイナスになることが多そうなものを×
無くてよいだろうが頻度であってもよさそうなものを△
採用すべきと感じるものを〇
として一覧にしてみた
completeはbring inでなくということ

・リンク集

Counting outsというサイト。いろんなゲームの基本戦略がのっている

こごろーさんのnote。いくつかのmixで基本戦略が乗っている

木原さんのnote。有料だがtips的なものや解説がいろいろある.
個人的にこのnoteが一番好き

karさんのnote。非常に有用な記事(限定販売なので買えないものもあるかも)
個人的にこのnoteが一番好き

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