Badugi戦略、中級者が誤解しやすい点

この記事は、Badugiをある程度打ち慣れている人向けの記事です。(想定読者何人なんだよ!w)

ミックスゲームの中で、ある程度以上強くなった後で最も差が出る種目が、Badugiだと思います。

通常のポーカーは、チェックで回ってきたらチェックかベットの2つ。

ベットされてる場合は、フォールドかコールかレイズの3つしか選択肢がありません。リミットゲームの場合は金額が固定されているので、結局この2択3択をし続けるだけなのです。

しかし、Badugiと2-7TDはそこから結構異なります。カードのチェンジが3回もあるのです。

チェンジするかしないか。するなら何枚、どのカードか。ベットするかどうかでは、ポットサイズしか変化しませんが、カードのチェンジがあると、勝率自体が変化するのです。なので、Badugiと2-7TDは他のゲームと比べてスキル差が出やすいのです。

更に、ハイローゲームは最後はどうせコールだからという面はあるし、なのでピュアブラフが極端に存在しづらいゲームです。一方、Badugiや2-7TDはピュアブラフが結構必要なんですよね。それもスキル差が出やすい要因。

Badugiが2-7TDより差が出る点としては、2-7TDはチェンジするカードはまあ大体決まっているのですが、Badugiは状況によって結構異なってくるという点です。2-7TDも差が出る種目ですが、Badugiはそれ以上にもっと差が出るのです。

Ken Loというカナダの弁護士ポーカープレーヤーがいるのですが、彼は大のミックスゲームファンで、ミックスゲーム愛が高じ過ぎてすごい分厚い戦略本を自費出版しました。

https://www.amazon.com/gp/product/0992069904/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=1789&creative=9325&creativeASIN=0992069904&linkCode=as2&tag=mop06-20&linkId=M7M6U32O5IUH5I7W

ルールを覚えて、これからミックスゲームをやろうという初級者にはとても良い内容じゃないかなと思います。

Kenとは2013年に初めて会ったけど、怒っているところを見たことがないナイスガイです。

そして、自分が話した中でダントツで一番分かりやすい英語を話してくれるネイティブです。弁護士という職業柄、あまり英語が得意じゃない人と会話することに慣れているのでしょう。この本は英語で書かれていますが、Kenが書いた本なので英語はめっちゃ読みやすいもののはずです(すいません、一部を見せてもらったことしかないので・・・)。

で、上のnoteの記事は、556さんがKenの許可を得て、Badugiの項目を日本語にしたものです。初級者向けには非常に良い記事ですが、戦略が古い上にBadugiが非常に強い人が書いたものではないので、ちょっと自分から見たら、「うーん」と思う内容も多々あります。


そんなBadugi、今は割と得意種目ですが、昔はかなり苦手としていました。自分が2015年、Badugiをちょくちょくやる様になったけどまだ苦手意識があった頃に誤解していた内容を記事にします。以下、235のような書き方をしたら、それは全てオフスートという前提です。


メニュー

1、A38と456のスターティングハンド

2、パットブラフのハンドとタイミング

3、2枚ハンド


まず、スターティングハンド。

A35のような強い形は誰でも強いと分かりますし、Tパット以上のパットハンドも誰でも強いと分かります。

では、COからオープンするハンドを考えます。次の2つのハンドはどちらも余裕でオープンするハンドですが、ではどっちが強いでしょうか。

1、A38

2、456


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