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ひとりぼっちサウジアラビア~2日目 怪獣大戦争観戦~

2日目。
昨日知ったこと サウジアラビア人は朝に弱い。
サウジカップの開門時間は14時。11時くらいまでお店も開かないし、朝飯買ってゆっくり用意。
ということで地元のスーパーへ
あわよくばパンみたいなものを探したのだがお菓子と飲み物と冷食しか見当たらず。まぁそんなもんよな。日本のコンビニ、スーパーってすごい。
冷食の味を堪能したくもあったが、調理器具がないため地元っぽいスナック菓子と飲み物を購入して帰宅。

味が1番出るだろうといことでチリ味

…味しない。本当にタコスの下のほうを食べてるみたいな味する。
現地の人日頃何食ってんだろ。

気を取り直して出発の前に帰りの車を確認。
できてるよな?

ん?
【悲報】Uberアカウント凍結

唯一の移動手段手配方法を失った瞬間


馬券外した時以外に以外に『ぬわ〜!!』って声出ると思わなかった。とりあえずアカウント再開依頼だけはしよう。
もう手がないので宿主にタクシー9時半に予約しておいてくれと懇願。予約してくれた。優しい。
というわけで行きましょう。少し怖さはあるもののレースと気持ちは止まってられない。

レース前



昂りすぎて全然上手く撮れてない


昨日も門はあったのだが今日も撮影。
流石に昂る。多分馬だったらジェラルディーナのパドックくらい首振ってる。

ゴール前にあるロンジンのデジタル時計。世界競馬に認められた証
日本ではこれが設置されるのに多くの時間がかかった、羨ましいなぁ

とりあえずレープロとグッズ類を探す。
以下置き場、次回以降参戦者へ届け。

  • レープロ
    パドック側スタンドの上に喫茶店と軽食がありそこの商品を買ったらもらえる。中身は日本のレープロ+サウジカップの優勝関係者インタビューなど。カラーだし装丁もしっかりしているパンサラッサファンには需要あると思う一品

レープロ 装丁かっこよ。左からは英語、右からはアラビア語で書かれている。
  • グッズ
    門入ってからスタンドに行くまでの間にパフォーマンスステージや露店がある。カップ、帽子、タンブラー、帽子、Tシャツなど一般的。

(左)レープロ配布場所
(右)グッズショップ位置 パフォーマンスステージ向かいの露店群の中
グッズはこんな感じ、カラーは緑一色。

報道陣っぽい人以外の日本人は多分10人くらいしかいなかった。
他の国の方もちらほら。だけど大多数は現地の方。
ドレスコードは決まっていなかったけど海外のレースは普通フォーマルな場なので(特に大レースでは)せめてジャケットなどで。結構ドレス姿の女性もいた。

1−3Rは平場。レープロ見る限り香港のように大体はハンデレース。
補欠繰り上がりとか直前取り消しとかは海外スタンダードなんだな。知らなかった。

国際競争お祭りなだけあり出場国の国旗が掲げられている。流石にここまで並ぶと圧巻
もう日本じゃここまで並ばない。
ジョッキーズルームからレースへ向かうジョッキーたち
近いの、いいですね。

ここでは各レースのことはそこそこに見てきたもののギャラリーをば

4R サウジダービー

レース前の各日本馬
(左上)サトノフェニックス サウジアラビアでもフェニックスのユニフォーム
(右上)フォーエバーヤング 手前で馬を引いているのは開業予定の前川調教師
(下)セットアップ 正直このレースの中では一番かっこいいと思う。
レース前の人々 師弟だったり、世界の合田さんだったり。
騎手、調教師、報道陣あなたたちがいないと始まりませんとも。

レースはフォーエバーヤングがぶち抜き優勝。セットアップが早め先頭もこの流れはアメリカ競馬の得意レース。アメリカ勢先頭2番手のとこに最後の最後図ったように差し切った。200mまで無理かな…と思ってたけど「差し切れ!」って思わず漏れてしまうくらいに未熟でも能力が半端なかった。

差し切れ!
表彰式の関係者一同。流石に藤田晋氏はおりませんよね笑
坂井瑠星、顔がいいぜ。

5R リヤドダートスプリント

このレース、4-5R間の間隔は30分に王族の到着の遅れにより遅延。
1周騎乗周回して本馬場入りして即発走。流石王国。ファーストが過ぎる
レースは内で我慢して最後に捉えたリメイクが勝利。こういうレースをした時の川田はさすがのリーディングジョッキー
個人的には海外に慣れ切ったジャスパークローネがここでも踏ん張って4着に感慨深かったり。逃げると強い。


ジャスパークローネ好き民、ここら辺の熱の入りようはすごかった


自分の中での奇跡の1枚。きれいにピンとあった。
川田の自信のある顔よ

勝った後パドックに周回するんだが川田の機嫌の良さがすごく印象的、かなりうまくいったレースだったし嬉しかったんだろうなぁ、サムズアップにも応えてくれた。写真取れなかったけど。

満面の笑み。川田、顔がいいなぁ

6R 1351ターフスプリント

ここからは3レースターフ戦。
日本馬の連勝に酔いしれていたらすっかり夜。

パドック なぜかウイングレイテストの写真がない….
アグリは相変わらず見栄えするし、ララクリスティーヌが渾身の仕上げなのか輝いてたし、バスラットレオンはうるさかった

見上げると満月。筆者はふと見上げた時に見える月が好きなのでこういうイベントにきれいな月というのは本当に思い出になる。
いいレースだったんだ、サウスポーのララクリスティーヌが大健闘の2着。
ここまで来たら勝ちたかった・・・!
それでもアグリが1400くらいの距離でこんなに負けるスプリント戦ってそんなにあるんか、世界広いなって感じる。
レースの写真は月に見とれてシャッタースピード低めに設定していたので全部イニDテールランプのようにノビノビブレブレに。そういうとこやぞ

世界が見上げた月に見惚れてしまった

7R ネオムターフカップ

逆に珍しい芝の中距離戦
正直さすがにルクセンブルグだと思って他あまりとってませんでした笑
まさか3着すら入れんとはね….100m長いんかな。
キラーアビリティが内でよく我慢しての2着。
スタッドリーはなんか外で詰まる競馬してたな。ハーツコンチェルトはさすがに…って感じ、まだよくなると思うので無事に。

唯一の手前スタートなので返し馬でこっちを通ってくれた。
左) 勝ち馬スピリットダンサーとルクセンブルグ
右)ルクセンブルグのアップ。ライアンもかっこいいぜ。       

8R レッドシーターフハンデ

1-3番手全部日本馬特にリビアングラスにわざわざアイアンバローズが
競りかけに行く展開はさすがに笑った。エヒトも行きたがってしまって画角がほとんど日本馬に。ダイヤモンドステークスかな?

ここだけ見るとほぼ日本のレース
最後の直線
内から抜けてきた馬が強い中でムーアだけすげえとこにいるしすごいとこから割ってきたな
前も見せ場作って差しも決まる、長距離レースかくあってほしい

さっきのレースでドイツ馬のカリフが入ったけどここも欧州ワンツーかなり重めだったのかもリビアングラスとかエヒトみたいに本質的に距離長い馬はしんどかったんだろな
勝ったのはタワーオブロンドン、出生地、血統どう考えても向こうのほうが本場なので何も言うまい
パドックとコースの間にジョッキーズルームの通路があるので引き上げてくるジョッキーたちがみられて幸せ

左上)4着アルナヤールに乗っていたスミヨン 右上)レースのコメントする森先生と川田
左下)アイアンバローズ デム弟 右下)後はブレークアップ モレイラ 前はイギリスの若手 ギアニ

9R サウジカップ

いよいよメインの怪獣大運動会。
流石にみんなデカすぎる。
正直日本で見れないデルマソトガケを始めとした日本馬と、アメリカ勢特にナショナルトレジャーとホワイトアバリオ見に来たので他はぼーっとしてたのだけど最後にあ、いい馬だと写真に収めたのがセニョールバスカドール。後に大外一気ぶちかますとは。

日本勢。赤メンコしがち
デルマソトガケ、銭形模様すごかった。レモンポップなんかムキムキしてる
ウシュバテソーロ相変わらず クラウンプライド、黒鹿毛いないので逆に目立った
アメリカ勢① 、左上)ホイストザゴールド、右上)アイソレート、下)サウジクラウン
サウジクラウン、あのレース引っ張って残るって冷静にすごいよな。
アメリカ勢② 左上)ペガサスWC馬ナショナルトレジャー 右上)ペガサスWC2着馬 セニョールバスカドール 下)BCクラシック馬 ホワイトアバリオ
ナショナルトレジャーでかすぎてビビった
特だし② ゼッケンつける前のホワイトアバリオ
可愛い。ほぼ発行体。お土産にしたかった。
特だし② 海外でもいつものように道草食うくらい下向いてたウシュバテソーロ
ほんとに食って腹壊さんようにな

レモンポップがいけなかった時点であ、これは速すぎると思い、ウシュバテソーロだけを見るレースに切り替えた。
結果は知っての通りセニョールバスカドールに差されて2着。
さすがにアメリカ先行勢でもこの流れは早すぎますか、
周りに沢山の現地の人がいる中で「川田ぁ!!!外や!!!!差し切れ!!!ぬわ~~~~!!」と叫んでしまった。旅の思い出。掛け捨て。
現地では馬券は売っていないが隣の現地人はセニョールバスカドールを応援していたらしく嬉しそうだった。握手。

最後の大勝負

終わって皆が引けた後もしばらく悔しくて動けなかった。関係者はこんな比ではないと思うけど。
まさかウシュバテソーロを後ろから差す馬がいるとは世界は広い。でもこの流れを差せる馬と作り上げた近代日本競馬の進化に乾杯。酒が売ってない。ちくしょうめ。

引き上げる瑠星騎手、ルメール騎手。お疲れさまでした。
興奮しすぎてが調整できなくて画質がざらざらすぎる
勝ち馬セニョールバスカドールのウイニングパドック
馬服はこんな感じ。めちゃくちゃかっこいい
レイだけじゃなくてこういうのがあると特別感あっていいなと思った次第。

呆然としていたらサトノフェニックスの担当厩務員の方が通りがかった、一緒にフェニックスポーズで写真を撮る。
次走はUAEダービー。サウジは難しい展開、レースになってしまったし頑張ってほしい
⇒出走取消。残念。

着替えがないのでこれで帰るとのこと。
なわけw

いろんなことがあったなぁ思い出がありすぎる

さて帰宅。
も、もちろんタクシーは見つからない。
教訓。「異国で人が呼んだタクシーは見つからない」
結局40分くらい駐車場を歩き回る。初日より時間掛かってるやんけ
結局流しのタクシーと交渉。行き80SARだったのに150SARと言われおこ。
結局100で合意。タイとかでやっているとこういうとこに慣れる。
さすがにせびりすぎて初めて中国人を疑われた。
お前が悪いと思ったけど帰りかなり混んでいた。ごめんよ。
アラビア語わかるか確認した後誰かにボイスチャット送っていた、多分暴言。
拗ねたのかずっとイヤホンしてドラマ見ながら運転してた。
交通整理がないため止まる必要も日本ほどないためサウジアラビアの人の運転マナーは最悪レベル。スリリングすぎるので現地行くなら覚悟したほうがいい。

無事帰宅。
なんかただ見てきただけなのに達成感がある。
ここから競馬を見続けている限りこんな熱い瞬間に出会えるんだな、日本競馬が挑戦できるほどレベルが上がり、米国勢を始めとした外国競馬も尖った強さや色を出して高いレベルを維持し続けているからこそこんなにも熱いレースがみられた。
来てよかった。よし、明日は帰宅….

え、帰るのは明後日?

3日目に続く。

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