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The Best Offer と プラハの話

『鑑定士と顔のない依頼人』を観た。原題は『The Best Offer』。

ジェフリー・ラッシュはあまり好きではなくて、共演のジム・スタージェスとイギリスのアンティークな世界が気になったので観たのだけれど、見終わってからの妙なモヤモヤする気分のせいで、すぐにここに記録するのを躊躇した。

時間が経ってみると、観た者をう~んとうならせる後味を残す映画ということで、良く出来た作品だと思った。ネタバレになるのでそれ以上は書かないが、グロテスクなシーンはないにも関わらず、気持ち悪いと思ったり、人間不信に陥る人もいるだろう。主役がジェフリー・ラッシュでなく別の俳優さんだったら違った感情移入ができたと思う(すまん)。でもこの鑑定士の役としては、適役だったのかも知れない。


この作品の舞台はチェコではないが、プラハのシーンも少しある。ドイツ人の友人が、「今まで行った場所の中でプラハが一番美しかったわ!!」と言っていたのを思い出した。私も家族で行ったことがあるけれど、冬だったので最初は街が雪に埋もれていて、その後は溶けた雪が路面や石畳をドロドロに覆い、どちらかと言えばグレーな印象。また機会があれば次はもっと良い季節に行きたい。色彩がまるで映画のシーンのような、美しい古都であることは間違いない。

プラハの街中で何となく見つけて入ったイタリアンレストランのピザが、めちゃくちゃ美味しかったのを覚えている。一方で、ファーストフードの店で出されたマグカップに、まだ前の人の飲んだものがこびりついていたのが最悪でもあった。バイトのお兄ちゃんの仕事ぶりは、テキトーな感じだった。もちろんカップは交換してもらった。ドイツや日本から行けば、物価は安いがサービスはそれなりで、ツーリストが多い地区でも英語が通じない店員も多い。そもそも、ヨーロッパで「お客様は神様」と思って対応している店員は、ほとんどいないと思った方がいいのだけれど、私は逆に客も店員も「対等」なのは好きだ。だから日本に戻って買い物をする時に戸惑った。「店員さん、そんなにペコペコしないで~!お客だって同じ人間なんだから、あなたより上ってわけじゃないのに」と。

いつものごとく、話がどんどん逸れる私。

関係ないけど、ブリティッシュアクセントが好きだ。

さて、仕事にとりかかろう。


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