「eスポーツ」という言葉


人は言葉を作ることで、世界の混沌を理解するようになった。


まずモノに名前を付けなければ、そのモノの概念すら語ることはできない。


言葉はすごく大事だと思う。


「eスポーツ」という言葉を作った人は、今まで日本全体に漂っていた「ゲーム」=マイナスというイメージを見事に振り切った。


言葉の持つイメージは凄いのだ。


でも「eスポーツ」という言葉がそろそろ広まって一般化しそうになっているこの頃、「eスポーツ」という言葉の裏にあるデメリットもキチンと理解しないといけないのではないだろうか。


「eスポーツ」という言葉は確かに「ゲーム」という言葉の持つマイナスなイメージを取り払ったが、「eスポーツ」という言葉は少々便利すぎやしないだろうか。


ゲーム=eスポーツでないことは考えてみれば分かるはずだ。


多くのゲームがあって、その中から一部のゲームがeスポーツと呼ばれるようになったのだ。


主に他の人と対戦するゲームがeスポーツとなりえる。


RPGやシミュレーションゲームなどはeスポーツとはあまりなりえない。


「eスポーツ」という言葉が広まることで、そのあたりの定義がごちゃごちゃになっていると思う。


そして、もう1つ。

「eスポーツ」という言葉はあまりにも一括りにされ過ぎている。

何故なら、「eスポーツ」の中にも格闘ゲームやFPSなど色々なジャンルがあるからだ。

もっと言えば、格闘ゲームだけを取り上げてみても、そのゲームタイトルによってプレイヤーもファンも違う。

「eスポーツ」に参加したい・関わりたいという時、これには注意しなければならないと思う。

自分のやりたい「eスポーツ」は何なのか?

自分の関わりたいゲームは何なのか?

これらをハッキリさせておかないといけないと思う。

「eスポーツ」という言葉に必ずしも自分の好きなゲームが入っていると限らないのだから。むしろ入ってないことの方が多いのではないだろうか。

「eスポーツ」という言葉はあまりにも広い。


「eスポーツ」という言葉が広まった今、次に「eスポーツ」の目指す先は「eスポーツ」という言葉を消し、各ゲームタイトルごとの名前を広めることだと思う。


バスケや野球、サッカーなど具体的な何かがしたいのであって

「スポーツ」をやりたい! という人はいないのだ。

同じように、スマブラやLOLやシャドーバースをやりたいという人はいても「eスポーツ」をやりたい! という人は本来いないはずだ。


本日はここまで。



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