パンケーキちゃんはかく語り プロローグ「おっぱいの単位について」
今回は新連載の前置きとして、「ファレン式おっぱい単位」の説明をさせてください
悲劇の誕生
既存の方式としては、カップ数によるものが存在します。
ブラジャーのサイズですね。これによっておっぱいのサイズを表そうというものです。
こちらの配信が詳しいですが、見かけ上のおっぱいのサイズと実際のブラジャーのサイズは、必ずしも比例しません。
よく考えれば当たり前で、ガンダムで言うとデストロイガンダムとアレックス(チョバムアーマー)どっちが巨乳かという話です。
どう考えてもアレックス(チョバムアーマー)ですが、残念ながらブラジャーのサイズとはバストトップのアンダーバストの比率で決定されるため、
見かけ上大したこと無くても、身長(というかスケール)の問題でデストロイガンダムのスーパースキュラの分巨乳になるのです。
また、現実と二次元ではおっぱいの付き方の問題もあります。
現実の人体ではおっぱいの「接地面積」は決まっていますが、二次元ではかならずしもそうではありません。
つまり二次元の巨乳をクィン・マンサとすると、その容積を現実に落とし込む場合、クシャトリヤのようにいびつになってしまいます
すこし長いが、pixiv百科事典から引用すると
ということになる。
具体例を上げるならウマ娘のサイレンススズカとスイープトウショウならスイープの方がBは高い。
だからなんだという話である。
以上の理由から、ブラジャーのサイズでおっぱいを示すことの問題が理解できるだろうか。
二次元主義的おっぱいは何を意味するか
本来おっぱいとは、その個体の性的な成熟度合いを確認するためのツールだった。胸が膨らんでいることが確認できりゃそれでいいのだ。
だが二次元主義的おっぱいはそれとは異なる。
二次元主義的おっぱいが意味するところは「アストラルのデフォルメ」であり、それはおっぱい単体でなされる事ではない。
そもそもキャラクターデザインとはイデアの、アストラルの、概念の擬人化であることは、創作畑の人間であれば共感するところだろう。
そのうえでおっぱいが持つその特異な性質については今後考察するとして、
現実問題おっぱいの大きさはキャラクターデザインにおいて重要な意味を持つ。
それはふとももや尻が曖昧な単位で語られたり、髪型や服装の変質がある程度許容されたり、そもそも絵柄の違いと言った問題すら超越しかねない。
「百合に男を挟むな」「乳を盛るな」「メガネキャラからメガネを外すな」とは、その行為自体を否定する言説ではない。
これらはSNS、いやTwitterの140文字という限られた憎悪の中で生み出されたジャーゴンであり、本質を表していない。
これらは「キャラクターのイデア、アストラル、概念に対する変更をするべきではない」という話である。
二次創作とは可能性を示す。だが、既定世界を無視した夢想者はやがて可能性に殺されるのだ。
前提となる概念が過度に変形すれば、キャラクターという陶器は砕けること必死である。
話を戻そう。
キャラクターにおけるおっぱいの大きさとは、「おっぱいそのもの」を対称としたブラジャーのカップ数で考えるには余る。おっぱいだけに。
おっぱいの大きさがキャラクターを象徴するべきものならば当然、おっぱいの大きさというのはキャラクターすべてを前提に考えることが理想だ。
だが高度に発達した人間社会が個性の均一な扱いを実現するために脱衣所を男女で分けているように、キャラクターのすべてを網羅した単位というのは意味をなさない。
地図とは簡略化されて初めて地図足り得るのであり、この世の全てを記した地図とはこの世でしかない。
楽しいおっぱい
そこで私は「肩幅」と「おっぱいの側面図」を要素とした、
「ファレン式おっぱい単位」を提唱する。
要素の選定理由はいくつかある。
まず「肩幅」だが、二次元美少女というのは肩幅が顔幅を超えることが少ない。少なくとも私が「えっちだな」と感じた美少女イラストはそうだ。
また、肩幅-ウエスト(以下、胸部長)という胴体の横幅について、極端に平行線から外れることは、この2点間においてはないだろう。つまり、メタスやバイアランみたいなのを指すが。
よって二次元美少女を考察する場合、肩幅を基準とすることが出来ると考えた。
また、胸部長と手足、頭部の比率にはある程度のパターンがあり、それらは頭身に影響される。この場合においても、胸部長とおっぱいの比率は基本的に変化しない。
身長としなかったのはこれ(頭身によって身長に対する「おっぱいの高さ」は変化してしまう)と「おっぱいの断面図/身長」だと細かい分数になって直感的ではないという二点が理由だ。
次に「おっぱいの側面図」について。
おっぱいの形状は性癖に左右されるが、基本的なおっぱいについて以下のことが言える。
おっぱいAとBにおいて、乳首を除いたAの断面図の最大の横幅をa、Bの断面図の最大の横幅をbとすると、A>Bのときa>bである。
つまり、ギャンやゲルググみたいに頭の飾りで身長を稼ぐ、みたいなことはまぁ起こらない。
逆に言えば乳首を除いたのはそれが理由だ。それがないと乳首ちんちんが無双してしまう。
ペットボトルみたいな形のおっぱいがいくら2Lだからって巨乳にはならない。
このことから、「おっぱいそのもの」の大きさを視覚的に表す際に、三次元的構造を考慮する必要のあるブラジャーに対して、ある程度えっちなおっぱいの形が決まっている二次元においては、おっぱいの断面図で事足りると考えた。
以上2つの要素のにより「おっぱいの大きさの基準/身体の大きさの基準」を定義することに成功した。
しかし、現行のカップ数による方式でも、
「バストサイズ/(アンダーバスト)/カップ数」と表記されるように、無機質な数字だけでは直感的でない。
もっともアンダーバストの表記なんて図書館戦争くらいだろうが。
直感的におっぱいの「大きさ」を表現するためには、比喩が一番である。
そこでファレン式おっぱい単位では、よく「おっぱいの重さ」に使われる基準である「果物」の名前を拝借することした。
なお、これらで定義される果物の名前は重さには無関係である。
そもそもAAAカップならみかん1個分、みたいなのは身長が平均くらいの場合を想定している。そのため今回のファレン式おっぱい単位の思想とは少しズレるのだ。
それこそAAAカップのデストロイガンダムのおっぱい(スーパースキュラ)ならだいたいボール二機くらいじゃないだろうか。
あくまでパブリックイメージの拝借である。
この乳を見よ
しーど 無し(指を超えないと思われる)
いちご 肩幅の四分の一以下(貧乳キャラの範疇。マウスくらい?)
みかん 肩幅の四分の一まで(握りこぶし位、乳が特徴じゃないなら)
りんご 肩幅の半分まで(いわゆる巨乳キャラはこれくらい)
すいか 肩幅の半分を超える(相当大きい。スロスタのしおんちゃん並)
めろん 肩幅を超える(つまり顔に迫るか超える)
きわみ ↓こういうの
私の話は長いので、この記事の投稿後に「この乳を見よ」だけ別で投稿したいと考える。
最後に、すべてのおっぱいへの祝福を込めて、この記事の締めとする。
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