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メモしておこう、忘れるから 2月#2 (読書)

この本、読めてよかった。
感じたこと、考えたことのメモ。

益田ミリ著 ツユクサナツコの一生


主人公 ツユクサ ナツコ(32歳)は、
実家で父親と二人暮らし。
週 6ドーナツ屋さんでアルバイトしながら、漫画を描いている。

「描くか」
どんな日も
自分の部屋の机に向かって
漫画を描くナツコの姿がとてもすき。

すきなことって、気合いを入れなくても、
勝手にからだが動いてる。

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いちばんこころが動いたところ


「どんなに不安やろう
自分が失われて
いくこと
過去が薄くなって
いくこと
怖くないわけがない
そんでも、それは、
誰かに
申し訳なく思う
ことではないんや」

ツユクサナツコの一生より

これは、ナツコが描く漫画の
主人公 春子のセリフ。
春子は、おはぎ屋さんを営んでいる。

ある日、おじいさんが春子の店に来る。
だけど、どうして来たのかわからない。
認知症の症状がででいるようだ。
春子はおじいさんに、
あなたはいつもこの店で
きなことごまのおはぎを
2こずつ買ってくれます
わたしはあなたをよく知ってます
と、伝える。

自分が失われていく
過去が薄れていく
自分でどうしようもできない不安や怖さ


誰かに申し訳なく思うのは
誰かに許されたいからかな
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「誰かに申し訳なく思うことではないんや」

春子がこう言ったとき、
わたしに言われているように感じた。
漫画の物語に、わたしの物語(経験)を
重ねて読んでいた。

申し訳なく思わなくていい
自分を責めなくていい
あなたはあなた
大丈夫
そう言われているように感じた

だから涙がでたのかな

2/23追記


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