かよ

ことがらを観察して書く 空を見上げる ひと駅歩く

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台所で、ピーマン5こ

6/18 雨。18℃ 雨に濡れて輝く紫陽花は、美しい。 焦っているが、テキパキもできない。 雨のせいにすることにして、台所へ。 よし、とばかりに、ピーマン5こをひたすら細く切る。 中火にかけて、熱くなったフライパンに油を入れ、 ピーマンを炒める。じゅーじゅー。 艶やかに光るピーマン。 緑はもっと、もっと緑になっていく。

    • 不思議

      7/21 晴れ。39℃ 反応したのは、相手が先だった。 浅草で開かれているブックマーケットへ 出かけた。会場は7階で、入口近くに 自動販売機とベンチがある。階段を のぼって乱れた呼吸を整えようと、 ベンチに座って水を飲んだ。 ふと、自動販売機に視線を向けると 女性が立っている。なんとなく見覚えが ある。よくよく見ると、本当に 知っているひとだ。 お互いに笑う。 待ち合わせをしたわけじゃないのに。 この時間、この場所で、めぐりあえた 不思議。

      • なつやすみ

        7/17 晴れ。のち、雨。31℃ なつやすみのわくわくを感じたい。 本を3冊手にいれた。 ・眠る盃/向田邦子 ・富士日記(上)/武田百合子 ・小川未明童話集/小川未明 なつらしさは、ない。 なつやすみを口実に、わくわくするなつを!

        • のりのり

          7/16 雨。24℃ 霧のような雨が降る。 青と白のストライプのノースリーブに、 白い細身のパンツ。サングラスをかけて、 長い髪は揺れてる。左右にくびを振って、 のりのりで力づよく自転車をこぐ女(ひと)。 きっと笑顔だろうな。

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        台所で、ピーマン5こ

          オーロラ

          7/14 くもり。26℃ 「いいいろだね」 オーロラ色のクワガタのぬり絵を見て、 りゅう(次男)はそう言った。 「きれい」や「かわいい」ではなく。 彼にとっての「いい」があるのが、新鮮で、うれしい。 きっと変化していくんだろうな。

          オーロラ

          上ばき

          7/13 くもり。31℃ 酸素系漂白剤を残り湯に入れて。 ドポン、ドポン、トポン。 3兄弟の上ばきを1時間ほど沈める。 バケツから取り出し、ベランダで干す。 その横に折りたたみイスをひろげて、 冷たいお茶をごくごく。ふぅ。

          上ばき

          どうぞ

          7/12 雨。25℃ 登園前の玄関で、三男のかいは言う。 「じぶんで!」 オレンジ色のかさをじぶんで開きたい。 マジックテープをはがすところからやりたいのだ。 はがしたマジックテープをもう一度つけて、 「どうぞ」

          どうぞ

          大丈夫

          なぜだろう。ある映画の予告編を見て 込み上げてくる。なんで、どこが、と じぶんに問う。 映画のなかで、パートナーから「大丈夫?」と言われた彼女が「大丈夫」と答えている。たとえ大丈夫でなくても、とっさに出てくることばは「大丈夫」なんだろう。相手に心配をかけたくなくて。「大丈夫」とことばにすることでじぶんを奮いたたせているのかもしれない。 本当に大丈夫なのかは、じぶんが知ってる。あとからでも、じぶんと対話できるといい。

          大丈夫

          読書

          7/10 晴れ。くもり。31℃ 大平一枝著『こんなふうに、暮らしと人を 書いてきた』を読んでいる。 飾ったり隠したりすることのない言葉。 思ったことを語っているのに、誰も 傷つけない文章。本を読んでいると、 大平さんが「いる」ように感じる。 力がむくむくわいてくる。 早く続きを読みたい気持ちと、読み終わるのが名残惜しいのと。

          てがみ

          7/8 晴れ。36℃ 「ほいくえんのみんな、だいすきだよ って、てがみかきたい」 次男のりゅうが言う。赤のいろえんぴつで、ひと文字。ひと文字。気をいれて書いて いる。 「どうしておてがみを書こうと思ったの?」 りゅうにたずねる。 「ちがうよ。てがみ。」 おてがみ。ではなく、てがみ。とのこと。 理由を聞くのはやめた。それを聞いてどうするんだろう。と思ったから。

          とうもろこし

          7/6 晴れ。34℃ 実家に顔を出す。父と母の顔を見る。 歳をとったなー。 そばにいてくれた。 甘えさせてくれた。 成長をよろこんでくれた。 とうもろこしを一緒にかじる。

          とうもろこし

          夏が来たからね

          7/4 晴れ。くもり。35℃ スーパーマーケットに来ています。 長男のげんに話しかける。 「セミが鳴いているね」 「夏が来たからね!」 カップのバニラアイスを 冷凍ケースから取り出し、レジまで急ぐ。 「とけちゃう~」 車にもどる。スプーンでアイスを、パクっ! 「つめたくて、あまーい」 たのしい夏のはじまり。

          夏が来たからね

          こういうことか!

          7/3 スターバックスにて。 新商品のレモンキューブケーキを頼む。 「こちらのケーキと相性のいいコーヒーが あるので、よかったらいかがですか?」 試飲のコーヒーを受け取り、ケーキと いっしょにいただく。お互いのよさを 引き出しあっている。 って、こういうことか!

          こういうことか!

          雨の日に 3

          6/30 コーヒーゼリーパフェとカフェオレが 運ばれてきた。テーブルの角にすっ、と 伝票が置かれる。 まず、パフェを見る。いちばん上に、 バニラアイスのばらが咲いている。 白ばらの横に、コーヒー味のグラニエ。 ゆるめの生クリーム。ウェハース。ミント。 グラニエをスプーンで口のなかへ入れる。 シャリシャリ。舌の上でみぞれになり、 溶けてきえる。ウェハースとミントは、 紙ナプキンの上にとって置く。 たまごのような丸みのある白いカップ。 ソーサーの上にのっている。取っ手は、 や

          雨の日に 3

          雨の日に 2

          6/29 くもり。29℃ 「いらっしゃいませ。何名ですか? こちらのテーブル席へどうぞ。」 二人がけのテーブル席に案内される。 となりは、四人がけのテーブル席。 誰かが座ったとしても、間隔があいている からあまり気にならない。流れている曲は、Nina Simone (ニーナ・シモン), Everyone's Gone to the Moonだ。 メニューを見て、コーヒーゼリーパフェに 決める。飲み物は、ミルクとコーヒーが2層になっているオレグラッセ(アイスカフェオレ)か、

          雨の日に 2

          雨の日に

          6/28 雨。22℃ 雨の日に行きたくなる喫茶店。 薄暗い階段をあがった2階にある。 店内は窓がなく、薄暗い。 オレンジ色の間接照明が店内をぼんやり 照らす。白い百合、一輪。花瓶の中でぴんと背筋を伸ばしている。 床は艶光りしていて、平積みの雑誌に、 ほこりはたまっていない。そうじが行き 届いている。このお店は大切にされている。 その空間にいると、わたしも大切にされて いると感じられる。

          雨の日に