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脳内フィルターで人生は違う

研修のスタートでは、グループで自己紹介をしてもらうことが多くて、その時に最近の自分Newsをテーマにすることもあります。私は各グループの自己紹介を聞いてまわるのですが、多くの参加者の一言目が「えーっと、最近特に何もないんですけど…」と言われるのです。

これは、「大した話はできないのですが」という謙遜の枕詞なのかもしれないですが、研修スタートの初っ端にネガティブな発言から始まるのはちょっと残念だなと思っています。中には、本当に特に何もないという気持ちで言われる方もいて、それはないだろう…って思ってしまいます。

誰もドラマような、毎日がハプニングの連続な生活をしている訳ではないと思うのですが、それでも毎日自分の周りで何かは起こっているはずです。ただ、体験している自分がどこにアンテナを張っているかでその出来事に気がつくのかどうかの差だと思うんです。

「ブレイン・プログラミング 著アラン・ピーズバーバラ・ピーズ」の書籍の中で、脳は、毎秒4億ビット(1ビットはPCが扱うデータの最小単位)もの情報を知覚してるけれど、意識的に処理される情報は、わずか2000ビットで、残りの情報は意識に上がらないと書かれていました。

ということは、景色を見たときに「見て」はいるけれど、意識できる情報はごく僅かということ。なぜ、脳は処理する量を減らすのかというと、脳を疲弊させないために、省エネしてくれている訳なんです。そこで、何を残して何を捨てるのかの判断基準は、無意識的に個々にフィルターを作っているようです。

そこで、楽しい情報が欲しいという意識が強い人は、楽しい情報が残るようなフィルターを作り、楽しいことなんてないという意識が強い人は、楽しいことは見ていても、脳内でカットしてしまっているかもしれません。こうやって、同じ空間で過ごしていても人によって感じ方や気がつくところに差が出てくるのだろうと思います。

昨日も、ある飲食店のカウンターで一人昼食を食べていて、私はこのブログを書きながら注文を待っていると、隣に座ってこられた男性の会話が耳に入り、どんな人だろう?とちょっと気になって、チラリと横を向くとよく研修のご依頼をいただく社長さんと常務さんでした。なんという偶然と、少し話が盛り上がったのですが、こんな出来事はしばしば私にはあります。

田舎あるあるで世間が狭すぎるのですが、どこかお店に行くたびに、店内に知り合いいるかも?というアンテナが張っているために、スマホを見ていても隣の会話が耳に入ってしまうのかもしれません。

そう思うと、自分の脳内フィルター次第で人生の進む道も大きく変わっているだろうと思います。せっかくなら自分を楽しくするフィルターを持った方が良くない?と私は思っているので、どんなことがあってもいつも幸せだなーって思うようにしています。単純だけど、大事なことだと思います。



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