『ライオンハート』
こんにちは。GWということで帰省し、実家に寄生しているMooです。料理しなくていいし、洗濯や掃除はしてくれるし…。本当に実家暮らしは楽でいいですね。
さて、今日は恩田陸さんの『ライオンハート』を読みました。エリザベスとエドワードというふたりの男女が、時代を超えて惹かれ合い、結ばれようとするラブ・ストーリーです。私自身は、ラブ・ストーリーというものがあまり得意ではないのですが(恋愛経験が少な過ぎて共感できないのです。。。)、たまにはこういう話も読んでみようかなという気になって読んでみました。
作品中、時代や状況は違えどふたりは出会っては直ぐに引き裂かれることを繰り返します。その時間は短ければ数分、長くても数時間ではないでしょうか。そして別離を繰り返す過程で、ふたりの秘密が読者に明かされていきます。
長い人生の中で、ふたりが出会えるのはほんの一瞬です。しかしそれまでに何度も互いの夢の中に登場し、この人に一度でも会いたいとふたりは恋焦がれます。生まれてから何十年も恋焦がれ続けた人に会える瞬間というのは、至福のひとときでしょう。そこで人生の幕が閉じてもいいとさえ感じられるほどに…
ただ、やはり私はこの二人の気持ちを本当に理解することはできていないように思います。惹かれ合うふたりが巡り会えた時の至上の喜び、ただ決して結ばれることはない運命のふたりの抱く絶望感。こういった気持ちに共感することは出来ません。しかし5年後、10年後読み返して、この小説から全く異なる感情を抱けるように、もっというと感情移入できるようになればいいなと思います。
以上です。悪文ですが、読んでいただきありがとうございました。