男性的なタイプ、女性的なタイプ
はじめに
今回は、mbtiにおける男女別に見た性格を考察したいと思う。現代では、ジェンダーレスの考え方が進行しており、あまりこの話題は好まれない傾向にある。私もZ世代ど真ん中なので、このような考え方にかなり賛成しているが、今回は、SJ型が好む話題でもある伝統的なジェンダーロールを基準にした男性的もしくは女性的なタイプを考えていきたいと思う。なお、今回は、5段階評価とし、5に近いほど伝統的なジェンダーロールに近しく、1はその逆であると考える。また、各タイプで最も相関が強いタイプのみ分かりやすく5+の記号をつけることとする。
ISFJ 男性:2 女性:5
こちらは、非常に女性的なタイプだと考えた。従来の女性の理想像は、主張がほとんどなく、静かな性格であること。利他的で献身的な行動をとること。などが挙げられており、これはISFJの行動原理に近しい。また、ISFJは、主機能のSiにより、伝統的な女性観に従うことが得意であり、これにほとんど抵抗はない。そのため、非常に女性的な印象を受ける。一方で、男性の場合、優しすぎて軟弱に見える点や、繊細すぎて新しいチャレンジに消極的な印象からあまり男性的なタイプだとは言えないが、Siの機能で、なんとか男性観をかろうじて保つことはできる。
ISTJ 男性:4 女性:2
こちらは、かなり男性的なタイプだ。たしかに消極的で神経質な点は否定できないが、根っからの職業体質であり、仕事を全うすることに抵抗がない。しかも、非常に寡黙な性格であり、人前でヘラヘラしたり、ベラベラ喋ったりすることはない。ジェンダーロールに対する意識も強く、少なくともISTJ男性が中性的に見えたり、女性的な印象を与えたりすることはない。体育会系経験者もかなり多めだ。一方で、女性となると、笑顔が少なく、無愛想な印象を与える上に、控えめながら自己主張が激しい。そのため、母性的なイメージはなく、バリキャリなイメージが圧倒的に強い。しかし、ジェンダーロールへの意識は明確にあり、美意識も高いことから壊滅的な水準まではいかないだろう。少なくとも、一見した見た目はISFJとほとんど変わらない。
ESTJ 男性:5 女性:3
ESTJは、男性的な要素で無双したタイプだ。私の印象では、2番目に男性的な印象が強い。ESTJは、体育会系適性が飛び抜けて高く、忍耐力や向上心が段違いに高い。しかも、さっぱりした性格であることが多く、過去の話を持ち出してグズグズと根に持ったり、陰湿なイジメに手を染めるリスクは低い。これは、男性はさっぱりした性格であるべきという従来のジェンダーロールにハッキリと当てはまる。また、リーダーシップが抜群にあり、感情に流されない判断を明確に下せる。女性の場合、主張の激しさで反感を持たれがちだが、美意識の高さやジェンダーへの意識、積極的なコミュニケーションである程度の女性観を保つことはできる。そのため、最も中庸な3点とした。
ESFJ 男性:3 女性:5+
ESFJは、最も女性的なタイプである。ESFJ女性は、女性らしさの全てを兼ね備えた人物で、男性的な要素はほとんど見当たらない。コミュニケーション能力、協調性、家庭的なスキル、母性本能の全てを併せ持っており、積極的にコミュニケーションをとるおしゃべり好きだが、議論や主張は一切好まず、おせっかいな振る舞いが多めである。また、ジェンダーロールにハマることは飛び抜けて上手く、ファッションもかなり垢抜けている。女性社会の中心人物のような存在であるはずだ。男性の場合、あまり男らしいとは言えない。まず、ESFJ男性は、おしゃべり好きでよく喋る。また、感情表現が異次元に多く、やたらとヘラヘラしがちである。これは、男性は寡黙で淡々としているべきという男性観に真っ向から反対する行動だろう。また、ESFJ男性は、繊細で頼りない印象を残しがちなので、子供の頃に、「男はそんなに泣くんじゃない!」と言われたことがある人も多いはずだ。実際のメンタルの強弱に関わらず、どこか繊細で不安な印象を与えてしまうのだ。また、男性カルチャーとの世間離れも意外に激しく、いざ男性社会で話してみると、高いコミュニケーション能力に反して、意外にも話題性に欠けていたりする。ESFJ男性との会話を思い返してみると意外にも印象が薄かったりする。ESFJ男性の好む分野は、ファッション、スイーツ、アクセサリーなどが多く、派手なアクセサリーもあまり好まないので、男性の価値観とはかなり世間離れしている。
しかし、見た目は、ESTJにかなり近く、ファッションも中性的くらいまでにセーブする傾向にあるため、壊滅的な水準まではいかないだろう。ESFJは総じてジェンダー自認が強そうだ。
ENFP 男性:2 女性:4
ENFPは、とにかく自由奔放で制限を激しく嫌う。そのため、ジェンダーロールとの相性は悪くなりがちだが、女性の場合は、かなりマッチしている。それは、ENFP女性の好む世界観がたまたま女性的な要素を強く持つからだ。ENFPは、とにかくおしゃべり好きで、初対面でのコミュニケーションは誰よりも積極的だ。また、ふわふわしたファッションを好むため、少なくともそれが男性的だと取られることはない。また、ENFPは、主張が激しい割に、議論やケンカを嫌い、平和主義者的な考えが強い。ENFPの主張は、単純に自分の世界観を大々的に披露しているにすぎないのだ。男性の場合、かなり壊滅的な水準となる。とにかく、ハマる型が多くの場合、男性的になりにくいからだ。まず、ENFPは運動が苦手なケースが多く、体育会系適性が低い。そのため、文化部にいる陽キャというポジションがほとんどだ。また、リーダーシップを取れるタイプでもなく、リーダー的なポジションは、系列のENFJに奪われてしまう。ENFPの男らしさは1に限りなく近い2だ。
ENFJ 男性:3 女性:4
こちらはかなり中庸なタイプだ。しかし、やや女性的な要素が強めである。理由は、共感性の高さ、感情表現の多さにある。とにかく、ENFJは、見分けがつきにくく、聞いてみて初めて気づく印象が強いため、かなり中庸でクセが少ないタイプである。
INFJ 男性:2 女性:4
こちらはかなり女性的なタイプだ。INFJはとにかく自己主張が控えめで内に秘めるタイプである。また、先頭を切って目立ちたがることもなく、IF型特有の出しゃばらない雰囲気を持っている。しかし、男性的だと言える特徴が1つある。それは、ベラベラと喋らずに寡黙な性格を持つことだ。従来のジェンダー観においては、男性は寡黙であるべきとされてきたため、ここはかなり男性的な部分である。
INFP 男性:1 女性:3
INFPは、とにかく型にハマりたがらず、独自の姿を演じようとしたがる。しかも、人それぞれの思想が明確であるため、余計に個人差が大きい。そのため、男女どちらのジェンダーロールにも従順だと言えない。しかし、どちらかと言うと男性的な要素が壊滅的である。とにかく、繊細で、体育会系気質でもない。そして、男性社会における世間離れも激しめである。真逆のESTJが私目線では2番目に男性的な性質が強く感じることから、男性的な要素の乏しさはここからも伺えるだろう。
ENTP 男性:3 女性:1
こちらは、非常に男性的なタイプだ。というか、女性的な要素が極めて小さいという言い方が適切かもしれない。実際に、ENTP男性は、男性的な要素はある程度あるが、女性的な要素が多くないので、トータルして3になるといった印象だ。まず、ENTPは非常に議論好きであり、所構わず討論をしたがる。また、口が悪く、他人をはやし立てたような言動を先頭を切って行いがちだ。これは、女性はあまり自己主張せずに、綺麗な言葉遣いを心がけるべきという考え方にはっきりと背いた行為だ。また、ENTPは、ジェンダーロールなどの何かに従うことに抵抗する者が多く、こういったべき論にはめっぽう弱い。ルール破りはENTPにとってもはや当たり前の行為なのだ。特に女性社会への適性は弱そうで、どうやって女性社会を乗り切ってきたのか非常に謎である。この点から女性的な観点は2番目に低いと考えられる。
ENTJ 男性:5 女性:2
ENTJは極めて男性的なタイプだ。女性的な要素もなかなか見当たらない。しかし、ENTPよりも一歩女性的なタイプだと思われる。現代は、女性の社会進出が進んでおり、実際にバリキャリウーマンも増えている。この先頭を切っているのが、ENTJ女性だ。厳格な女教官としてキリッとした態度は、かなり世間からのウケがいいだろう。そのため、他の基準とは違った意味で魅力を押し出せるのだ。その点は、ENTPとの決定的なちがいだ。男性の場合、非常に男性的な要素を押し出してくる。N型ではかなり異例だ。まず、ENTJは感情論を非常に嫌う。これは、男は論理的で冷静に行動すべきという価値感そのものである。実際に、ENTJは全タイプで最も言い訳を嫌うと言われている。また、非常にリーダー気質でやや支配的だ。これは、男性はリーダーシップを持ってこそ本物だ。という条件にピッタリと当てはまる。ST型にはやや劣るが、最も男性的な要素を持ち合わせる部類に入るだろう。
INTP 男性:2 女性:1
INTPは、男女ともにジェンダーロールとの相性が悪く、T型男性にしては珍しいレベルに男性的でない。まず、INTP女性は最も女性的な要素からかけ離れている。というのも、ESFJと全て真逆だからだ。最も女性的なタイプと全く被る要素がなく、理屈っぽさ、子供嫌い、共感力のなさ、独立的、大雑把、などの要素が壊滅的に出てしまう。その上、ファッションに興味を持たないことが多く、見た目に気を遣うタイプも少数派だ。女性社会に馴染むことは極めて難しく、女性社会の中心人物であるESFJとの相性も最悪だ。男性の場合、女性ほどのケースにはならないが、本人がべき論を嫌うこともあり、やはり壊滅的だ。体育会系適性が低く、貧弱な見た目をしていることが多い。INTP男性の典型的な私服は白Tに黒パンだ。本人たちも服にお金を使うのは無駄だと感じていることだ。そして、オタク気質で、得意分野になると異次元に喋る。INTPは、生きづらいmbtiだとトップクラスで、ここの影響はやはり大きそうだ。人間は良くも悪くも性別に囚われてしまう。
INTJ 男性:3 女性:1
こちらもまた壊滅的だ。男性は、可も不可もなくといったところで、どちらにも傾いていない。飛び抜けて男性的には見えないが、女性的な要素はほとんど見当たらないからだ。女性となると、やはり壊滅的だ。まず、威圧感が異常に強い。これは、女性はおしとやかで控えめにすべきという概念に全く当てはまらない行為だ。そして、自分のミスを認める雰囲気もない。研究者とリケジョにやたらと多そうだ。
ESTP 男性:5+ 女性:3
ESTPは、最も男性的なタイプだ。とにかく、The男といった人物であり、典型的なジェンダー観では完全に男性色に染まっている。まず、ESTPは、好みが非常に男性的だ。車やバイク、タバコなどを好み、見た目は見るからに豪快だ。そして、図太い上に大胆で、人前で目立つことを恐れる様子は一切ない。また、ESTP男性は、アクセサリーを好むが、おしゃれな小物系よりも、派手で目立つアクセサリーが多い。実際に、光沢が良く、大きくて太い銀色のネックレスやブレスレットといった物はまさにESTP男性が好む典型的な品物だろう。声が大きく、自己主張も激しいので典型的な男性タイプだ。一方で、女性の場合もある程度女性的といえる。というのも、ESTPは、ジェンダーロールへの意識が特に強いからだ。これは男女関係なくいえるので、女性であっても理想の女性像にある程度近づけるだろう。実際に、私の祖父は典型的なESTPだが、ジェンダーロールへの意識が飛び抜けて高く、現代の若者が、メンズメイクしたりメンズ脱毛したりすることに非常に批判的だ。行き過ぎると偏るが、ESTPとはこのくらいジェンダーロールを意識した人々なのだ。
ISTP 男性:5 女性:2
ISTPは、3番目に男性的なタイプだといえる。まず、ISTPは男性に非常に多い。男女比はかなり偏っており、男性のみで見た際のISTPの比率はかなり上位集団だろう。ISTPは、個人主義で人と群れることはあまりない。寡黙でもある。これは、男性は他人とベラベラ喋らずに、単体での強さを重視すべきという概念にピッタリだ。また、人によるがISTPはかなりスポーツ好きだ。スポーツへの好き嫌いが同タイプ内でかなり割れるが、スポーツ好きの部類に入ると、筋肉質で見るからに強そうな体格であることが多い。そして、意外にも親友がいるケースも多い。不器用ではあるが、情に厚く、狭く浅い交友を好む彼らは、気が合う人をかなり大切にする。これは、男性特有の厚い友情を意味している。女性となると、かなり要素が薄れてくるが、ST型特有のジェンダー意識により、合わせようとはするので、壊滅的な水準にはいかないだろう。
ISFP 男性:2 女性:4
ISFPは、かなり女性的なタイプだ。平和主義で大人しくあまり競争したがらない。ISFJと肩を並べておしとやかだ。自己主張は一切なく、目立ちたがることもしない。ジェンダー意識も強い方なので、非常に女性社会には適応しやすい。男性だと、やや軟弱だが、服装などはジェンダー意識しながら選ぶので、大きく逸脱することは少ない。
ESFP 男性:4 女性:4
ESFPは、ジェンダーロールとの相性はどちらとも良い唯一のタイプだ。男は男らしく、女は女らしい性格をしている。まず、ESFPは、常にニコニコしており、その姿は極めて堂々としている。これは、男性であれば、物怖じしない姿勢が評価され、女性であれば、愛嬌の良さが評価される。また、スポーツ好きも多く、男性カルチャーには受け入れられやすいし、女性であっても、陽気や健康的といった印象を持たれやすくウケがいい。どちらもぶっちぎりのモテタイプなので、10代や20代で恋愛に困ることは少ないだろう。また、ESFPはしばしばアクセサリーを好むが、これもまた男性的とも女性的ともとれる。男性の場合、ESTPほどではないが、ある程度目立つ派手なアクセサリーをつけることが多いし、女性の場合は、キラキラとしたかわいいデザインのアクセサリーを選びやすいだろう。とにかく、最もジェンダーロールとの相性が良いタイプかもしれない。
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