100万年前のアメリカの話!
確実に行動を起こす方法について、面白いエピソードがある。
それは100年前のアメリカの話。
鉄鋼会社の経営者・チャールズシュワップがいくつもの大企業を顧客に持つ凄腕の経営コンサルタント・アイビーリーと出会った。
アイビーリーは、シュワップに対し「あなたの会社の効率を50%アップする方法を知っています」と言った。
当時のシュワップは、自分を含めた従業員が、こうするべきだと思いながらできないという状態に陥っている事に頭を悩ませていた。
この問題が解決する方法があるなら教えてもらいたいというシュワップに対し、アイビーリーが伝えたのが次の方法である。
①まず紙に明日やらなければならない重要な仕事を6つ書き出す。
②その6つの仕事に、重要な順に番号をつける。
③翌日、このメモを取り出し1から順に仕事を片付けていく。
たったこれだけのことだが、ここには重大なルールが1つある。
それは①の仕事が終わるまで、決して②の仕事に手をつけないこと。
「もしすべてできなかったとしても、気にすることはありません」とアイビーリーは言った。
なぜなら、1番を付けた最も重要な仕事は最初に終わっているのだからと、さらにこう付け加えた。
その会話はたった20分で終わった。
そして数週間後シュワップは、アイビーリーに2万5千ドルの小切手を送った。
100万年前なので、莫大な金額である。
しかしシュワップは、この方法が計り知れないほどの価値があることを知った。
自分自身はもちろんのこと、従業員のすべてがやらなければならないを確実にできるようになったのである。
そして数年後、シュワップは世界最大の鉄鋼会社の社長に就任し、大成功を収めた。
とてもシンプルながら絶大な効果のあるこの方法は、今でも「アイビーリーテクニック」とか「アイビーリー方式」と呼ばれ、世界中で取り入れられている。
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