人が変われない理由を知っているだろうか?
人が変われない最大の理由を知っているだろうか?
それは、変われない自分にガッカリしてしまうこと。
意志は変わる時には、一瞬で変わる。
変わろうと決心した瞬間に変わっている。
しかし、技術や行動はそうはいかない。
長年にわたって染みついたクセというものがある。
筋肉と脳神経のトレーニングの問題なのである。
最初は期待通りの行動が取れないことは当たり前。
期待通りにできなくても、何度も何度も繰り返し、意識した方向へ自分の行動を矯正して慣れさせていく時間がどうしても必要になる。
思った通りにすぐできないことで、自分自身に失望したり、周囲からも失望されたりすると、弱点克服の努力を継続することが困難になる。
本当に変わりたいのであれば、すぐに変われないことを最初から振り込んで覚悟を決めることである。
これは、バイオリンの練習と同じ。
左手のフィンガリング(指使い)を間違って覚えてしまうと、改善しようとしてもなかなかすぐにはできない。
変えようと明確な意志を持っているし、何が正しいフィンガリングなのかも頭では分かっているので、マインドセットは正しく変わっているはず。
でも正しく指を動かすためのスキルを獲得するには、筋肉と神経を連携させながら何度も何度も指に覚えさせなければならない。
経験上、間違って覚えた時間の3倍くらいかけないと矯正することができない。
苦手領域というのは、変わろうと思ってもすぐに行動が変えられるわけではない。
そのことを最初からちゃんと理解して、変わりたい方向へ強く意識し続けて、「またやっちゃた」と繰り返しても諦めずに、とにかく持久戦を覚悟しておくことである。
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