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富山旅行3日目@ほたるいかミュージアム、富山湾クルージング

2日目の晩に調べなおしたときに、どうやら9月4日からはクルージングが再開するらしいという情報を掴みました。なので、この日はほたるいかミュージアムと富山湾のクルージングに行ってから滋賀に帰ります。


滑川なめりかわ

富山駅から15分程度で、滑川駅に到着します。ほたるいかは知っていましたが、「深層水」とやらが有名らしいです。深層水ってなんやねんと思われそうですが、富山湾の水深300m以深の海水のことです。

(駿河湾、相模湾を含む)「日本三大深湾」である富山湾は、大陸棚(浅瀬部分)が非常に狭いため、深海と浅瀬を行き来するように暮らすホタルイカが海岸まで大群でやってくる世界唯一の場所になっています。そしてその海岸というのが、滑川市沿いなのです!

滑川駅
看板にはホタルイカのキラリンがいます

ほたるいかミュージアムへは、滑川駅から真っ直ぐ「ほたるいか通り」を進めば到着します。

ホタルイカの点灯色である青色が歩道のあちこちにあります。
▶実際の点灯色は青色、緑色、水色の3色で、個体によっては緑っぽいのもいるらしいです

ほたるいか通りを突き当たりまで進んでいくと潮の香りがしてきて、はまなす公園に到着します。世界的に珍しい特徴をもつこの公園沿いの海岸は「ほたるいか群遊海面」と呼ばれ、特別天然記念物に指定されています。

天然記念物に登録されるときは、ホタルイカが食べられなくなるんじゃないかと地元民はヒヤヒヤしたそうです。

この公園から日本海の方を見渡すと、富山湾に沿う陸地の形を感じることができます。東は黒部~、西は能登~♬

テトラポッドが無いのもあるかも知れませんが、生まれの瀬戸内海に比べれば、富山湾の波はかなり激しいと思います

ほたるいかミュージアムの開館時間になるまで少しのんびりして、ミュージアムの方へ歩きます。

ほたるいかミュージアム

はまなす公園のすぐ隣に、ほたるいかミュージアムがあります。11時出港のクルージングの予約を済ませて、一番乗りで入館しました。クルージングの時間まで、ホタルイカの勉強です。

ミュージアム以外にも、蛍烏賊が食べられるレストランや、カフェ、お土産コーナーがあります

ホタルイカは昼は深海で休み、夜は餌を求めて浅瀬へ上がります。とくに産卵期になると海岸へやってくるので、人様はそのチャンスを狙って、定置網にかけるわけですね。(ひつぜん、夜に産卵を終えた雌を獲ることになるため、捕獲したイカの99%は雌のようです)

産卵期に毎日行われるホタルイカの垂直運動
人に換算すると、4,800mの山を毎日上り下りするくらいの苦行です。生き物は逞しいですな。
ほたるいか海上観光
4月ごろから5月のはじめまでの1ヶ月間は、毎日行われます(次来るときは見たいな)

途中で、「龍宮蛍りゅうぐうほたる」という体長0.5〜2.0mmのプランクトンが「発光液」を出して光っているのを見学しました。(実際には和名のない生き物のため、この館でのみそう呼んでいるらしいです)

3月下旬から5月にかけてであれば蛍烏賊が実際に光っている場面を見られたのですが…次回の楽しみにします!(因みに、蛍烏賊のように自分の体内の化学反応で光る方法を「自家発光」と言います)

他にも深海生物や鱒寿司の鱒を見たりしました。

こいつがあの美味しい寿司になるんだな~🐈
深海とホタルイカをイメージした廊下?手作り感がいいです

そんなこんなで時間になったので、ミュージアムから歩いて数分のところにある港へGOです🚢

富山湾クルージング

滑川港へやってきました。どうやら「キラリン」名前をした舟に乗るらしいです。定員40名と聞いたのですが、僕含め4人のみで運行だったので、ほとんど貸し切りでした。

スピードを出すためにスクリューを2つ付けているため、操縦難易度が高くなっています。
船長曰く、車から戦車に変わるくらいのレベルで違うらしいです(マジ?)
レッツゴー🌊
小物の海賊になった気分

デッキに出てみると、空と海で景色が二分されているのが見えます。何百年と漁師たちはこの海へ出て、烏賊やブリ、海老なんかを獲ってきたんですね。時代が変わり、色々な仕事が無くなり増えてきましたが、漁師たちの姿は、変わらず今のままであってくれて嬉しく思います。

折り返し地点でゆったり。左奥に立山連峰の面影がみえます

船首の方へ行って海を望んだときに、タイタニックの序盤でブラピが"I am a king of the world"と叫んだことを思い出しました。タイタニックといえば、豪華客船飛鳥IIの運行速度は23ノット程度のようです。キラリンは最大20ノットで運行しているので、プチ飛鳥かもですね。因みに20ノットは時速40キロ程度なのですが、海に逆らって船を走らせるため、体感では実際よりも速く進んでいると感じるらしいです。

帰り道は海風のせいで飛沫がかなり飛んできましたが、そのたびに見える小さい虹も綺麗でよかったです。

海洋実習をするために使う滑川高校の船です

パノラマレストラン光彩

まだ乗るべき電車まで1時間ほどあったので、ほたるいかミュージアムに併設されたレストラン「パノラマレストラン光彩」で昼ごはんを食べました。

蛍烏賊のしゃぶしゃぶと瓶ビールを頼んで、おいしく頂きました。ホタルイカのことを色々知ってから食べると、味だけじゃなく色々なことを思い出せますな。

昆布出汁に泳がせて、ポン酢か味噌で食べます

おそらく雌だと思いますが、この大きさでも、雄に比べれば1.5倍ほど大きいようです。それに実物を見れば、ここが光るんだな~っていうのが分かって楽しいです。

席からは、綺麗なパノラマも見えました。

富山湾の思い出をかみしめます

レストランでは、ジュディマリの「イロトリドリ ノ セカイ」が流れていました。正直聞いたことはなかったのですが、ジュディマリということだけは分かったので、部分的に覚えた歌詞を検索にかけて見つけました:

もう僕らの世代は「誰が歌ってるか知らないけど『そばかす』は知ってる」というくらいの認知度だと思いますが、yuki の突き抜けた明るい声は夏にピッタリなので、もっと毎夏推されてても良いと思います。(個人的にはラッキープールが好きで、昨夏は大学の通学時間でよくリピートしていました)

ホタルイカを食べたら甘いものが食べたくなったので、階下にあるシーサイドカフェ「みちcafe wave」でほたるいかソフトを頼みました。

たぶん、ミュージアムのイメージキャラクター「ナピカ」だとおもいます
(ナピカ:ナメリカワでピカピカ)

帰りながら食べようと、写真のように外へ出たのですが、この2分後には溶け出して指がべとべとになってしまいました。(ウェットティッシュを持っていたのでセーフ)

こんな風にアイスを食べるのも久しぶりで、何年振りかすら思い出せないことを思うと、何だか染み染みしてきます。勝手に思い出を遡る時間を作れるのも、一人旅の良いところかもしれません。

おわりに

帰りは、射水市の中六醬油を使ったますのネギトロおにぎりを買って、特急つるぎで帰りました。今回、スタートは少し不安でしたが、2日目以降はかなり上手く行ったと思います。当初の目的だった「おわら風の盆」も、自分なりに鑑賞ポイントを見つけられたのが良かったです。勉強することが多いと、旅行もそれだけ満足感が高くなりますわね

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