【EDH・統率者】《あざみの使い魔、明日歌》【MTG】

 《あざみの使い魔、明日歌》というカードがある。

可愛い名前してるけどスピリット

 6マナ1/5のスピリットで、自分が行うドローを、ライブラリトップの3枚を見てその中から1枚手札に加える、いわゆる《予期》相当にしてくれる。
 ドローの質が高まる上に手札に加えるので《覆いを割く者、ナーセット》のような2枚目以降のドローを阻止する能力にも止められない。
 このカードは《ラサード・イン・バシール》と相性が良いのではないかと思っている。
 《ラサード・イン・バシール》自体は白いクリーチャーだが、背景選択という能力を持っており、背景のタイプを持つエンチャントを統率者として指定すれば青を固有色にすることができる。
 そして《ラサード・イン・バシール》は自軍のクリーチャーを重厚(パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る)にするため、1/5という戦闘向きでないP/Tをしている《あざみの使い魔、明日歌》も実質5/5として振舞える。6マナという重さもEDHなら出せなくはないし、6マナ5/5にドローを置換するおまけがついてくるならば上々だろう。
 《ラサード・イン・バシール》も青い背景もどちらもドローの質を高めるようなものはないため、《あざみの使い魔、明日歌》を入れる理由は大いにある。

 欠点としては、6マナと重いことか。
 相性が良いとした《ラサード・イン・バシール》で採用する場合、青白なので大幅なマナ加速ができるわけもなく、序盤に最速で叩きつけてドローの質を高める、などということは非常に難しい。
 順当にゲーム中盤、あるいは終盤に出すしかなく、ゲーム展開によっては間に合わないことも考えられる。
 とはいえ、一度出してしまえばドローするたびに手札の質が高まっていくし、特に妨害するカードというわけでもないので、わざわざ除去するのもな……という感じで生存率も高い。
 ドローを置換するので、ライブラリ・アウトに強いのも地味な利点だろう。
 戦闘面での頼りなさに目をつぶるのであれば小さくドローを繰り返すタイプのデッキとも相性が良いと感じるので、そういったデッキを使っているのなら、《あざみの使い魔、明日歌》の採用を一考してみてはいかがだろうか。

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