【EDH・統率者】《ナイレアの弓》に可能性を感じる【MTG】

　《ナイレアの弓》というカードがある。

アーティファクト・エンチャント

　自分の攻撃クリーチャーに接死を持たせ、四季をモチーフにした起動型能力を持つ。
　接死を持たせるというだけでも割と強いのだが、起動型能力の中の、クリーチャー1体を対象として+1/+1カウンターを1個乗せる能力が個人的に気になっている。
　この能力を何に使うのかというと、《水の辺村の合戦》のようなパワーn以上のクリーチャーを吹き飛ばすのに使うのだ。
　自分は重厚（パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る）というメカニズムを主軸にした統率者を使っており、低パワー高タフネスのクリーチャーがデッキには多い。
　そのためパワーn以上を除去する全体除去カードで一方的に除去できるのだ。
　ところがこの戦法には欠点があり、パワーの低いクリーチャーを巻き込むことができない。当たり前の話である。
　重厚を使ったデッキ以外のパワーの低いクリーチャーはシステムクリーチャーであることが多く、それらを処理したいことが多々あり、相手のクリーチャーのパワーを上昇させるカードがあれば対処できるのでは？　と常々考えていた。
　そういったカードは時折あるのだが、その中で見つけたのがこの《ナイレアの弓》である。
　+1/+1カウンターを乗せる能力は全体除去を見せるまでは政治的に役立つし、攻撃クリーチャーに接死を持たせる能力は高タフネスのクリーチャーが多くなる重厚デッキなら戦闘で非常に強力だ。
　3点ゲインはついでについている能力としては強力な部類だろうし、自分の墓地のカードをライブラリに戻す能力も1枚制限のEDHならありがたい。
　飛行クリーチャーに2点を与える能力はやや使いどころが見当たらないが、そのような能力を持っていることでどれが本命の能力かわからなくすることに役立ってくれるかもしれない。
　特に無限コンボなどに使えるわけでもなく、カウンターをばらまく都合上、対戦相手に恩が売れ、破壊されにくそうなのも評価点だ。
　うまく使いこなせればとても楽しそうなのだが、どうだろうか。