【MTG】重厚能力を持つクリーチャーのトレンドは人間とツリーフォーク!

 記事にするネタが思いつかず、「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」メカニズム、通称、重厚/Backboneを持つカードを眺めていて、ふと気づく。
 クリーチャー・タイプの統一感がないな……。
 重厚にする能力を持っている置物は現状、大量のエンチャントと1枚のPWとなっており、アーティファクトが持つデザインではないという意図を感じるのだが、クリーチャーを重厚にする能力を持っているクリーチャーのクリーチャー・タイプは多岐に渡り、特定のクリーチャー・タイプで固める意図はあまり感じられない。
 そんな中、その手のクリーチャーのクリーチャー・タイプを集計して見ると、人間とツリーフォークが多かった。人間に関してはMTGの世界観ではそこら中にいるので、変容のような、人間以外をフィーチャーしたメカニズムでない限り、あるメカニズムを取り上げた場合、人間である可能性は高い。
 もう一方のツリーフォークはややマイナーだ。生きている木ということで樹木がある次元であればどこでも出せるが、大々的にメインの種族として扱われたのはローウィン・ブロックくらいか。実際、重厚能力の祖である《包囲の塔、ドラン》はローウィン・ブロック出身のツリーフォークである。
 そして何故かイニストラード:真紅の契りで重厚を持たせる能力を持ったツリーフォーク、《古きもつれ樹》が突然現れ、重厚を持たせるクリーチャー・タイプの最多数に躍り出た。
 2枚で最多数? と疑問に思う諸兄らもおられようが、重厚を持たせるクリーチャーは数が少ない。《包囲の塔、ドラン》に始まり、最新の《床岩の亀》までMTGの長い歴史の中でも9体しかいないため、2体もいればだいぶ有力な数なのだ。人間も同様に2体しかいないが、それでもツリーフォークと合わせて4枚なので、半数近い数である。
 他のクリーチャー・タイプと言えばエルダー・ドラゴンだったり、ゴーレムだったり、市民だったり、恐竜だったりと、2枚目が作れるか心配になるタイプばかりであり、そういった観点から見ると人間やツリーフォークという前例があるのは安心感がある。人間は先述の通りどこにでもいるのでともかく、ツリーフォークと言えば重厚、という関係性が作られれば、この先ツリーフォークが出てくる次元で重厚にするクリーチャーが増えるかもしれないのだから。
 とはいえ、クリーチャーを重厚にするクリーチャーは、よほどのことがない限り除去されやすいので、どちらかというとそういったクリーチャーをデザインするのではなく、早いところ白くて1マナの《厳戒態勢》とかを作ってほしいのだが……。

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