【EDH・統率者】重厚デッキと青赤と青黒と黒赤と赤緑【MTG】

 この色の組み合わせで使いたいクリーチャーが結構いるけど固有色が辛いよねという話。
 統率者用セット、あるいは統率者デッキのカードリストを見ていると、低パワー高タフネスのカードを時折見かける。

タフ7
タフ8
タフ4
タフ4

 どれも「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」メカニズム、通称、重厚/Backboneでタフネスで殴れるようにしたら楽しいだろうなと思う。
 しかし、統率者戦でこれらの色の組み合わせは重厚デッキでは使用できない。
 クリーチャーを重厚にする統率者にこの色の組み合わせが存在しないからだ。
 現状、重厚デッキの統率者になれるのは以下の4枚である。

包囲の塔、ドラン
策略の龍、アルカデス
ラサード・イン・バシール
Baldin, Century HerdmasterarあるいはE. Honda, Sumo Champion

 これら4枚の統率者はどれも白を固有色に含むが赤は含まない。
 例外的に背景選択でもう1色足せる《ラサード・イン・バシール》だけは赤を足すことはできるが、それでも白ともう1色なので白を含まない色の組み合わせにはならない。
 そのため、冒頭に挙げた4種類の色の組み合わせのカードはどの統率者にも入れられないのだ。悲しい。
 クリーチャーを重厚にするエンチャントもあり、それらの固有色は緑、白青、白緑となっているので一応、それらの色絡みの統率者を別途用意することで無理やり運用することもできなくはないが、何度も戦場に送り込める重厚統率者と異なり、99枚から引かなければならず、更に破壊や追放されたら再利用が困難な置物だけで重厚デッキを運用していくのはやや厳しいものがある。
 赤絡みの重厚統率者が来てくれればこの辺りの問題は解決するのだが、その場合、タフネスで殴る重厚というメカニズムとパワーの方が高いことが多い赤のカラーパイが相反していることが問題になってくる。
 とはいえ、タフネスが低くパワーが高い、いわゆる頭でっかちは赤単色の特徴であり、他の色が絡めばそのあたりの特徴はなりを潜めがちだ。

完全になりを潜めた例

 理想としては5色の重厚統率者が登場してくれれば今までの重厚統率者たちをデッキに組み込みながら歴代の高タフネスクリーチャーのオールスターデッキが組めるのだが、さすがに贅沢だと思うので、せめてそれなりに数がいる青黒の高タフネスクリーチャーを投入できる重厚統率者が出てくれることを祈るのみである。

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