【MTG】《嵐を断つ者》と重厚/Backbone

 タフネスで殴れば効率4倍! という話。
 ブルームバロウのカードがすべて公開され、リストを眺めていると《嵐を断つ者》を見つけた。

見るからに面白そうなこと書いてある

 4マナ1/4速攻のクリーチャーで、インスタントかソーサリーを唱えるたびにターン終了時に追放される自身のコピーを生成する。
 自身のコピーを生成するということはおそらくコピーも同じ能力を有しているため、(カワウソなのに)ねずみ算式に増えていくと思われるが、パワーが1なので20点に届かせるには5回ほど必要なはずだ。更に《嵐を断つ者》は4マナであり、次のターンに土地を置いて5マナを確保したとして、そこから1マナのインソーを5枚も連打するのはやや現実的ではない。
 そこで、「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」メカニズム、通称、重厚/Backboneと組み合わせれば良さそうだと思った。
 重厚の影響下では《嵐を断つ者》は実質4/4であり、インソーがなくとも単体で十分な性能になれる上に、打点は本来の4倍である。
 そのため、20点に届かせるのに本体込みで5体で良くなり、必要なインソー数も3枚に減る。……思ったより必要な枚数が減ってないな?
 否、4ターン目に最速で出して《嵐を断つ者》自身で1回殴っていれば2枚に減らせるので、重厚を用いれば現実的な回数になったと言えよう。
 欠点としては赤という色が重厚というメカニズムと相性が悪いことか。
 赤のカラーパイとしてクリーチャーは基本的に2/1のような高パワー低タフネスというデザインをされており、タフネスで戦闘ダメージを与えるようになる重厚とは噛み合わない。
 もっとも、《嵐を断つ者》のP/Tが1/4という重厚向けのサイズなのに加え、何故か最近は1/3や1/4のシステム・クリーチャーが赤にも生えてきているので、その辺りをかき集めるか、あるいは《嵐を断つ者》をタッチする形でデッキを組めばどうにかなるだろう。
 スタンダードで組む場合は重厚にするカードが少ないため現実的ではないが、パイオニア(やエクスプローラー)あたりでなら存分に活躍できるのではないだろうか。
 ブルームバロウの発売が楽しみである。

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