【EDH・統率者】《ストーンスキン》、強かったり弱かったり【MTG】
2人対戦じゃないと大きな打点はヘイト買うよねという話。
《ストーンスキン》というカードがある。
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3マナのオーラで、瞬速を持ち、エンチャント先のクリーチャーに+0/+10の修正を与える。
タフネスが異常に上昇するだけで、打点には一切貢献しないのだが、これが収録されたセット、バルダーズ・ゲートの戦いでは《ラサード・イン・バシール》というパワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振るクリーチャーがおり、露骨に組み合わせられるようになっていた。
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この《ストーンスキン》による打点の上昇は《ラサード・イン・バシール》に限った話ではない。MTGの歴史において、パワーではなくタフネスで戦闘ダメージを割り振るカードはいくつか存在し、それらの中には伝説のクリーチャーがいるので、統率者戦でも出番がある(《ラサード・イン・バシール》当人も伝説)。
《ストーンスキン》による10点もの打点上昇は目覚ましく、3マナ3/3相当の《ラサード・イン・バシール》でさえ、13/13相当となり、2回の攻撃で統率者ダメージの条件を満たす。それ以外のタフネスで殴る統率者でもタフネスが1以上あるので、パワーではなくタフネスで戦闘ダメージを割り振るデッキに《ストーンスキン》は入れ得である……が、個人的には《ストーンスキン》というカードの扱いはやや難しいと感じている。
打点が10上昇するのは使う分には頼もしいが、同時にその巨大さはヘイトの上昇に繋がる。先述の通り、現在のタフネスで殴る統率者なら全員2回の攻撃で統率者ダメージの条件を満たすため、まず間違いなく除去が飛んでくるだろう。
初回の攻撃に関しては《ストーンスキン》が瞬速を持っているため、隙をつけるだろうが、2回目以降はそうもいかない。2回の攻撃で統率者ダメージの条件を満たすということは、裏を返せばEDHでは6回殴らないと勝つことができないということだ。一人一人殴り倒すプランを取るのなら、防御札を複数枚構えておかなければならない。それでいて、回避能力を持たせてくれるわけでもないので、ブロッカーがいれば統率者ダメージを与えられず、ヘイトを上昇させるだけのカードとなってしまうこともある。
過剰なヘイトの上昇を避けるために他のクリーチャーにつけて打点を強化するという方法も取れなくはないが、その方法でも、やはりブロッカーの存在が立ちはだかるし、回避能力を持っているならそれはそれでヘイトが上昇する。
《ストーンスキン》はオーラであるために、除去されたときの損失がやや大きいのもよろしくない。マナがかかり、修整値が小さいものの、後続にも使いまわせる《金屑ワームの鎧》の方が良いのではないかと思うことも多い。
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ただ、やはり10点の打点上昇を3マナで、それも瞬速によるインスタント・タイミングで行えるのは魅力的だ。
まだ死なないと思って攻撃を通した対戦相手を沈めるのは楽しいし、防御札さえ握れていれば無双も夢ではない。ブロックされない方法も、幸いパワーではなくタフネスで戦闘ダメージを割り振るデッキならばいくつか存在するし、2回も攻撃しなければならないなら二段攻撃などで2回戦闘ダメージを与えてしまえば良い。
このように《ストーンスキン》はパワーではなくタフネスで戦闘ダメージを割り振るデッキで悪用方法がいくらでもあるので非常に楽しい。
ただ、同時にヘイトが高まるカードでもあり、使いどころを誤ると途端に楽しくないカードへと変貌してしまうため、使うタイミングには注意したいところだ。
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