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いない人には、ないなりの苦悩がある

毎日ブログチャレンジ26日目。

親から電話がかかってきて、コロナがすごいから帰って来なくてもいいよ、と言われて、買った新幹線チケットはキャンセルできないものだったので捨てるしかないか、と覚悟を決めつつある26日の昼どき。

「あぁ、26,000円が無駄になった。美味しいもの食べに行けばよかった。いいワインが呑めた」

なんて思いながら、地元に帰ると起こるであろう出来事を思い浮かべる。

遠回しの親不孝

実家に帰ると、集合住宅のため、絶対近所のおばちゃんに遭遇する。

「東京で随分と活躍中のようで」

「あんた、猫じゃないでしょ、抱っこするの」

大体言われる言葉。

実家の猫はMAX8kg(今は確か5kgくらい)あったので、本当に小さい子どもを抱き抱えるようにしないと抱っこできないので、その姿を見て言われる。

売れ残り文化

日本は、同調圧力が強いなんてよく言われるし、わたしも波風立てたくないときは黙る、ということをする。

41歳、未婚、子なしの「売れ残り」なので、周りは波風を立てるようなことも聞いて来ないけど。

今の会社には若い子が多く(ほぼほぼ20代〜30代前半)、以前チームのミーティングになったとき、わたしは別の打ち合わせで抜けたのだけど、そのあとも4時間くらいやっていたらしく、その中で将来の話になったらしい。

あぁ参加しなくて良かったと思った。

なんだろう、40代にもなって夢を見るなと自分で言いたいわけではないんだけど、20代の子たちが話す結婚・出産の将来はリアルで、40代のわたしが話すと夢物語みたいになってしまうと、自分で思ってしまう。

おばさんが結婚とか出産とか、夢見てんじゃねーよって、誰も言わないのに、自分の中の「一般論」が頭の中で攻撃してくる。

35歳以上が高齢出産と言われ、30代を超えても結婚していないと適齢期がと言われ、早いうちに産んでおいたほうが楽なのに、仕事が恋人なんだよね、と言われ。

以下のような記事を読んで、安心しつつ、そりゃ多様性があるから当たり前だよねと思いつつ、当たり前じゃないから嬉しくもなり哀しくもなる。

日本では、「スタンダードの物語」を求める圧力がとても強いと感じます。年齢に応じたゴールがあって、例えば、「30歳よりも前に結婚しなければいけない」とか。「売れ残り」という表現に出会って驚きました。

「イタリア人医師が考える、日本に引きこもりが多い理由。」より

今参加しているコミュニティにママさんが多く、わたしは最年長。喜んで参加したはずなのに、誰もわたしが未婚子なしなことを気にしてないのに、1人惨めな気持ちになる。

そういえば、ちょっと面白そうだなと思って参加したコミュニティもママさんが多く、パートナーの話を聞いていても面白くなくて、恋愛してないとダメ出しされて、疲れて辞めてしまった。

自分で勝手に参加して、自分で勝手に疲弊している。
いつだって、自分を疲れさせるのは自分なんだ。

体力もいるし、その歳だと大変だよね、の言葉

以前、女優さんが49歳で妊娠したという記事を見た。
わたしは仕事で妊活のサポートをしているので(子どもがいないわたしがが、そんなことをしてもいいのかという葛藤はあった)、希望が見えるいい記事だな、と思ってた。

それを妊活サポートの先生(30代、子ども3人)に話したら
「産むのはいいけど、育てるのには体力もいるし、その歳だと大変だよね」と言われて、勝手にショックを受けた。

わたしももし妊娠したらそんなことを言われるんだろうか、そう思ってしまい、それ以来その先生とは距離を置いてる。
悪気がないのは分かっているつもりだし、子育てしたことがある人だから言える言葉なのかもしれない、妊娠がゴールではなく健康に出産して子育てと続いていくのだから・・・と思いつつも、ひっそり傷ついた。

ひとりだから好き勝手できるのか

「(子どもがいない人は)自由でいいよね」「気楽でいいよね」と心ない言葉をかけられることもありますしね。子育ての大変さは理解されているけど、いない人の苦悩にはあまりスポットがあたらず、偏見を持たれることが多い。ただ、反論しても仕方ないというのもみんなわかっているから。「スルー力」と会に集うみなさんとよく話しています。

ハフポストの榊原すずみさんの記事より

稼いだお金は好き勝手できるからいいよね

1人で好きに飲み歩けるからいいよね

時間は全部自分のために使えるもんね

気楽でいいよね

何回言われたか分からない言葉。

あなたが子どもがいる楽しみも苦悩も引き受けているから、わたしも子どもがいない楽しみも苦悩も持っているだけなんだ。

勝手に決めつけるな!と思うけど、少子化どうこう、という正論に見える剣を振り回されるだけなこともあるので、だから黙る。

黙るとまた好き勝手言われる。

そして、未婚は未婚同士で集うからだ、と言われる。
遊びやすいのが未婚者なだけなんだけど。

なぜ、ママたちはママ友で集っていてもOKな空気を出しつつ、40代未婚同士で集うと文句を言われるのか、時間が合うのが彼女たちだし、誘いやすい人を誘ったらいいじゃないか、と思う。

誰もが、今の状況を選んでいる

30歳のとき、4歳下の彼氏と結婚しようと思ったことがあった。

親に告げると、彼氏は親に紹介済みだったのに「身上書」を持ってこいと言われた。
彼氏に告げると、それってお見合いのときに必要なものでしょってなった。

まぁそこから色々あって、結局別れてしまった。

父親に、「お父さんはお母さんと結婚するときに8年かかったんだ。(じじばばの許可だったのだと思う)お前も簡単に結婚できると思うな」と言われたことは、お腹の底に刺さり続けた。

8年経って、38歳になっても、39歳になっても、40歳になっても結婚できず、41歳の今も継続して、このまま42歳になるのかなぁと思っている。

まぁ親のおかげもあって、結婚=楽じゃない、のラベルを貼ってしまったので、気付くのが遅かったなぁ、とも思う。

そうして占いに走る

30歳か31歳のとき、自分の取扱説明書が知りたくて、占いを習いに行った。
まぁ結局、占いという大きな世界がすごすぎて、途中で学ぶのを辞めてしまったのだけど、そのときの師匠の言葉は今でも支えになっている。

光を食べなさい(いい食事を取りなさい)

掃除は掃除のことだけを思ってやりなさい(掃除をしながら、あれどうしよっかな〜とか余計なことを考えない)

シンクにコップとかを置きっぱなしにしない(シンクは洗うところで置く場所じゃない、ちゃんと置く場所にしまいなさい)

星を見るな、その人を見ろ(占い師は必ず、この人はこういう星を持っているからこういう性格なんだ!と星だけを見てしまう時がある。その人自身をしっかり見る)

天才手相鑑定士の言葉に救われる

ヨモギ蒸しをやっている友だちのところに行くと、ずいぶんと明るい女の子がいた。

ギャハギャハ笑うし、明るい茶色い目が可愛い。

その子が手相鑑定士だというので、気になって行ってみた。

明るく、未来を話す彼女。

「モテ線持ってるからね、モテるよね。モテるメリットめちゃくちゃ使ってるよね。結婚したら男にモテるって意味ではこのモテ線使えないからね。

財運線もあるしね、稼ぐよ稼ぐ。

さ、決めよっか!いつ出会って結婚してもいいよ!稼ぐのもね、決めていい!」

人生、決めるだけだった。

どんなに文句があっても今の会社選んでるの自分だし。

今の家に住むと決めたのも自分。

そんなに結婚したかったら、結婚相談所に行って最初に会った人と結婚したらいいのだ。

毎日の飲酒が止められなくて悩んでいるんだけど、いや待て、毎日飲む選択をしているのはわたしだぞ、と。
(つい先週も、ビール2ケース、ワイン3本買ってきた)

というわけで、今日も呑んでくる。

実家だって、帰ってやる。


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