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【不動産売買】必ずしも任意売却がいいわけではない

住宅ローンの返済を続けていく見通しが悪くなった際に『任意売却』『リースバック』で何とかその場を切り抜けようと考えている人が多い気がします。
その理由としてはWeb検索をするとたくさんの任意売却・リースバックがでてくるから。しかし、任意売却やリースバックは万能ではなく、その後の状況を悪化させてしまうケースですらもあります。
ローン返済で困っているかつ周りにも知られたくない人が多い為、不動産会社に任意売却やリースバックを勧められるとどうしても早く解決させたいからと、すぐ契約してしまう傾向があります。その気持ちはすごくわかりますが、そういう状況だからこそよく考える必要があります。
相談する不動産屋はその物件を売ることで得られる手数料(3%+6万円)が飯の種なので当然すぐに対処する(売る)ことを勧めないわけがないですよね?ここで、安易に売却やリースバックをしてしまうと本末転倒になりかねません!

よく考えて実施してもらう為にも無理に任意売却・リースバックをしないほうがいいケースについて記載しますので、お読み頂ければ幸いです。

【任意売却やリースバックはあくまでその後の生活の再建手段でしかない】
《ポイント》
任意売却を行なってもその後の生活が余計に厳しくなっては本末転倒です。自分自身で判断できる軸を持つことが大切です。

【無理に任意売却やリースバックをしない方がいいケース】
《任意売却やリースバックをした後の方が生活コストが上がってしまう場合》
①任意売却の場合
→住宅ローン6万円から家賃10万円の賃貸に引越す
②リースバックの場合
→今の住宅ローンが6万円なのにリースバックすると家賃が8万円になる
上記は借金のプレッシャーからは解放されるが月々の結果的にコストが上がってしまう本末転倒のケースですが、このようなケースは実際に多いようです。

【住宅ローン以外の借金が原因なら個人再生手続きが有効なケースがある】

《個人再生手続き》
住宅ローンの返済が厳しくなっている原因が住宅ローン以外の借金の支払いにあるのであれば住宅ローンを残してそれ以外の借入を圧縮する方法です。個人再生手続きであれば家と住宅ローンの支払いをそのまま残して住宅ローン以外のキャッシングやカードローンなどの借入れを圧縮し整理でき、個人再生手続きは弁護士が裁判所に申請して裁判所が許可すれば認められます。

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ex)住宅ローン支払いが月6万円でこれだけであれば全然支払っていけるのにカードローンやキャッシングが300万円あって、そっちの返済が月10万以上あってしんどいケース
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→個人再生手続きができれば住宅ローン以外の債務が5分の1に圧縮され、それを3年で返済すれば他の債務の返済は免除されるという再生計画を組む。そうすることで月々10万円だったキャッシングやカードローンの支払いが3万円になるとする。そうすれば住宅ローンと合わせて9万円。返せなくない金額となり、生活が可能!
※無理に任意売却して引っ越したりリースバックして家賃が増えるよりも個人再生手続きをしてそのまま住み続けられる可能性が高いです!

【まとめ】
■住宅ローン返済が滞るとすぐに任意売却やリースバックなどを考えてしまうが無理にしない方がいいケースが存在します
■判断基準は任意売却やリースバック後の生活コストが今現在の生活コストよりあがってしまう場合
■住宅ローン以外の借金の支払いが厳しい場合は個人再生手続きをすることをお勧めする

不動産屋が言うことが必ずしも最適解ではないことがあります。
ゆうまでもないですが、知識をつけて相談することを心がけてください。

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