見出し画像

アナログ打法 役について

 アナログ打法いえど、現代のデジタル麻雀に逆らえるものではありません。基本は抑えるべきで、デジタル麻雀に学ぶべきことはたくさんあります。デジタル麻雀の打ち方は巷に溢れていますが、時代遅れのアナログ打法の魅力もお伝えしたい。

アナログ打法からみた役の評価

 役についての評価と特徴を述べてみようと思います。アナログ的な観点からの視点です。

立直  SSS

 麻雀最強役です。立直は一発や裏ドラ等、得点を大きく伸ばすことができます。よく立直すべきかしないべきかという問題がありますが、大抵は立直で問題ないでしょう。黙聴等も、上級者になってから考えましょう。ちなみにアナログ麻雀は立直はあまり重視しないのですが、現代麻雀では重視しておきましょう。これは現代の麻雀は赤牌があることや、統計から有利な場合が多い等、様々な理由によります。立直しない基準というのは、一概には言えませんし難しいですが、絶対に切ってはいけない牌がある時は立直しない方がよいでしょう。これは他家の仕掛けをきちんと見ていればわかるはずで、これを立直したからといって振り込むのはアナログ打ちとして罪深いです。立直のデメリットはツモ切らねばならないことです。「立直して振り込んだから仕方ない、手は良かったのに」というほど浅いゲームではありませんし、他家が我慢して絞っていたのを立直して振り込むのは、他家の努力を無駄にする迷惑な行為であり、運は逃げていくでしょう。アナログ的な打ち方は防御的なものです。

 タンヤオ SS

 麻雀の基礎と言われるタンヤオ。面前の場合は、平和を作っていると勝手にできたぐらいで良いでしょう。アナログ打法において難しいのが鳴きタンヤオです。何でもかんでも手牌をさらすのはアナログ的に良くないからです。これはつまりアナログ打法は自身のツモをよくすることを目標としており、他人の牌はあまり使いたくないという、時代遅れの考え方によるものです。タンヤオの研究は奥深いので、本を読んでみて下さい。たくさんの方が解説していますがタンヤオと立直はオーバーパワーです。強すぎる役なので基礎を覚えてから頼りましょう。最初のうちはタンヤオは防御力が無くなることだということを頭に入れておけばよいでしょう。ようするに勝っている時は無理に作らなくてよいということです。

 平和 SS

 アナログ麻雀を構成する最も重要な役です。面前で作る手であり、手広く、牌効率に優れています。平和を目指せば、全ての牌を無駄なく使うことができます。仮につかなくても立直で攻めることが可能。平和は全ての道に通じる良い役です。攻守のバランスに優れていて、変幻自由自在。鳴いてタンヤオに向かっても良いですし、立直しても良いですし、黙聴で指すのも良い。素晴らしき手です。この手の出来具合を見て運の量を測ります。テンポよく作れる時、まず負けることはないでしょう。これが簡単に作れる時は運が良い時です。選択肢は常にあなたにあります。

 三色同順 D

 アナログ打法におけるクソ雑魚ナメクジ役です。アナログ打法では重要視せず、気づいたら勝手にできた程度に考えてください。この役は上級者向きで、はっきり言って雀魂なら雀豪以上の雀力がないと使うべきではありません。上級者から重要になる手ですから、考えなくて良いです。鳴き三色等は、麻雀に余程自身がない限りしないのがベターでしょうし、鳴き三色の意味を理解できる人はアナログ打法を覚えると下手になると思います。

 チャンタ A

 アナログ打法における重要手です。基本的に面前で作る手ではありますが、聴牌になれるならチー・ポン上等の手です。役牌に頼らず端牌を使える役であり思った以上に強力です。なんだか運が悪いなぁという時、狙ってみて下さい。これはこの手が防御力に非常に優れているからであり、攻めながら降りることができる役だからです。運が悪いときは攻めっ気を見せながら降りることが大事です。

 ホンイツ B

 鳴いたホンイツは弱い手だと理解してください。ホンイツは役をつける方が本筋の手ですが、作る手間の割に弱く他家からも警戒されるため、面前での推奨です。こちらも上級者になりたい時に研究してください。降りの仕掛け方等、この手を理解できる人はアナログなんてやらないでしょう。

 チンイツ A

 覚えておくと便利な役です。鳴いた役の中で最強であり、満貫以上を約束されている手です。鳴いても作れる上に、攻撃力が高く、他家を牽制し待ちも悪くない。いざとなれば降りることも可能で、強い。ただ配牌やツモの依存が強いので、狙う機会は少ないでしょう。チンイツはホンイツの数倍強いということを理解してもらえれば良いです。

 七対子 よくわかんにゃい

 アナログ打法で最も難しいのが七対子です。七対子の特徴として防御力があげられます。要するに他家の危険牌を潰しやすく、自在に牌を絞れるからです。対子で裏目った場合、もしくは対子が四つあれば七対子を検討してみて下さい。七対子は一つの対子までが裏目セーフと考えてください。また相手のリーチに対して回してたら七対子になったという手は気を付けましょう。上がるのは難しいです。

 とは言っても、タンヤオや平和を考えながら七対子を作ることができますから、他の麻雀本の七対子について勉強してみて下さい。私はこの役がアナログ打法に置けるネックで(平和を見るので)、あまりに難しいと感じています。とりあえず上がれなくても振り込まないので、良い処世術だとは思います。南家以外で狙ってみたい役です。防御的な手と言えます。

 対々和 C

 麻雀における便利役に数えられる、対々和です。こちらはツモが倍に増え複合役が狙いやすく、満貫程度の手に仕上がりやすい攻めの手です。さらに上家に対する嫌がらせ度合いも高く、攻撃力が高い手です。上家に嫌がらせをしたい時は良い選択肢でしょう。ただし北家でこの役を目指す場合は親に勝てないといけないため、よく考えましょう。さらには下手の対々和という格言もあり、何でもかんでも対々和にしてはいけません。降りられる鳴き方が必要で、分かりやすく言うと字牌で待てると良いでしょう。これはいざという時に字牌を落とすことができるからですね。防御力がないので、この仕掛けは良く考えるべきです。

 おまけ 嵌待ち・ペン待ちの考え方

 実はあがれるため、あまり嫌わないようにしましょう。はっきり言うと両面待ちの6割ぐらいはペンや嵌待ちであがれます。仮に両面系ならあがれた形であれば、筋ヒッカケの形になったりもするので悪くないです。聴牌重視で打って先制できる場合は、嫌う必要はありません。

 手替わりの考え方

 アナログ麻雀だろうがデジタル麻雀だろうが、大抵は立直した方がよいでしょう。特に手替わりのある手(ありがちなのは79から67に変化して平和が突くとか三色をつけるか等)は悩むところでしょうが、最終的にリーチ推奨です。先制立直というのはそれだけ強力です。してはいけないというのは、明らかな後役などの振り込んではいけない手、他家もその牌を絞っている場合です。ただしアナログ的な考え方の紹介をしますと、アナログ麻雀は三手の様子を見るというのがあります。これは役がある場合は様子見して良いですが、立直のみの役になるなら即立直で良いと思います。手が遅い場合は降りを検討しましょう。後述の裏目やツモのリズムといった良くわからないアナログ特有の考え方が身に沁みついた時、聴牌崩しをしても良いでしょう。

 アナログ的な平和の作り方

 麻雀における基礎、平和です。現代麻雀ではタンヤオを重視しますが、昔ながらのアナログ打法は平和を重視します。何故、アナログ打法は平和を好みのでしょう? 理由は簡単で、平和は殆ど全ての牌を利用できるからです。字牌でも有効活用できてしまい、面前での牌効率は最も良いです。さらに黙聴、立直、回し打ち、ベタ降り等、選択肢が幅広く攻守のバランスに最も優れています。

 平和の作り方は他の麻雀本でも鬼のように解説されているので、割愛しますが、アナログ特有の平和手の考え方がありますので、紹介します。

 刻子を嫌うのがアナログのやり方

 アナログ麻雀は平和手を目指すため、基本的には複合ターツを嫌います。よく223とか556といった牌を持っている人がいますが、アナログはこのメンツを嫌います。平和手を作る際には、邪魔だからです。こういったものは23とか56にして待ちを確定させてしまいましょう。早い話が刻子は見たら叩き切るぐらいの気持ちで良いです。雀頭は考えなくて良いです。麻雀に置いて雀頭を作るのは大変に簡単で、最悪単騎待ちにしても良いからです。というより23といった形から大抵は22、33と形を変えやすいため、雀頭は思った以上に簡単に作れるのです。(ただしこれは面前前提の考え方です

 3m4m4m7m のような形であれば、4mを切るのがアナロジーなやり方です。

 裏目牌は使え。フリテンは上等である。

 ちなみに裏目というのは、手順上問題ない切り方であれば、裏目ではありません。それは手順の問題だからです。指運等での裏目のことを指します。

 アナログ打法の特有の打ち方ですが、裏目牌を使うというものがあります。おかしな話ですが、素直にまっすぐ聴牌できていれば使っていたと推測される牌です。例えば、4m 5sと孤立牌を持ってしまい、何方を切るかは運しだいです。5sを切ったら6sをツモってしまったというのはよくあることではないでしょうか。ここでアナログ打ちは6sを裏目ったと思って切らず、可愛がってあげることを考えます。6sをツモり雀頭になるかもしれませんし、7sをツモりフリテンになるかもしれませんが立て直せるかもしれません。6sを上手に使える手牌を予想し打ってみて下さい。きっと驚く楽しいアナログの世界が広がりますよ。

 仮にフリテンで聴牌して、貴方が上手くいったと自信を持てるなら立直してみましょう。ツモれると信仰するのがアナログ的です。何故なら、フリテンをするということはその手は、その形であがれたはずで、それ以外のあがり形等、考えられないからです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?