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2022ピースカップ決勝戦自戦記東1局

みなさん、こんにちは麻将連合ツアー選手の小林エルトです、今回2022広島ピースカップの決勝戦の自戦記を書いていきたいと思います。

1回戦いきなりラスを引きながらも後がないゾンビ打法でなんやかんや決勝戦まで漕ぎつけたエルトT、初の決勝戦が地元広島でものすごく緊張していた。きちんと自分らしい麻雀が打てたのだろうか?

新たな試みとして天鳳の牌譜再生機能を使ってわかりやすく説明できればいいなと思います。

決勝戦開始時点のスコアはこんな感じ

1位 諏訪 剛さん +80.6p

2位 下花 陽子さん +79.8p

3位 中福 慶彦さん +58.4p

4位 小林 宏康T +57.1p

上下23.5pで少し縦長で上位のグループは着順勝負、下位は上位2人を沈めたうえで着順勝負といった感じです。

以下敬称を略させていただきます。

座順は起家、下花さん、南家 中福さん、西家、諏訪さん、北家小林T手牌の画像は基本的には自分の手牌です。

東1局ドラ🀜 親 下花

配牌は画像の通り、

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配牌を見た印象は七対子ドラドラになればいいかなといった印象、開局から西家の諏訪が積極的に仕掛ける、いきなり南家中福の切った🀃をポン、続いて同じく中福の切った🀡をポン!!迫力満点だ。

スクリーンショット 2022-09-25 015651

ピンズのホンイツ?トイトイ?いずれにせよ放銃すればそこそこの傷を負いそうだ。

こうなってくるとなかなか字牌もピンズも切りづらい雰囲気となってくる、例えばこの🀀小林はもちろん七対子狙いの中福にとってもさっさと処理しておきたい、普段ならラフに切り飛ばしているだろうがトータルトップ目にいきなり8000以上の加点はさせられないとばかりに2人とも字牌を絞りつつ手を育てる選択をとる。

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小林は🀀を抱えて🀓切り、ドラターツも埋まっていないこの手牌では戦えないと判断、🀀を重ねるかドラを使い切れた時のみ前に出ようと思っていた。

5巡目、諏訪の手から🀙が打ち出されて早くもあきらめムードが漂う、13・26で済めば御の字かと思っている。

同順に🀞を重ねてトイツ手に決め打つ選択をとってマンズの両面ターツを切り出していく打🀉

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6巡目、🀠を引いて🀛と🀝🀠のイーシャンテンになるが生牌(場に1枚も見えていない牌)の🀀が切りづらい、逆に🀀が重なりさえすればホンイツも狙えるかもしれない。

攻撃的思考でも守備的思考でも🀀を自分からは打ち出さないつもりだった。

打🀊

7巡目🀀が切れずに困っているところへさらに生牌の🀄を引いてしまう、ため息交じりで🀖のトイツ落とし、冷静なのか?弱気なのか?どちらなのだろうか。

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七対子イーシャンテンを維持していた中福、🀆が暗刻になるが、🀀はもちろんドラの🀜、🀝も切りづらいのでここも🀀を重ねたときのホンイツを見て🀒のトイツ落としを選択。

7巡目、南家中福、4枚目の🀆を持ってきた、🀀さえどうにかなればアンカンしてホンイツにならなくともマンガン級の打点を狙えるようになる、同時に絶対の安全牌として最強の盾とも言える。

トイツ落とし中の2枚目の🀒を切る。

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小林10巡目に🀄を重ねてイーシャンテン復活、思考としては面前テンパイなら🀀は勝負しようと思っていた、🀝🀠はスルー。🀛が出たときだけどうしようかと思っていた、スルーする余裕はないがこのままでは3900もしくは13・26なので🀀勝負は見合うのかは微妙なところだと思う。

打🀖。

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11巡目、親番の下花がイーシャンテン、候補は🀛🀜🀓🀔辺りだがドラは🀜、🀛を切ってドラターツのリャンメンを決めるか🀓を切ってテンパった時にピンズを勝負といったあたりがマジョリティーだと思われるが…

下花は🀜を選択、場に高いピンズのめくり合いを避けてソウズとマンズで勝負するという思考だろう。

自分が🀜を打っても諏訪の上家の中福はピンズを合わせないだろうといった読みも働いているかもしれない。

自分はとてもまねできない強気な選択だ。

11巡目、小林、🀟を引いてきて🀞🀞🀟🀟🀟🀠の形になるがやはり🀀が打ちづらいので目一杯には受けずに🀟ツモ切り。

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13巡目、先ほどドラの🀜を推した下花が生牌の🀄をツモ切り、🀜を推した以上はこの局は前に出るという意思が一貫している。

さて小林の手牌、🀄をポンして打🀂とすればシャンテン数は変わらないが役牌の1役が付いて🀛チーと仕掛けても7700となる。

後から見返せば🀛チーでも打点が確保される以上仕掛ける一手だと思うのだが、実戦では声は出せなかった。

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13巡目中福はピンズが形にならなかったのか🀙トイツ落としで降りを選択。

14巡目、5巡目に🀙を切って以降、ずっとツモ切りだった諏訪が🀀を切ってきた、時間はかかったがようやくテンパイといったところだろう。

小林の立場でも切りづらかった🀀が切れるようになったことで現実的に勝負の方向に舵を切るだろう。

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14巡目、小林、ツモ🀍。諏訪の🀀に安堵の表情を浮かべながら🀀をあわせる。

15巡目、待ちに待った🀛ツモでなんと面前でテンパイをいれた、高目ツモで一盃口がついて3000・6000だ、生半可な牌では降りないだろう。

東1局小林にとっての勝負どころがいきなり訪れた。

ちなみに諏訪は14巡目に🀜🀝🀞🀞🀀🀁🀁から🀝を引いてテンパイ、高目🀜で2000・3900をいれていた。

先にテンパイをいれた諏訪か?追いついた小林か?こうなるとお互い後には引けないだろう。

自力でのツモあがりか?

相手の当たり牌を掴んで振り込むか?

はたまた痛み分けの流局か?


結末は...










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凱歌を上げたのは小林だった。

テンパイ即で高目の🀠を力強く引き寄せてあがりを宣言。

道中我慢を強いられてストレスマックスの時に降ってわいたチャンスを最高の形でものにしてさぞ気分は最高潮なことだろう。


長くなったのでいったん終わります、筆が遅いのでいつ完結するかはわかりませんができるだけ全局やりたいと思いますので良ければお付き合いくださいませ。






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