【2022年最新 K1/婚約者ビザ】自力でK1ビザ申請方法から取得まで
アメリカ人と付き合い始めて、結婚を考えているけどどんな手続きが必要なんだろう....と思っている方向けに、1年と5ヶ月かかった私のK1ビザを申請実体験を添えながら説明していきます。
Kビザ申請にかかった費用
I-129, I-485, 申請からグリーンカード受領までの流れのまとめ 弁護士は使わず、すべて自力 支払った申請料金は I-129 $535 I-485 $1,225 =$1760 申請からGC取得までは約2年でした
Kビザ タイムライン
「アメリカ人とアメリカで結婚する」、というと、一見カッコよく聞こえる方もいるかもしれません。しかし、遠距離の期間やビザ申請を進めていくうえでは楽しいことばかりではありませんでした。結婚をする相手と一緒に暮らしたいだけなのに、何から始めればいいか分からない、いつになったらアメリカで一緒に生活を始められるのか分からない、と目の前に超絶大きい壁が立ちはだかっている状況が1年以上も続きました。
そのしんどさをどのように受け止めることができるのかが大事になってくるなあと実感しました。自分のメンタルヘルスの維持など、いろいろ学びながらの2年間でした。
ビザ発給までの時間を考えると、アメリカ人とアメリカで一緒に暮らしたい、結婚をしたい、と思っている場合、はやめの行動が吉となりそうです。
私の場合は、申請から受理・渡米まで1年5ヶ月かかりました。
幸い、お互いがお互いの時間を楽しめるタイプでしたので2年の遠距離を終えて、アメリカで一緒に住み始めることができました。
この記事では、アメリカに住むアメリカ国籍の結婚相手とアメリカで籍を入れて一緒に生活するために必要なK1 / 婚約者ビザの申請方法をご紹介していきます。
これから、アメリカ人と国際結婚を考えている方の参考になれば幸いです。
アメリカ人と結婚するには指定のビザが必要です
アメリカで彼と結婚して一緒に生活をしていきたい、という方はK1ビザまたはCR1ビザの申請が必要です。私はK1ビザの申請をすることにしました。一般的に、K1ビザはCRビザよりも待ち時間が短い代わりに、申請料金が高額になると言われています。コロナに巻き込まれCRビザを申請している方がはやくビザ取得ができた、というのが実際に起きたことですが、ここではK1ビザの取得方法をご説明していきます。
「アメリカに観光ビザで入国して結婚しちゃえばいいんじゃないの?」
「K1ビザ申請をして1年なんてそんなに長い時間待てない、観光ビザで入国をしてからすぐに結婚できないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。観光ビザは米国内を観光目的で行くためのものであり、約3ヶ月の滞在期限があります。滞在期限を過ぎてしまうと、不法滞在とされてしまい、最悪の場合は二度と米国に入国することができなくなってしまいます。
そのため、アメリカで結婚生活を送るためにはKビザまたはCRビザを取得することがいちばん早くて、安全な方法と言えるでしょう。
K1ビザの概要や申請資格はこちらのアメリカ大使館HPより確認ができます。
情報の流動性が早いため、最新の情報は在日アメリカ大使館から確認することを強くお勧めします。
1年前に使われていたフォームが現在は使われていない、必要情報が追加された、などかなりの頻度で変更があるようです。
ご自身の時間と労力を無駄にしないためにも、必ずアメリカ大使館の婚約者ビザページで最新情報を確認しましょう。
K1ビザを選んだ理由
結論から言うと、それしか選択肢がなかったからです。
アメリカ人と結婚し、アメリカで一緒に暮らすためには K1ビザ、またはCR-1ビザの2種類の選択肢がありました。
私たちはCR-1ビザの申請条件に合致していなかったので、申請しようがありませんでした。
USCISの公式HPによると、CRビザはすでに結婚をしているカップルに申請資格があります。CR Visa とはConditional Resident Visaの略です。
USCISの公式HPによると、K1ビザは米国市民が結婚のために外国人の婚約者を米国に連れてくるためのビザです。
K1ビザ取得までの流れ
2021年に申請をして、2022年に受理された私のKビザ取得の流れをご紹介します。
出会い
2018年冬にマッチングアプリ Tinder を通して出会い、彼のオフベースの家で半年間ほど半同棲をして、2019年冬に彼の日本駐在終了を以て日米での遠距離恋愛を始めました。
彼はもともと米海軍として日本に駐在しており、私は都内勤務の千葉住みのO Lでした。
2021年冬に、初めてアメリカへ遊びにいき、彼の家族、友人等と会いました。その際にK1ビザの最初のステップであるI-129Fを彼の両親の協力も得ながら少しずつ始めていきました。
2022年3月頃に、アメリカにて彼がI-129FをUSCISへ送付してくれました。
2022年5月にUSCISより Case was received のメール連絡が来てから、1年以上待つことになります。
その間の2022年1月に会社を辞め、2ヶ月ほどアメリカへ遊びにいき、フロリダに引っ越した彼の両親を訪ねたり、お互い喧嘩をしながらも新居で短期間の同棲生活を楽しんだりと充実した滞在ができていました。
あまりにも Case の進み具合が遅いため、ビザの申請をしていたことすら忘れており、6月の義兄の結婚式に参加するために航空券を買おうとしていましたが、航空券を買おうと思っていた矢先に69日間を経て私たちのCase が承認されました。
6月の渡米は諦めて、派遣の契約がちょうど終わったことの7月から渡米直前の9月まで業務委託の仕事をしながら、DS-160の提出、聖母病院でのビザ検診など諸手続きをして、8月にアメリカ大使館にてビザ面接を行いました。
米国入国に必要なK1ビザの黄色いパッケージ封筒を待つこと1週間、自宅に黄色いのパッケージ封筒が到着しました。この黄色のパッケージ封筒はアメリカ入国時に必要になます。それを受け取りさえすればあとはアメリカへ飛ぶだけです。K1ビザでアメリカへ入国し、念願の彼とのアメリカ生活が始まりました。
K1ビザ申請に必要な6ステップ
Kビザ申請のステップはシンプルで簡単です。
下記は、アメリカ大使館の「婚約者ビザ」を参照したものです。
ステップ1: 請願書(I-129F)を米国内のUSCISへ提出
ステップ2: NOA1の受領 ( USCIS )
ステップ3: NOA2の受領 ( NVC )
ステップ4: インストラクション(メール)の受領と諸手続き
ステップ5: アメリカ大使館でのビザ面接
ステップ6: 渡米
まずはカバレターを作りましょう
こちらはI-129Fを提出した際に実際に作成をしてアメリカにいる彼に郵送をしたカバーレターです。過去にKビザを取得した先輩方のブログを参考に自力で作成しました。
大事なこととしては、USCISの職員にきちんと処理をしてもらうために、簡潔に分かりやすく作ることです。第三者がこれを見てどのような書類なのか理解し、処理手続きができるように工夫しましょう。
1日に多くの書類に目を通しているUSCISの職員の気持ちを考えてみれば、カバーレターを分かりやすく簡潔に作ろうと意欲が湧いてきます。
私はI-129Fの作成の終盤にかかったところでカバーレターの作成を始めました。大きいウェイトを占める書類(I-129F)の完成が見えてきたら、一旦カバーレターを作成して、後どれくらいのステップが残っているのかを確認したかったためです。こちらも、Kビザの先輩のブログを参照に、さっと作成しました。完璧を目指しすぎると披露するので、とりあえず日本語で記載された過去のブログを見ながらなんとなく形にしていき、余裕ができたらUSCISの公式HPを見て他に必要な情報があれば用意していくような感じでした。
I-129Fの提出は、持久走なようなものに感じました。
0から始まり、必要な情報を集めながらなんとなく形にしていくイメージです。忍耐力が必要でした。
下記に、提出しなければいけない証拠書類を引用しています最新の情報は必ずUSCISのHPにて確認してください。
1、Payment by personal check in the amount of $535
I-129Fを提出するには、申請料を支払わなければなりません。
2023年11月現在、$535でした。
申請料金は変更されることもありますので必ず最新の情報をHPで確認してください。
クレジットカードまたはチェック(小切手)で支払うことができます。こちらは米国にいる彼に払ってもらいました。
申請料を間違って支払うと、書類の手続きに遅れが生じたり申請資料が破棄される可能性がありますので必ずfeecalculator を使いましょう。
2、G-1145 Notification of application acceptance
こちらの書類は、USCISがI-129Fの書類を受け取った際にEメールで通知を送ってもらうためのものです。郵送で送るものですから、USCISが確実に書類を受け取ったかをEメールで知ることができるのはとても便利ですよね。
3、Cover Letter
カバーレターです。「まずはカバレターを作りましょう」のカバーレターの写真を参照して作成してみてください。
4、Form I-129F
一番大事な書類で、作成に時間がかかる書類です。私は、I-129Fを埋めるところから始めました。
I-129Fとは
I-129Fとは、フィアンセビザにて米国入国をする際に必要な最初のステップです。婚約者(K-1)、※ここでは私たち日本人の婚約者※、とその子供(K-2)が米国に渡航し、米国の婚約者と結婚する場合に使用される申請書類です。
I-129Fは、全ての過程が終了し、フィアンセビザにて渡米に入国する際には黄色い封筒に入れられ、米国への入国審査の際に持参をし、米国内で保管される、とても大切な書類です。
記載内容に間違えがないように、記載内容をあらかじめ確認し、ご自身のご家族、米国市民である婚約者のご家族の基本情報も必要になりますので情報収集をしておくことをお勧めします。
私の場合、米国市民である彼の家族の情報は、2021年12月に初めて渡米した際に実際に会い、名前のスペルや出生地などの必要な情報を直接教えてもらいました。
USCIS公式HPでの説明
USCISの公式HPにてI-129Fとはの説明があるので確認していきます。
ざっくり説明すると、I-129Fを申請することによって、米国外に居住する私のような外国人婚約者( alien fiancé(e) ) をK-1非移民としてカテゴライズし、合法的に米国に居住できるように入国することができます、という内容です。私の場合、子どもはいないので 私自身の情報と、婚約者である米国市民の彼の情報(と両親の情報も)が必要となります。
以下は引用です。
Form I-129F (PDF, 746.16 KB)を開くと全て英語で記載されており、英語に慣れていない方は驚くと思いますが、DeepLを使いAI翻訳をしながら日本語で理解することもできますの。ぜひ、根気強くトライしてみてください。
日本人である私とアメリカ市民である彼の基本情報から互いの親についての情報などを記載する必要があります。時間がかかるパートとしては、互いの職歴と住所履歴でした。職歴、住所履歴は日付も入力する必要があるので過去の履歴書を辿ったり、住民票を辿っていつからいつまでどこに住んでいたのかの情報を見つけてくるのに時間がかかりました。
時間はかかりますが、情報を見つけてくるのは不可能ではないため忍耐力を持って進めていきましょう!
5、I-129F Supplement
こちらは、explantation of meeting in person = 日本人である私とアメリカ市民である彼が直接会っていることを証明するために作成しました。
生まれてからずっと日本で育ってきた私にとっては、なぜこの書類が必要か当初は分かりませんでしたが、国際結婚は米国永住権を目当てに国際結婚詐欺が横行しているようです。そのため、本当に直接会っていることを書面で証明することでより信頼性のある書類にする目的でこちらの追加書類を作成します。
下記は、実際にI-129Fとともに提出した書類です。文章はご自身の状況に合わせて変えてくださいね。大事なことは、正直に事実を書くことです。
アメリカ市民である彼が、日本人(外国人)である私をアメリカに呼び寄せるため、主語のI は基本的に彼のことになります。Beneficialy =受益者は日本人の私です。(下記の文章ではところどころ間違えがありますが気にしないでください... )
6、Passport Style Photo
こちらは、アメリカ市民である彼のパスポート写真です。
パスポート写真の条件は
カラーであること
書類の提出から30日以内に撮影されたものであること
背景は白かオフホワイトであること
2インチ(5.08cm) X 2インチ(5.08cm)であること
光沢のある薄手の紙に印刷されていること
レタッチされていないこと
写真の裏面に氏名とAナンバー(ある場合)を軽く印字すること
などです。詳しくは上記の英語の文章に記載があります。
写真の裏には、必ず名前と当日の日付を黒の油性ペンで書き込みましょう。万が一USCISの職員が書類をぶちまけてしまってバラバラになってしまっても、名前と日付を書き込んでいればなんとかなるでしょう。
米国ですと、CVS PharmacyまたはWalgreensなどの大手薬局でパスポート写真を撮ることができます。
7、Passport Style Photo
こちらは、日本人である私のパスポート写真です。
写真の裏に、必ず名前と当日の日付を黒の油性ペンで書き込みましょう。
私は、証明写真用アプリで撮ってコンビニ印刷をしました。
1枚で良かったと思いますが、個人的に心配だったので2枚入れておきました。
8、Birth certificate / Full pages US passport card
こちらはアメリカ市民である彼の米国市民権を証明するもので、米国市民である彼の出生証明書とパスポートの写しを提出しました。心配性なのと、他の方のブログで全てのパスポートのページを印刷して送った、と言っていたため、今までの入出国スタンプのあるページは全て印刷して送るようにしました。
提出できる書類は最新の情報を参照してくださいね。Checklist of Required Initial Evidence より確認ができます。
Birth Certificate / Full pages US passport のコピーの用意を、米国にいる彼にお願いしました。公的文書の用意は何かと時間がかかりますので早めに&しつこくパートナーに伝えておきます。
B. この請願書を提出する直前の2年間に、私と婚約者(アメリカ人の彼)が直接会っていたことを示す証拠
本記事の下部に記載している「ふたりが恋人である証拠」について で詳しく説明します。
9、Letters certifying intent to marry 入国後 90 日以内に結婚する意思を証明する書類
Letters certifying intent to marry (each from Petitioner and Beneficiary )を用意しました。こちらは米国内にいる彼、日本にいる私のふたり分が必要となります。直筆のサインが必要ですので、私の分は自分でサインをして、最終的に国際郵便で送りました。(宅急便は公的文書を送ることができませんので注意。)
下記は、実際に提出した書類です。こちらは彼の書類です。私の書類は、右上に私の名前、日本の住所、日本の電話番号を記載し、文中の名前は彼と私の名前を逆にし、一番下は私の名前にしました。
10、Proof of having met in person
こちらは35枚の写真を使用しました。
私たちが日本で出会った証拠
彼がその頃に兵役で日本に駐在していた証拠書類
その時に私が日本で働いていた証拠書類(会社にて在職証明書に印鑑を押してもらい、その書類を添付しました)
日本にいた頃に恋人であった証拠として、温泉旅行に行った際の写真、友人と遊びに行った時の写真、ネイビーのセレブレーションパーティに一緒に参加した時の写真、彼の家族が日本に遊びに来た時にみんなで撮った写真、彼のオフベースの自宅にて友人を読んでBBQパーティーをした際の写真、夏に花火大会に行った際の写真、横浜のカップヌードルラーメン博物館に行った際の写真
彼が帰国し遠距離恋愛になってから私が彼に送った小包の荷姿と伝票の写真、テキストメッセージのスクリーンショットの写真
私が初めて渡米し彼の友人や家族にあった際に一緒に撮った写真など
念には念をと思い、渡米時のPCRテストの結果も印刷して添付しました。
とにかく、私と彼が互いに合ったことを証明できる日付や名前入りの書類を添付し、私たちが恋人であり実際に会っているという証明ができるものをなるべく多く添付しました。
11、 I-94フォーム出入国記録
I-94 record / Full current Japanese passport を用意しました。パスポートのコピーは米国にいる彼も、日本にいる私の分も必要になります。 I-94の記録は、H P上から簡単にダウンロードすることができます。パスポート番号が必要ですので、あらかじめ把握しておきます。こちら からダウンロードができます。
I-129Fの準備にかかった時間
I-129Fの提出書類の準備にかかった時間は、およそ6ヶ月(半年)でした。
Kビザは、米国入国時に必要となる公的なビザです。弁護士を雇って申請準備をしていくか、自力でビザ申請をするか迷っていましたが、自力ですることとしました。
なぜなら、弁護士を雇うと数十万の出費となること、信頼できる弁護士を探すのに労力と時間をかけたくなかったこと、英語を理解でき、ブログなどで自力でKビザ申請をしてきた方のブログでビザの申請方法についての情報はあったので、自分でなんとかできるだろうと考えたからです。
しかし、アメリカビザを申請したこともなければどんなものなのか予想もつかなかったのです。今までアメリカに行ったこともないので戸惑いながらのスタートでした。
さあ、アメリカで彼と一緒に過ごすためにはどうすればいいんだろうか。という疑問から始まり、とりあえずググるところから始めました。
そうすると、どうやらアメリカ人の彼と結婚するために必要なものにCR-1ビザとKビザというものがある、ことを学びました。
CR-1ビザはグリーンカードを取得し働き始めて普通の生活をするまでに時間がかかる、Kビザはグリーンカードの取得までCR-1ビザよりは時間がかからないが申請料金が高額になるという情報を目にしました。早く彼と一緒に生活を始めたかった私はKビザを申請することにしました。
しかし、コロナ渦の影響でKビザもCR-1ビザも、申請から受理するまでの期間に変わりがないように思えます。むしろCR-1ビザ申請者の方の方が早く受理されているケースをツイッター上で見かけたことがありました。
Kビザはグリーンカード取得までの期間が短く、早く処理される分、申請料が高くなります。
いちばん最初に、自分のMac book でKビザの必要書類を調べ始めたのは2020年8月頃でした。彼と遠距離恋愛を始めてから1年くらい経った頃で、とても暑く、毎朝スタバに行き、血眼(ちまなこ)になりながらビザのことについて調べていたのをよく覚えています。ブラックコーヒーを飲みすぎてひどい頭痛がしていたあの頃の自分、今は懐かしく思えます...。
日米の遠距離を始めてから1年が経とうとしており、これからどうしようかなあ、と考えていた頃です。
彼と会うには、観光ビザESTAだと最大90日の間は米国に滞在することが可能ですが、仕事があり長期休暇が簡単に取れなかったことと、いつまでもESTAで渡航していたらお金もかかり、労力もかかり前進できない気がしていたので、米国内で一緒に生活ができるようになれば良いなあ、と思っていました。
彼は物事をはっきり言わない人なので、私からKビザ申請を提案し、一緒にビザ申請をしていくことで意見が合致しました。
Facebook Messengerでの音声通話やビデオ通話、テキストだけでは正確な情報がすぐに揃わないこともあり、書類の完成に近づいたのは2021年の1月〜2月の滞在時です。彼の両親の情報も必要だったからです。実質、書類を完成させるため米国にいる彼の両親と顔合わせをするか...ということでアメリカはイリノイのオヘア国際空港までの航空券を購入しました。彼の両親とはその時が初対面となりました。その際にKビザの説明をして、書類の空欄を埋めるための必要な情報を聞き、書類の完成まで後少し、というところまでいきました。
日本に帰国後、「婚約関係の書類」= ふたりが恋人であり結婚を希望していることを証明するための写真や文言をワードに打ち出したり、必要書類をファイルなどして米国にいる彼に国際郵便で送り(宅急便では公的文書は送れませんので、日本郵便を使います。さすが、日本郵便強し!)、彼にUSCISへ送付してもらいました。USCISへ提出が完了したのは2021年3月です。
Kビザ かかる期間について
私の場合は、2021年4月に Case が受領されました。2021年4月といえば、コロナ渦真っ只中で、国際情勢の急激な動き(アフガニスタンから米軍撤退等)もあり、申請から渡米までは1年と5ヶ月となりました。
K1 Fiance Visa Journey というサイトでは、書類のプロセス期間のタイムラインを見ることができます。
Kビザの申請書類について
ビザ各種の情報は常に更新されています。古い情報を参照しないためにも、まずはUSCISのHPに記載の指示をなめまわすように随時確認していきましょう。
Kビザ作成時の注意事項
I-129Fを作成時は、USCISのHPにある Instructions for Form I-129F を参照します。こちらの指示書は有効期限があります。予告もなしに、一部が更新されて、I-129F記載欄の内容が変わっている可能性などもありますので、必ずUSCISの公式HPより最新の指示書を確認しましょう。
Instructions for Form I-129F は有効期限が、2024年3月31日となっております。隅から隅まで記載内容を確認し、ご自身の申請時に必要とされているフォーム、記載内容を必ず、しつこく確認していくことをお勧めします。
スペルの間違いや、誕生日などの日付の間違いがあった場合、指示書に従わなかった場合は、提出したI-129Fの書類の受領が却下され、再提出になり余分な時間がかかることがあります。その場合は数ヶ月単位で余分な時間がかかることがある可能性を考慮していきます。
I-129Fの提出
USCISのHPのI-129F, Petition for Alien Fiancé(e)より最新のI-129Fフォームをダウンロードして、必要記載事項を確認します。
I-129Fとは、婚約者(K-1)とその子供(K-2)が米国に渡航し、米国の婚約者と結婚する場合に使用される申請書類です。
Kビザを申請する際は「申請資格」を満たしていなければいけません。
一般的な申請資格は以下のとおりです。
I-129Fの作成方法
I-129Fの提出先
提出先はアメリカ国内のみとなります。USCISダラスのロックボックスへフォームI-129Fを提出します。私の場合は、追加資料を日本からアメリカに郵便(日本郵便)で送り、全てまとめたものを米国にいる彼に送ってもらいました。米国内ではUSPS・Fedexなどの民間企業の配送会社を利用するのかで送り先が異なりますので注意してください。
送付したI-129Fの書類をUSCISが確実に受け取れるように、Form Filing Tips を確認しましょう
I-129F提出時の注意点
フォームのすべてのセクションに記入をしましょう。必要項目に記入漏れがある場合は受理されず、ビザプロセスに余計な時間がかかってしまいます。
手書きの署名が必要とされている箇所に署名をしましょう。署名を書いていない場合、書類を受け付けてもらえない可能性があります。
申請手数料
Kビザを申請するにあたっては、申請手数料がかかります。申請手数料はアメリカ国内で送金するものなのでアメリカにいる彼に支払ってもらいました。
I-129Fのチェックリスト
I-129Fを提出する際に再度チェックしておきたい項目になります。
私はこのチェックリストを何度も何度も読んで、受領拒否されることがないように、もし受領拒否された場合は抗議できるようにしっかりと読みながら書類を作成しました。
AIによる高性能翻訳ツールDeepLにコピペをすれば日本語で理解することができます。私も大いに活用しました。
USCISが丁寧にこれだけ細かく記載していると言うことは、今まで不備が多かった事項であるとも考えられます。
I-129F途中、提出前に再度下記項目を確認してみましょう。情報は常に更新されていますので、必ずUSCISのHPより確認しましょう。
USCISの意向としては、申請書類に記載しなければいけない内容を理解しているか、正しい情報を記載できる言語力がある人物かを確認したいのだなと理解しました。I-129Fの書類上で、翻訳者のサインをするところがありますので、自分の名前を記載しました。
重要追加要項 Form G-1145
英語表記では Special instruction と記載があります。こちらを提出するとUSCISがI-129Fの申請書を受理した際に、テキストメッセージやEメールを送信してくれます。I-129Fを提出した後に音沙汰無しだと精神が削られる可能性もあるので、ぜひG-1145も提出しておきましょう。
G-1145, E-Notification of Application/Petition Acceptance
署名について
署名は手書きでなければいけないと指示がありましたので、黒ペンで手書きで署名をしました。
最初の渡米で書類の記載はしておりましたが、書き直して私の署名が必要な箇所は手書きで記載し、最終的に全ての書類を国際郵便でアメリカにいる彼宛に物理的に郵送をしました。
USCISの Form I-129F, Petition for Alien Fiancé(e) Instructions には、署名についてこのような注意書きがあります。
証拠書類について
I-129Fでは、結婚を希望する米国市民権を持つものと、米国外に住む懇願者( petitioner )が、本当に愛し合っており結婚する意志があるのかを証明するために、Evidence (証拠)を添付しなければいけません。
I-129Fフォームの記入方法
I-129Fの項目を埋めていく際に気を付けておく事項です。
基本的に、黒インクでPDFに文字を打ち込んでいきます。指定された枠の中に打ち込みきれない場合は、いちばん最後のPart8に用意されているスペースを使用して記載します。
I-129Fの記載項目
下記がI-129Fの記載事項になります。
「 You 」と言うのは、米国市民の婚約者のことです。
なぜなら、こちらは米国市民の婚約者が米国外にいる婚約者と結婚するために、米国に招待するためのビザ申請の最初の過程であるからだと考えています。
米国市民が日本人を呼び寄せている、と言うイメージです。
最終的にKビザが発行されれば、観光ビザであるESTAは不要であり、Kビザで入国ができます。そして90日以内に米国で籍を入れれば、米国に定住することできます。
I-129Fの内容をまとめてみると、1、米国市民の婚約者の情報、2、その婚約者の情報の両親の情報、3、米国外の婚約者の情報、4、ふたりが恋人であり結婚する意志がある背景が問われています。
面白いのは、米国籍外の婚約者、(このブログを見てくださっている方の場合は日本人の女性が多いかもしれませんが)の人種、髪の色、目の色等、かなり細かい情報を問われているところです。そもそも米国市民ではないわたしたちは「 alien」と呼ばれていますからね。なんだか失礼な感じですよね。
それはさておき、I-129Fの記載内容を下記にざっくりと引用、まとめています。作成前に「どんな情報が必要かなあ」と思う方向けです。ぜひ参照してみてください。
「ふたりが恋人である証拠」について
Kビザのいちばん最初のステップであるI-129Fでは、とにかくふたりの関係を書面で証明しなくてはいけません。書類上でふたりの関係を証明し、第三者に理解してもらい、 approved してもらうのが最初のゴールです。これをapprovedしてもらうことによって、よっぽどのことがない限りビザが発行されないことはないと思います...。
みなさんが悩むのは、どのようにふたりの関係性を書類として書き起こすか、だと思います。
Visajourneyや、Kビザ先輩のブログなどをみていくうちに、USCISの担当者が写真を見る際に、写真がバラバラにならず、どの日付のどのシーンでこの写真が撮られたのか、を第三者がわかりやすいようにしようとしました。
結果、100円均一で写真がひっつくアルバムの様なものを購入し、下記の写真のように番号をつけ、日付と場所、どのような場面で撮られたものなのかを記載することにしました。詳細はいちど紙に印刷をしてハサミで切り取り貼り付けました。
パソコンで打って、印刷した詳細に日付を記載することはもちろん、もしアルバムが破壊されても(笑)わかるように、写真の裏にも黒の油性ペンで日付を書き入れました。
iPhoneユーザーであれば、写真アプリで写真に日付が表示されますので、スクリーンショットを撮って全てセブンイレブンで印刷をしました。
おそらく他にもっと簡単な方法があるかと思いますので、よければググってみてください。
そのため、USCISが要求している情報を提出していないと、その場で請願書が却下・拒否されてしまう可能性もあります。と言うのも、USCISは却下・拒否することもありますよときちんと Form I-129F, Petition for Alien Fiancé(e) Instructionsに記載されています。I-129Fと、そのほか、USCISに要求されている証拠書類を何度も何度も確認しながら、Instructionに従って証拠書類を準備していきましょう。
申請手数料について
2022年10月の時点で、I-129Fの申請手数料は $535 となっています。私の場合は、米国内にいる彼に支払ってもらいました。
ペナルティについて
I-129Fの申請時に虚偽の情報を入力して提出すると、Kビザの申請が拒否されるほか、罰則もあります。
当たり前ですが、正確な情報を記載するようにしましょう。
最後に
Kビザのいちばん最初のステップは、請願書(I-129F)の作成からでした。
USCISが正式に出しているインストラクションを参考にすれば、誰にでも申請ができるものだと思えたかと思います。
繰り返しになりますが、
Kビザ申請のステップはシンプルで簡単です。
下記は、アメリカ大使館の「婚約者ビザ」を参照すれば必要書類を作成することができます。下記が、Kビザ申請から渡米までの6つのステップです。
ステップ1: 請願書(I-129F)を米国内のUSCISへ提出
ステップ2: NOA1の受領 ( USCIS )
ステップ3: NOA2の受領 ( NVC )
ステップ4: インストラクション(メール)の受領と諸手続き
ステップ5: アメリカ大使館でのビザ面接
ステップ6: 渡米
I-129Fの作成、提出までの11ステップをご紹介しました。繰り返しになりますが、こちらの記事で記載したものは2021年3月にUSCISに提出して、2022年5月に承認されたものになります。情報は常に更新されていきますので、USCISの公式HPにて最新の情報をご確認の上、申請準備をお願いいたします。I-129F, Petition for Alien Fiancé(e)
弁護士を雇う費用を払いたくない、書類作成にかけるだけの時間の余裕がある方は、ぜひKビザ申請に自力でチャレンジされてみてくださいね。
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