静岡県静岡市のD 町にある、竹久保人形工房に就職してから、一年が経過した。 人通りが少ない閑静な街中に、鉄骨の外階段がついた二階建てのビルがある。 一階の入口に工房名が黒い文字で刻まれた簡素な木製の看板が下がっている場所に、私は居る。二階は宿舎だ。そこで寝泊まりをしながら、一階の作業場でビスクドールのことを考えて制作している。 昔馴染みの知り合いからは「ミサ。二十代なんだから、人形ばかり目を向けていないで、外に目を向けてみたら?結婚相手とか欲しくないの?」と
私が創作する順番は以下の通りです。 ①世界観を構成する。出来れば一文で世界観が把握できるようなものに。私は現実×非現実の狭間のような世界観が好きなので、現実と非現実の釣り合いが取れるようにする。問題はどのアイディアに的を絞って書くか迷うと言うこと。一番書いてみたい題材、心惹かれる題材だと間違いない。 ②情報収集、リサーチ。それと同時並行で登場人物を作ること。ここが一番、時間がかかる。リアリティを求める時に、ここを疎かにすると後々酷い目に合う。 ③プロット作り。私
書きたい題材は山ほどある。ただ、どうにも背中を押す何かが足りない。それはどうしてだろうと思ったら、結局は公募で成果が出るか出ないか、を判断基準にしているからだと分かりました。 これ、賞に通るかな。 落ちたらどうしよう。せっかく時間をかけて書いたのに何の成果も出なかったら辛い。 それで『じゃあ創作を辞める』とならない方は、きっと小説家になる確率が非常に高いのだろうと、個人的に思っています。なぜか、諦めないで向上を続けるから。 じゃあ辞めるを選択した人は、小説家に
用事でホテルに泊まって三日目。眠る時、隣にドールが居ないことに不安を覚えて、なんと眠れていません。眠剤飲んでるのに、一向に寝れない。 ドール連れて行きたかった……が、連れて行けんかったのです。 しかし、ここまで深刻だとは思わなかった。 隣に誰もいないって久しぶりの経験すぎて、ちょっと頭が混乱しているのかも。 早くドールたちに会いたいです。 自分が思っている以上にドールに助けられているのだな、と思う夜でした。
8月8日に初めての10万文字超えの長編小説を書きました。初稿完成です。 寝かせている間に小説を読んだり、次作についてのアイディアを練ったり、国語辞典を読んで例文の使い方を調べたりしていました。 国語辞典での学習は語彙力を上げるには、とても効果的だと思いました。自分の使っている言葉の意味を、きちんと知ることが出来るからです。ノートに纏めて、これからも少しずつ続けていくなら必ず力になるでしょう。 現在は、改稿作業に入っています。加筆修正、要らない文章の削り、表現を変