創作昔話『さるかにがっせんの語り手』
むかしむかし、あるところに、お金もちのカニと、びんぼうなサルがいました。
ある日、カニとサルは、天気がいいので、あそびにでかけました。
そのとちゅう、サルはかきのたねをひろいました。
「これをそだてれば、たくさんかきがたべられるぞ」
とサルはおおよろこびしました。
それをきいたカニは、むしょうにかきのたねがほしくなりました。
あたりをみわたすと、だれかのおべんとうがおいてありました。
そこからこっそりおむすびをぬすむと、サルにいいました。
「このおむすびと、かきのたねをこうか