「そこに、君の死体が埋まっている」最終話 君
小学校の裏山。六年前の記憶を辿って、腰の高さまで伸びた雑草をかき分けて、たどり着いたのはあの夏よりも荒廃が進んでいた秘密基地。あの日以降、きっと誰もここへ来ていない。南京錠のかかった、錆びついた緑色のトタンの扉。
周りに落ちていた適当な石を掴んで、無理やり鍵をこじ開ける。彼を埋める時に使った大きなシャベルは、雨で洗い流されて、泥も血も残っていない状態だったのを、この小屋の中に放り投げた。とても重たくて、翌日ひどい筋肉痛になったことを思い出した。
埃まみれで転がっていたそ