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青春を思い出すマイナーだけど評価の高い映画

あらすじ

『街の上で』 今泉力哉監督

映画の舞台は下北沢の街。古着屋で働く荒川青は、付き合っていた川瀬雪の誕生日を祝っている最中に、彼女から浮気したことを告白された上で振られる。青は基本的にひとりで行動している。たまにライブを見たり、行きつけの古本屋や飲み屋に行ったり。口数が多くもなく、少なくもなく。ただ生活圏は異常に狭いし、行動範囲も下北沢を出ない。事足りてしまうから。そんな青の日常生活に、ふと訪れる「自主映画への出演依頼」という非日常、また、いざ出演することにするまでの流れと、出てみたものの、それで何か変わったのかわからない数日間、またその過程で青が出会う女性たちを描いた物語。


総評・実績

『街の上で』は、青春映画としての要素を持ちながら、登場人物たちの内面的な葛藤や成長が描かれた作品となっています。今泉力哉監督の独自の世界観が全編を貫いており、映画ファンから高い評価を受けています。

個人的に好きなシーンは城定イハと主人公である彼がある撮影をきっかけに仲が深まり城定イハの誘いで家にいき恋バナをするという少し笑っちゃうようなシーンです。


古着屋、古本屋、お洒落カフェ、自主映画撮影……若者のサブカルの街・下北沢らしい舞台やガジェットをふんだんに使いながら、1人の青年と4人の女性たちの群像劇が描かれます。恋愛要素もありますが、あっさり目な印象で、ふだん見落としがちなちょっとした心の変化や何気ない会話が丁寧にすくいとられています。長回しが多くて演劇っぽい雰囲気があり、終盤の17分ワンカットのシーンは見どころ。



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