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A03:アマンダ・マルティネス

《欲望の構造》

アマンダ・マルティネスの音楽の彫刻。どういう必然でこんな作品が生み出されこんなタイトルになったのか。どういう意味でこの作家が招かれたのか。作家の内的理由と、キュレーションの外的理由を読み解くのにものすごく頭をひねりました。3回くらい見て、ようやく自分なりの暫定的なこたえは出た。
(8/20 HANAMI Tadashi)


最初にタイヤのゴムなどを使った作品のタイトル《欲望の構造》を見て、オッ、トヨタ批判かと思ったけどそんなペラいものじゃありませんでした。失敬。工業製品の素材を反復的に重ねた詩的な造形物。音楽的な抽象性も。
(8/11 なお)

©️竹内久生(※最上部アイキャッチ写真)

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アマンダ・マルティネス
1988年サウスカロライナ州グリーンヴィル(米国)生まれ
ニューヨーク(米国)拠点

彫刻の手法を通して、音楽の多様性を視覚的に表現する取り組みを長らく続けている。ポリスチレン製の発泡断熱材を手作業で彫り起こした彫刻は、ラテックスやエナメル塗料をまとい、デジタルな特殊効果を連想させる。起点となるポイントから同じモチーフが淡々と連なっていくが、彼女の彫刻はあらかじめ計画的にデザインされたものではない。彼女自身は、できる限り古い技術や、シンプルな科学、自然に目を向けたいと考えている。また専門的な音楽教育を受けた経験から、学術的な理論に深く根ざしながら、それを抽象化して提示することに関心を寄せる。材料と自身の物理的で詩的なセッションを大切にしながら制作している。
(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

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